戀―REN―
2021年に発行したSSの再録集です。当時お手に取ってくださった皆様、ありがとうございました!尚、各作品の解説は本に収録した自作解題の「戀愛事典」になります。ネタバレ、妄想語りも含みます。






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目次
彼は昔の彼ならず
安吾視点の短いお話。タイトルは太宰治の作品からお借りしました。本当は安吾が織田作のお墓参りに行って、太宰さんは国木田君と幸せそうにしていたよ、と報告している話を書こうとしていたのですが、何故かこうなりました。で、安吾も本当は昔のように太宰さんと肩を並べたいんじゃないかなあと。でもそれはきっと叶わない。今はもう利害関係でしか繋がることができない。……切ない。安吾と国木田君って似ている感じだけど、安吾の方がもっとドライな気がしています。国木田君は情に厚い人なので、悩み出したら止まらなくなりそうな。そんな時は太宰さんが横から手助けしてあげてるんだろうなあ。太宰さんも結構ドライな人だと思うので。スパン! と見事にぶった切ると思います。
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言の葉の行方
恋文ネタ。国木田君だったらどんな恋文を書くだろうか? と考えたのがこの作品を書くきっかけでした。私の妄想では、国木田君は半紙に毛筆、しかも候文で書くんじゃなかろうか、と。清書するまで、半紙の消費量がえらいことに……みたいな。候文での恋文を作中で書きたかったのですが、いかんせん調べても文法が良く解らず、断念しました……(バカって辛い)。それで普通の(?)恋文なら彼はどう書くか? ともう一度考えて、実は凄くシンプルなのかなあと。だから「愛してる。」だけ。太宰さんも普段は心中を持ちかける時にぺらぺらと口説いてますが、国木田君相手だったら恐らく彼と同じようにシンプルな言葉で伝えると思います。沢山の言葉を連ねるより、たった一言の言葉の方が真実味があって相手に強く響くように思っています。続きを読む
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雨の午睡
雨の日のお家デートはまったり二人でお昼寝。国木田君は太宰さんの睡眠薬、精神安定剤、抱き枕。ちょっと前の文マヨにもありましたけれど国木田君って普段、どんな本を読んでるんですかね? 小説? 何となく個人的にノンフィクションとか理数系の本を読んでいそうなイメージが。太宰さんの愛読書のあれ(のモデルとなった本)私も持ってますが、データが古いので最新版が出て欲しい……とかって思ってます。今の時代的に難しそうだけど。
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美しや銀杏散る……、
ネップリ配信未収録作品。こちらは当時仲良くしていた方の作品の続編として書かせて頂いた作品です。続編を書かせて頂いて光栄でした。当時、この作品を書くにあたって持ってる辞書を片っ端から引きまくりました(相当気合い入れてた)。ちなみに『美しや銀杏散る……、』のタイトルは中村汀女の句からの引用です。正式には『煤煙の今日うつくしや銀杏散る』です。続きを読む
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愛を語る場所、或いは官能の言語について
タイトルはシュルレアリスムの絵画みたいな感じでつけました。内容もタイトルそのままですが、確かこの作品を書く前あたりに読んでいた本に触発されてふと思いついたように記憶しています。でも何の本だっけな(おい)。誰にでも特定の相手にしか通じない『言語』を持っていると思うんですよね。それがちょっと秘密めいていて特別な感じがあって面白いな、と思っています。続きを読む
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此処ではせめて、素顔のままで
眼鏡の日(十月一日)にちなんで書いた作品。話の筋がちょっと(いや大分?)強引で直そうと思ったのですが、どうにもならなかったので元のまま収録しました。すいません。眼鏡をかけている太宰さんもカッコいいですよね(公式グッズの絵柄など)。国木田君は普段眼鏡かけていますが、眼鏡を外している素顔に私は萌える……もっというなら髪の毛解いてる姿も大変萌えます。Sexy dynamite Kunikida.(表現が古い)素顔や素の状態を見せられるのって、やはりそれなりの信頼関係がないと難しいと思うんですよね。太宰さんは国木田君の前でも隙がないというか『装った素の状態』なのかなあと。そう簡単には手の内を見せないというか。体に巻いてる包帯も一種の韜晦癖だと私は思っているので……。国木田君も何となく太宰さんの『装った素顔』と『本当の素顔』があることに気が付いていて、せめて恋仲である自分の前では偽らずにありのままの自分でいて欲しいって思っているんじゃないのかなあと。そんな私の願望が混じった話でした。続きを読む
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やっぱり君が好き
『何度でも』改題。『10.1gの愛』に続き、こちらも学ストネタ。学ストは書いていて平和なので癒されます(読むのも大好きです)。国木田先生に甘えたい太宰さんと甘やかす国木田先生。同棲設定なので、病院から家に戻った後もきっと国木田先生が甲斐甲斐しく太宰さんのお世話をしたのでしょう。太宰さんもここぞとばかりに沢山甘えたに違いない。また学ストネタで何か書ければと思っています。続きを読む
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無防備な爪
『Defenseless nails』改題。文マヨのバンドパロネタ。冒頭のライブのシーンは私が好きなアーティストのライブを思い出しながら書きました。書きながらああライブに行きたい……と思うこと数回。BGMはDIR EN GREYの『鼓動』をエンドレスリピートしてました。マヨでは国木田君がバンドメンバーに含まれていないのでマネージャー説がTwitterでは席巻していましたが、はまり役だと思います。もし、バンドのメンバーなら担当する楽器はなんでしょう? 私はドラマーかなと思うのですが。正確さとパワフルな感じが、何となく。太宰さんはギタリストですが、主役(?)のボーカルの声を掻き消す勢いな気が。ライブで必要以上にぎゅいんぎゅいんとギターを鳴らして、後から国木田マネージャーに叱られる天才ギタリスト・太宰治。V系好きな私は太宰さんの爪が黒くて物凄い滾りました。作中の太宰さんが宿泊している部屋の番号『一三〇四号室』にピンときた方は、恐らく同志と思われます。ぜひ仲良くしましょう、そうしましょう(五月蠅い)。探偵社勢はポップな雰囲気もある邦ロックって感じですが、ポートマフィアの方はゴリゴリのパンクロックかメタル系かなあと妄想。中也はフロアを煽るのがめちゃくちゃ上手そう。モッシュサークル、ダイブありの激しいライブな気がしています。ああ、ライブで暴れたい……。かかってごオオオオオオオイッ!(デスヴォイス)
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赫い誘惑
『無防備な爪』の続編。何てことはない二人の休日の話ですが、健全な話で何処までエロく書けるかといったことを意識して書きました。個人的にエロくない話でも湿度のある文章で書きたいなあと常々思っています。思っているだけで実現できているかは不明(多分、できてない)。太宰さんのカラーはブルーですが、どうしても個人的に赤色を合わせたくなります(単なる私の趣味)。本当はバンドパロの話はもう一つ考えていたのですが、妄想するだけして結局書かずに終わりました。また機会があれば書きたいな。続きを読む
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嫉妬の燃やし方
焼き芋を食べる国太。作中では特に触れてませんが同棲設定です。太宰さんが「女の手紙を燃やして~」と言っているのは『人間失格』にある一文を踏まえています。国木田君は太宰さんを面食いだと言ってますが(個人的解釈)あなたはその面食いな彼の恋人ですけど? とひとりで変な突っ込みを入れながら書いてました。国木田君は意外と(?)嫉妬深いのなかあ、なんて。やきもちやいちゃう国木田君、可愛いと私は思います。基本的に太宰さんが女性を口説くのは国木田君にやきもちをやいて欲しいからでは? と勝手に解釈しております。焼き芋にバターつけて食べると美味しいので、好きです。
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