戀―REN―

2021年に発行したSSの再録集です。当時お手に取ってくださった皆様、ありがとうございました!尚、各作品の解説は本に収録した自作解題の「戀愛事典」になります。ネタバレ、妄想語りも含みます。
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目次

  • 片戀視線

    太宰さんと国木田君それぞれの視点で書いた作品。元々は太宰さん視点の話で完結していたのですが、後から国木田君視点を付け加えました。私が書く国太は、どうも国木田君は太宰さんに振り回されて世話を焼いているうちに何だか絆されて好きになってしまう、というパターンがデフォルトのようです。相棒にこれでもかというくらいに予定を乱されて怒る国木田君だけれども、本当はそんな日常をほんの少しだけ楽しんでいる彼もいるんじゃないのかな、と。まあこれも私の願望にすぎませんが。

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  • 愛しているという一語の錨のような重たさ

    『片戀視線』の続編。掲載当時も触れましたが、タイトルは茨木のり子さんの『マザー・テレサの瞳』の中の一節を引用しました(ちくま文庫『倚りかからず』に収録)。とても素敵な詩なのでご興味がある方はぜひ。思い返せば、この一節に深く共感したのも当時仲良くしていた字書きさんの作品を拝読したからでした。そしてこの言葉の持つ意味は私自身にとっても非常に意味深いものです。私をこの場に留めておく錨のような言葉。そんな言葉を沢山、色々な方から頂きました。私の言葉が、拙い作品の中からでも誰かに届いているのならこれほど嬉しいことはありません。私の言葉は、あなたに届いていますか。

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  • 炬燵戦争

    炬燵。それは魔法の箱。一度入ったら出るのが非常に難しい、迷宮のような箱(大袈裟)。確かこちらの作品はフォロワーさんと炬燵についてお話をしていて生まれたネタでした。元々のネタは暖かくなってきたから炬燵を仕舞いたい国木田君とまだ炬燵を仕舞わないで欲しい太宰さんとの攻防。オチは作品に書いた通り。

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  • Regression

    作中でも触れてますが、国木田君が入社した頃って、恐らく今の探偵社のようにあんまりアットホームな雰囲気ってなかったように思うんですよね。メンバー的に。それが太宰さんが入社して、未成年組が社員になるにつれて、どんどん賑やかになっていく。季節ごとの行事なんかも皆で楽しむようになって、いつのまにかとても温かい場所になっている。安心して戻れる場所、帰るべき場所を持っている人って凄く強いと思う。何かを信じて疑わない人も同じく。自分は此処にいても良い、此処に居場所がある。太宰さんもそう思って欲しいなあと思いながら書きました。

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  • Melt Switch

    太宰さんにアイスを食べさせて貰っているうちに野獣スイッチが入ってしまう国木田君(言い方)。きっと太宰さんが可愛くて、ときめいてしまったのでしょう。後で国木田君にちょっとお高いアイスを買って貰ったに違いない。二人仲良く炬燵でアイスを食べたら良いよ! 炬燵でアイスは至福。炬燵でアイスは正義。

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  • 星を聴きながら

    リクエストを頂いて書いた作品。お題は『深夜2時、手を繋いで』。この作品を書く前に宮沢賢治の詩を読んでいて、そこからふと思いついた文章があったので書きました。また、この時は丁度ふたご座流星群が見られることもあり、話の中に入れました。手前味噌ですが『太宰の真摯な眼眸(まなざ)しは国木田の裡側の深部へと差し込む。恰も遥か彼方から届けられる清らかな光のように。美しく瞬きながらその存在を知らしめ、荒野を彷徨う旅人を導く煌星のように。その光は国木田の胸の中で小さな灯となって心を温めてゆく。』この一節は冒頭に掲げた宮沢賢治の詩を個人的に解釈したものです。賢治の詩は一筋縄ではいかないので、この解釈は大いに外れに外れていると思いますが。太宰さんは作中で「願うことは何もない」と言っていますが、国木田君も同じだと思います。一番の願いはもう叶っているから。太宰さんの傍にいることを。

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  • Oath kiss

    リクエストを頂いて書いた作品。お題は『君がいれば、いなければ』。文マヨの三周年ネタがベースの作品です。初めてあの三周年のヴィジュアルを見た時に、もうこれは国太結婚式では……と思いました。国木田君、格好良すぎる……太宰さんは物凄い美人さん。並べて眺めると本当に眼福。作品の時間軸としては原作よりも少し先の未来設定です。文マヨと本作の国木田君の台詞が大分違いますが、それというのも、国木田君をゲットする前に作品を書き上げてしまったからなのでした。後から直そうかなと思っていたのですが、リクエスト作品ということで当時のまま収録しました。太宰さんと国木田君をいちゃつかせるためにテーブルの下に詰め込んだのはここだけの秘密です。……それにしても改めて読み返すと似たような表現やシチュエーションが多い。ボキャブラリーの少なさにもっと勉強せねば! と決意を新たにしたのでした……。色々な切り口で沢山書かれている字書きさん、本当に凄すぎる。

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  • 風光る桜の下の戀うる人

    書き下ろし作品。花見の場所取りの下見に行く二人ですが、実は太宰さんが国木田君にとても綺麗な桜を見つけたから見せてあげたいなと案内する話。話のイメージは当時仲良くしていた方のイラストを拝見して浮かんだものです。穏やかな顔をしている太宰さんの視線の先にはきっと国木田君がいるのだろうな、と。そうして国木田君の視線の先にも太宰さんがいる。そんな想像をしました。タイトルは五七五で作りました。何か素敵なものを好きな人と分け合うって愛だなあと思うのです。その時にしか見られないもの、味わえないものを大好きな人と共有したい。目の前にある現実は決して優しくはないけれど、それでも今ある世界がとても愛おしいのは大好きな人が世界の一部だから。もっといえばその人が世界そのものだから。これからも彼等にとって世界が愛おしい、大切なものでありますように。そして本作を読んでくださった方にも今ある世界がかけがえのない、優しいものでありますように。願いを込めて。

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