雨宿りdiary

積読芸人と幻想文学と本の話

2024/11/29 12:52
雑記購入品
またまたAmazonで買った本が届きました。

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結晶世界/J.G.バラード
かりそめの星巡り/石沢麻依
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小説/野崎まど
火蛾/古泉迦十

バラードの「結晶世界」は創作仲間から、野崎まどの「小説」はXの読書垢で繋がってる相互さんからのお勧めで買いました。どうやら野崎まどは「まど小説」というジャンルまで確立している作家さんらしく、読むのが楽しみです。
伝説の小説「火蛾」も読書垢で繋がってる方が以前紹介してて気になって購入。
石沢麻依の本を買うのはこれで3冊目。芥川賞を受賞した「貝に続く場所にて」を読んで好きになった作家さんです。彼女も若手の幻想文学を書く作家だと私は認識しています。
バラードは少し読みにくい文体らしいのですが創作仲間からは「クラッシュ」という作品も夜雨さん好みかもと聞いているのでそのうち買いたいところ。

本買ってばかりですが、今はジェニファー・マイケル・ヘクトの「自殺の思想史」を読んでます。こちらは宗教が禁止している以外の理由で「なぜ自殺をしてはいけないのか」を哲学や文学を引用しながら考察しています。なかなか興味深いです。

私も幻想文学を書いている字書きの端くれですが(というのも烏滸がましいけど)良く訊かれるのが「幻想文学って何?」という質問。確かに「幻想文学」って馴染みのない人にはどんなジャンルなのか想像がつかないかも。かく言う私もどう説明して良いのか悩みます(一応、説明する時はホラー小説っぽい感じと伝えている)。ホラーや怪奇小説は勿論、ものによってはSFや推理小説も含みますし。

幻想文学作家でもある高原英理の説明によれば「純文学要素が強いファンタジーが幻想文学、それと対極にあるのがライトノベルのファンタジー」だそう。ファンタジーでも「ハリーポッター」や「指輪物語」「ナルニア国物語」など正統派のファンタジーがある一方で所謂なろう系の異世界転生ファンタジーもあって、なかなかファンタジーというジャンルも奥深いなあと。10代の頃はそれこそコバルト文庫などで異世界もののファンタジーは読んでましたが、成人してからはどうにも苦手意識があり、異世界ものも正統派ファンタジーも殆ど読まなくなりました。それでもピーター・S・ビーグルの「最後のユニコーン」「最後のユニコーン 旅立ちのスーズ」は積読してますけど。

先日、読書垢の相互さんとスペースでお話したのですが「出版社に良質な本を出して貰うためには本を買って読まないとね」という話になりました。
どういうことかというと、レーベルや著書によるけど最近の新書は雑誌みたいで中身があんまりない→新書は小説ほどカジュアルではないから手に取って貰いにくい→買って貰うためには軽く読める内容に→結果、雑誌並みの軽い新書ばかり出るように……。

出版社も売れなきゃ困るので読者層を限定するような本ばかり出すわけにはいかないし、売れるにはある程度カジュアルでライトな本もあった方が良いのはその通りなんだけど、でもそれがいき過ぎると本の質の低下にも繋がってしまう。
保坂和志が著書の中で「分かり易い感動系の本ばかり売れるのは読者が成熟していないから」(意訳)と語っていたのはまさにこのことで、確かにな〜と大いに納得するところです。難解な本が素晴らしいとまでは思っていないけど、売れ筋の本を見ていると結構感動系の話が多いよなって。最近は雨穴、背筋、梨といった新人作家によるホラー小説が盛り上がりを見せているので以前に比べたら感動系の本は少なくなったかなって思うけど。
でも一時、難病×純愛×感動系が凄く流行ってて、なんで難病で死ぬのが女性ばっかりなの?とめっちゃ反発してたし、それしかないんか?とうんざりもしてました。何かがヒットすると猫も杓子もばりにそれ一辺倒になる風潮が私はあんまり好きじゃないのかも。偏屈なので元々流行を追いかけること自体しないけども。
まあでも資本主義の社会、売れたらそれが正義なんだよな。過度に商業主義に陥ると芸術は死ぬと思っているけど、でも結局ヒットしたものでも後世に残るのはひと握り。100年後にまで残っている文学作品は一体どんなものなのか、見てみたい。
追記
waveboxに絵文字ぽいぽいありがとうございます!とても嬉しいです☺️🙏✨宜しければまた絵文字だけでもぽいぽいしてくださると嬉しいです。
またいつも訪問ありがとうございます。スキも頂けて嬉しいです。作品への感想、日記へのコメントいつでも大歓迎なので気軽に送ってください〜😊💖どうぞ宜しくお願いいたします🙇‍♀️✨
火アリで書きたい小ネタが2つあるんですけど、またなんか変なメッセージが飛んできたら嫌だなあって思って書き出せないでいます……地味にダメージ食らってたんだなって自覚してちょっとびっくり。嫌なことは早く忘れることに尽きる。

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