400字小説
unraveling(みつ←くり)
最近躰がおかしい。動悸がするし、胸が苦しくなる。ああでも戦では問題ない。やるべきことは果たしている。案ずるな。
それで。
離れているとなぜだか寂しくなるし、だからといって近付くとさっき言ったように躰が変になる。傍にいたいような気もするし、逃げ出したいような気持ちにもなる。視界に入ればつい目で追ってしまうし、見える範囲にいなければ無意識に探してしまう。
「伽羅ちゃん」と笑顔であいつに話しかけられたら心臓が壊れたみたいになって急に耳が熱くなった。熱病かと思ったが、違った。
俺が困っているのはそれだけじゃない。理由は不明だが無性に光忠に触りたいと思ってしまうことだ。白い素手に触れてみたいし、元気がなさそうな時は頭を撫でてやりたいと思う。それから抱き締めたいとも。勿論そう思うのは光忠だけで他の連中にはない。想像しただけで怖気が立つ。
おい、主 。これは一体何なんだ? 何かの異常 なのか? 知ってるなら今直ぐ教えろ。
最近躰がおかしい。動悸がするし、胸が苦しくなる。ああでも戦では問題ない。やるべきことは果たしている。案ずるな。
それで。
離れているとなぜだか寂しくなるし、だからといって近付くとさっき言ったように躰が変になる。傍にいたいような気もするし、逃げ出したいような気持ちにもなる。視界に入ればつい目で追ってしまうし、見える範囲にいなければ無意識に探してしまう。
「伽羅ちゃん」と笑顔であいつに話しかけられたら心臓が壊れたみたいになって急に耳が熱くなった。熱病かと思ったが、違った。
俺が困っているのはそれだけじゃない。理由は不明だが無性に光忠に触りたいと思ってしまうことだ。白い素手に触れてみたいし、元気がなさそうな時は頭を撫でてやりたいと思う。それから抱き締めたいとも。勿論そう思うのは光忠だけで他の連中にはない。想像しただけで怖気が立つ。
おい、