雨宿りdiary

読書遍歴

2024/08/23 05:56
雑記
フォレストページ+では良く日記をタグ検索して徘徊しています(閲覧がやたら回ってたらきっとそれは私のせい)。

XやInstagram、Blue Skyやタイッツーなど、SNSは色々あってそれらを覗くのも楽しいですが、日記やブログといった、やや長文が掲載されている媒体が好み。読んでて面白いし、この人はこういう方面にも興味があるのだなあと、それこそ興味深く拝読してます。

中でも読書に関することが書かれていたら俄然興味を惹かれます。絵描きさんや字書きさんが普段どんな本を読んでいるのか興味津々。特に字書きさんの場合はひとりひとり訊いて回りたいくらい。

本、好きです。
この日記を見てくださる方はどうでしょうか。
本は好きですか?

今でこそ私は書痴、本狂い、良く言えば愛書家だけど、子供の頃は特別本は好きじゃなかったです。それよりも絵を描くのが好きで、ひたすら(下手くそな)絵を描いてました。
中学生の頃はコバルト文庫やルビー文庫などのラノベをポツポツ読んでて、文芸は長野まゆみや江戸川乱歩、他は漫画を読んでました。CLAMPとかBL漫画とか。

イラストも当時はパソコンはそこまで普及していなかったので、専らアナログ。CLAMPが大好きだったのもあって、コピックやカラーインクでイラストを描く日々。美術部に入ってデッサンや水彩画、油絵も描いたり。勉強そっちのけで朝から晩までずーとイラスト描いてたので、成績は頗る悪かったです……今思えばちゃんと勉強しとけば良かったけど。

あの頃は絵描きになりたかったし、そっち系の学校に行きたかったけど、そんな頭も技術もなく、結局兄と同じ高校(科は違って私は簿記などを勉強する会計科)へ進みました。

中3秋に喘息の発作が酷くて半月ほど学校を休んでた時に友人がお見舞いに来てくれて、その時に貸してくれたのが有栖川有栖の「ロシア紅茶の謎」、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」、それとあともう1冊くらいあったかな。綾辻行人の本だったかも。

初めて読む推理小説がめちゃくちゃ面白くて、特に京極夏彦は強い衝撃を受けました。なんか凄い物を読んでしまった……!そんな気分でした。
そこから友人に他のにも本を借りて読みました。島田荘司の御手洗シリーズや綾辻行人の「殺人鬼」「眼球奇譚」「フリークス」「殺人方程式」、館シリーズも。

高校に進学してから、お年玉を握りしめてそれまで出ていた京極夏彦の百鬼夜行シリーズを大人買いしました。多分、「絡新婦の理」まで出てたのかな。他には有栖川有栖の国名シリーズもまとめ買いして、同級生にも布教しました。

とにかく高校時代は試験勉強、資格試験の勉強、読書ばかりしていた記憶しかないです。読んでいた本はほぼ新本格派のミステリー。森博嗣や清涼院流水などをせっせと読んでて、夏休みには70冊くらい読んで親に怒られてました……本の読みすぎだって。
私の家族や身近な親類は全然本を読まない人達なので、私だけなんか突然変異。本の読みすぎなのかなんなのか、一気に視力も下がったり。

高校時代の読書はそんな感じで(漫画は最遊記とか読んでた)、卒業してからが本領発揮。

ある時にテレビドラマで太宰治の作品を放送していたのを見て、そういやこの作家は私と同じ誕生日だったなと思い出して何気なく有名な「人間失格」を読んでみたら、これまた大きな衝撃を受けました。え、葉蔵って私じゃん!

そこから坂道を転げ落ちるように純文学の世界へ。太宰治を初め、夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫、宮沢賢治、中島敦、中原中也、坂口安吾、梶井基次郎、泉鏡花、寺山修司、森茉莉、森鴎外、稲垣足穂など、教科書に載ってるような文豪の作品を新潮文庫などでせっせと買い集めて読みました。
今でも純文学は好きで、寧ろ昔より純文学を読んでるかも。エンタメも読むけど。

そして私の読書を方向付けたのは20歳の頃にファッション雑誌KERA!で出会った澁澤龍彦。

フランス文学者であり、自らも小説を書いた評論家、エッセイストです。新一万円札の渋沢栄一の親類(澁澤龍彦が本家筋らしい)です。

フランス文学ではマルキ・ド・サドの翻訳が有名。彼がエッセイに取り上げてたのは悪魔、秘密結社、毒薬や魔女、拷問、エロスについてなど、人の暗黒面に属するものがメイン。
今でこそそこまで珍しくもないし、ネットで検索すれば簡単に得られる情報ですが、彼が生きていた時代はネットがあるはずもなく、また洗練された文章は今読んでも古臭さはなく、古色蒼然とした部分は寧ろ上等な年代もののワインの如し。

澁澤龍彦を介してサドを読み、フランス文学、シュルレアリスム文学(元々絵画の方で好きだったけどこの時点でようやく文学も読むようになった)、形而上のエロティック文学、バタイユの思想にも触れるようになりました。

そこから更に脳科学、心理学、精神分析、思想哲学など人文系の本も色々読むように。
加えて最近は聖書や宗教学、特にキリスト教に関する本も読んでます。それから魔女、魔術関係も。
頭のできが悪いのでそんなに難しい本は読めないけれど。

特に哲学関係は全く勉強したことがないので(商業高校には倫理の授業がないし、大学にも行ってないので)気になるものがあっても、おいそれと手が出ません。なのでとりあえず易しそうな入門書を買って読んでます。

海外文学ももっと色々読みたい。
今年中にトルストイの「アンナ・カレーニナ」やビクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」を読破できれば。
ずっと積んでるドストエフスキーの「悪霊」「未成年」も早く読まねば……なんせ積読700冊あるんで……。

私が好きな本のジャンルは純文学、幻想文学、異端文学、人文系あたり。エンタメ系だと原田マハのアート系の作品は良く読んでるかな。幾つか積んでるけど。
推理小説は昔ほど読まなくなってしまって、追ってるのは京極夏彦と有栖川有栖(の火村シリーズ)くらい。

前にも少し書きましたけど、自殺した作家の作品に妙に惹かれます。太宰治も川端康成も三島由紀夫も芥川龍之介もそうだし。なにか不思議な磁力を感じてます。

毎年200冊読了を目標にしているのですが、今年はまだ70冊くらいしか読めてないので、あと3〜4ヶ月で130冊は無理だな……と思っているところです。
小説書き始めちゃうと本読めないのでね……何とかして同時に書いて読めないかなあ。

こんなふうに本の話になると止まらなくなるオタクです😇

因みにイラストや絵を描く方は20歳の時に辞めました。才能ないし、下手くそだし、何より親が私の描いたものをママ友に見せて自慢してたのを目の当たりにして一気に気持ちが冷めました(マジでありない😇😇😇)。
とはいえ、今でも絵は好きで美術館には行きます。最近ご無沙汰してるけど。

本格的に小説を書き始めたのは5、6年前。一次創作もちゃんと書いたのは3、4年前で、まだまだ修行が必要です。
あー、文才欲しい!

コメント

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  • 理図2024/08/23 08:32

    興味深いお話…😍
    全然アンサーになってませんが、私も「読書というもの」についてサイトの近況報告に綴ってみました。
    (300文字じゃコメントに収まらなかったので…)
    的外れかもですがお暇なときにチラ見してみてください〜✨
    特にコメントとかいただかなくても大丈夫ですのでお気軽に☺️

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    • 夜雨2024/08/23 11:48

      理図さんのホムペ遊びに行きました!理図さんは子供の頃から読書家だったのですね😊🍀凄い!私はどうも王道系のファンタジー(ハリポタや指輪物語など)が苦手で読めてないのですが自分の幅を広げるためにも読まねば!と思いました。私も中学時代は授業中に読書してたので成績が悲惨なことに……😂
      純文学もハマれば面白いです。特に日本のものは古風な言い回しやテーマがえっ!?みたいなものもあるので共感できないこともあったり。所謂文豪系の作品は青空文庫で無料で読めるので良ければぜひ🍀
      また理図さんと本のお話もしたいです!

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