沖田総悟
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買い物の帰り道、近道をするために突っ切ろうと、公園を歩いていると、赤いアイマスクをした人がベンチで寝そべっているのが目に入った。
真選組の隊服に茶髪、そして印象的なアイマスク。
「総悟くん……?」
またサボっているんだろうか。近寄って、ベンチのそばでしゃがみこむ。気持ちよさそうに眠ってる。木陰のおかげで、ちょうど日陰になっていて、時折髪を撫でる風が気持ちいい。
起こした方が良いのかな。サボり癖があるのは知っているけど、いつから寝ているのか。もし長い間ここにいるんだったら、早く仕事に戻らせた方がいい気がする。
肩を叩こうと手を伸ばした時、身動ぎし、仰向けから、器用にこちらへ横向きに体勢が変わる。両腕を枕にした状態から、右手が枕になった。
気持ちよさそうな寝息は続いている。その姿を見ていると、イタズラ心がわいてきた。
辺りを見回してみるけど誰もいない。 寝ている総悟くんに対する罪悪感を含んだ高揚感に鼓動が早くなった。
せっかくなら目に見えて分かる何かをしたい。いつもはこちらからする隙を与えてはくれないから、無防備な今がチャンス。
何がいいかな、と考え始めたところで、今日買ったものを思い出した。
ご褒美に食べようと思っていた箱入りのクッキーは、包装にリボンが使われている。
赤いリボンを解いて、総悟くんの薬指にゆるく巻き付けて結ぶ。すぐに取られちゃっても別にいい。
薬指のリボンを撫でる。いつかは、ここに――。
「……人の寝込み襲うなんざ、イイ趣味してるじゃねぇか」
「わっ、起きてたの!?」
急に話しかけられて、驚いた拍子に後ろに転びそうになるのをなんとか耐える。体勢が崩れた拍子に、総悟くんの手が離れてしまった。
「こんだけ触られてたら、どんな鈍感でも起きますぜ」
アイマスクを引き上げた総悟くんは、身体を起こしながら欠伸をひとつ。
とん、とん、と彼は自身の横を叩く。座れ、ということらしい。大人しく総悟くんの左隣に座った。
「ンで、人が気持ちよく寝てる間にアンタは何してたんですか」
「総悟くんを起こしてあげようかなって思いまして、リボンでちょっと、縛ってみようかなって」
「へー」
左手をまじまじ見ている総悟くんを見ていると、恥ずかしさでいたたまれなくなってきた。
「目覚ましに人を縛る趣味がナマエにあったなんて驚きやしたよ」
「人聞き悪い」
「事実でさァ」
膝の上から正面に移動した左手が揺れる。ひらひらと踊るリボンは青空とのコントラストでとても眩しく見えた。
「縛られる趣味は無いんですが、まァ、でも縛るってことなら、もっときっちりしてもらわねェと」
ゆるく結ばれたリボンが彼の手で解かれる。
「あっ……」
思わず、声が出て口を塞ぐ。すぐ取られてもいいって思ってたけど、想像より早く、寂しさが心を撫でた。
「左手、出せ」
言われた通り手を出すと、手の甲を上にされて、薬指にリボンが巻きついていく。
強すぎない絶妙な力加減は、さすがと言っていいのか。見る限り、私がした時より強く結ばれていく。リボンの輪っかが作られ、手が離された。
「縛るって言うなら、これくらいもっと強くしねェと意味無いですぜ」
「嫌なのかと思った」
「……言いましたぜ。縛られる趣味はねェって。こういうのは、アンタの方がお似合いでさァ」
「それ、褒められてる?」
総悟くんが立ち上がった。
「さすがにそろそろ仕事に戻ります」
「無視しないで!? ……気をつけて」
総悟くんは楽しそうに笑って、左手の薬指を撫でてきた。擽ったさで体が震える。
「……っ!? 」
「ナマエも気をつけて帰ってください」
去っていく背中を見送る。最後の、総悟くんの意地悪な笑みが頭から離れそうになかった。
2025.7.31
真選組の隊服に茶髪、そして印象的なアイマスク。
「総悟くん……?」
またサボっているんだろうか。近寄って、ベンチのそばでしゃがみこむ。気持ちよさそうに眠ってる。木陰のおかげで、ちょうど日陰になっていて、時折髪を撫でる風が気持ちいい。
起こした方が良いのかな。サボり癖があるのは知っているけど、いつから寝ているのか。もし長い間ここにいるんだったら、早く仕事に戻らせた方がいい気がする。
肩を叩こうと手を伸ばした時、身動ぎし、仰向けから、器用にこちらへ横向きに体勢が変わる。両腕を枕にした状態から、右手が枕になった。
気持ちよさそうな寝息は続いている。その姿を見ていると、イタズラ心がわいてきた。
辺りを見回してみるけど誰もいない。 寝ている総悟くんに対する罪悪感を含んだ高揚感に鼓動が早くなった。
せっかくなら目に見えて分かる何かをしたい。いつもはこちらからする隙を与えてはくれないから、無防備な今がチャンス。
何がいいかな、と考え始めたところで、今日買ったものを思い出した。
ご褒美に食べようと思っていた箱入りのクッキーは、包装にリボンが使われている。
赤いリボンを解いて、総悟くんの薬指にゆるく巻き付けて結ぶ。すぐに取られちゃっても別にいい。
薬指のリボンを撫でる。いつかは、ここに――。
「……人の寝込み襲うなんざ、イイ趣味してるじゃねぇか」
「わっ、起きてたの!?」
急に話しかけられて、驚いた拍子に後ろに転びそうになるのをなんとか耐える。体勢が崩れた拍子に、総悟くんの手が離れてしまった。
「こんだけ触られてたら、どんな鈍感でも起きますぜ」
アイマスクを引き上げた総悟くんは、身体を起こしながら欠伸をひとつ。
とん、とん、と彼は自身の横を叩く。座れ、ということらしい。大人しく総悟くんの左隣に座った。
「ンで、人が気持ちよく寝てる間にアンタは何してたんですか」
「総悟くんを起こしてあげようかなって思いまして、リボンでちょっと、縛ってみようかなって」
「へー」
左手をまじまじ見ている総悟くんを見ていると、恥ずかしさでいたたまれなくなってきた。
「目覚ましに人を縛る趣味がナマエにあったなんて驚きやしたよ」
「人聞き悪い」
「事実でさァ」
膝の上から正面に移動した左手が揺れる。ひらひらと踊るリボンは青空とのコントラストでとても眩しく見えた。
「縛られる趣味は無いんですが、まァ、でも縛るってことなら、もっときっちりしてもらわねェと」
ゆるく結ばれたリボンが彼の手で解かれる。
「あっ……」
思わず、声が出て口を塞ぐ。すぐ取られてもいいって思ってたけど、想像より早く、寂しさが心を撫でた。
「左手、出せ」
言われた通り手を出すと、手の甲を上にされて、薬指にリボンが巻きついていく。
強すぎない絶妙な力加減は、さすがと言っていいのか。見る限り、私がした時より強く結ばれていく。リボンの輪っかが作られ、手が離された。
「縛るって言うなら、これくらいもっと強くしねェと意味無いですぜ」
「嫌なのかと思った」
「……言いましたぜ。縛られる趣味はねェって。こういうのは、アンタの方がお似合いでさァ」
「それ、褒められてる?」
総悟くんが立ち上がった。
「さすがにそろそろ仕事に戻ります」
「無視しないで!? ……気をつけて」
総悟くんは楽しそうに笑って、左手の薬指を撫でてきた。擽ったさで体が震える。
「……っ!? 」
「ナマエも気をつけて帰ってください」
去っていく背中を見送る。最後の、総悟くんの意地悪な笑みが頭から離れそうになかった。
2025.7.31