沖田総悟
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冷えた指先を擦り合わせながら、入ってくる空気が冷たくて欠伸を噛み殺す。決して楽しみで寝不足とか、そういうわけではない。ただ、今日は一日晴天だという予報にホッとしたことは俺の胸にしまっておくことにする。
待ち合わせ場所には既にナマエさんが来ていた。遠目からでも、いつもと違う格好なのが分かって、向かう足が早くなる。
俺に気がついた途端にナマエさんの顔が嬉しそうなものに変わる。ドキッと高鳴った心臓を無視して、寒さで冷えた手のひらを挙げて応える。
「おはよう、総悟くん」
「はよーございます」
挨拶を返しながら、彼女の無防備な首元が目に入った。ここに来るまでに、暖まりきらなかった指先を当てたらどういう反応をするのか、気になった。下ろしかけた手を彼女の首筋に当ててみる。
「ひっ!そ、総悟くん!」
首筋を抑えながら俺から距離をとるナマエさん。怒っている声とは裏腹に、その顔は薄らと赤く染まっていて、思わずほくそ笑む。
「悪ィ悪ィ。アンタのそこ暖かそうだからつい」
「つい、じゃないよ!びっくりしたぁ」
キッと睨む姿は威嚇する猫みたいだが、ひとつも怖くはない。もう、と言いながらも、目元も口元も緩む。
「それにしても、総悟くんの手、冷たいね。暖かいのかと思ってた」
どうせ、心が冷たいから手は暖かいみたいなことを言うんだろう。そうは思いつつも、ナマエさんがなんでそんなことを言ったのか聞きたくなった。
「そりゃまたなんで」
「そりゃあ、子どもって手が暖かいって……」
ナマエさんが言葉を止めるけどもう遅い。
「ヘェ。心が冷たいから手が暖かいとでも言うのかと思いきや……アンタには俺が子どもに見えてるって事ですかィ」
「あ!や、これはちがっ」
離れてしまったナマエさんの手を取って、冷えた手を温めるみたいに指を絡める。俺の手よりも小さい。包み込んだ手が早く温まればいい。
「アンタがまたそんなことを言わないよう、ガキには出来ねェような完璧なエスコートしてやりやす」
「っ!ふふ」
「……なんでェ、その笑い」
柔らかな笑い声とともに、ナマエさんの体温がくっついてくる。俺より少し年上だからなのか、今みたいにたまに余裕があります、というような顔をすることがある。それを崩してやりたい。そんな欲が湧いてくる。
「ううん、なんでもないよ。よろしくね」
釈然としないが、まあいい。これからゆっくりと、その余裕を奪ってやる。
先導するように、でも歩幅を合わせて歩き出す。さっきより高くなった陽を浴びながら、触れる体温が少し上がった気がした。
2025.11.12
待ち合わせ場所には既にナマエさんが来ていた。遠目からでも、いつもと違う格好なのが分かって、向かう足が早くなる。
俺に気がついた途端にナマエさんの顔が嬉しそうなものに変わる。ドキッと高鳴った心臓を無視して、寒さで冷えた手のひらを挙げて応える。
「おはよう、総悟くん」
「はよーございます」
挨拶を返しながら、彼女の無防備な首元が目に入った。ここに来るまでに、暖まりきらなかった指先を当てたらどういう反応をするのか、気になった。下ろしかけた手を彼女の首筋に当ててみる。
「ひっ!そ、総悟くん!」
首筋を抑えながら俺から距離をとるナマエさん。怒っている声とは裏腹に、その顔は薄らと赤く染まっていて、思わずほくそ笑む。
「悪ィ悪ィ。アンタのそこ暖かそうだからつい」
「つい、じゃないよ!びっくりしたぁ」
キッと睨む姿は威嚇する猫みたいだが、ひとつも怖くはない。もう、と言いながらも、目元も口元も緩む。
「それにしても、総悟くんの手、冷たいね。暖かいのかと思ってた」
どうせ、心が冷たいから手は暖かいみたいなことを言うんだろう。そうは思いつつも、ナマエさんがなんでそんなことを言ったのか聞きたくなった。
「そりゃまたなんで」
「そりゃあ、子どもって手が暖かいって……」
ナマエさんが言葉を止めるけどもう遅い。
「ヘェ。心が冷たいから手が暖かいとでも言うのかと思いきや……アンタには俺が子どもに見えてるって事ですかィ」
「あ!や、これはちがっ」
離れてしまったナマエさんの手を取って、冷えた手を温めるみたいに指を絡める。俺の手よりも小さい。包み込んだ手が早く温まればいい。
「アンタがまたそんなことを言わないよう、ガキには出来ねェような完璧なエスコートしてやりやす」
「っ!ふふ」
「……なんでェ、その笑い」
柔らかな笑い声とともに、ナマエさんの体温がくっついてくる。俺より少し年上だからなのか、今みたいにたまに余裕があります、というような顔をすることがある。それを崩してやりたい。そんな欲が湧いてくる。
「ううん、なんでもないよ。よろしくね」
釈然としないが、まあいい。これからゆっくりと、その余裕を奪ってやる。
先導するように、でも歩幅を合わせて歩き出す。さっきより高くなった陽を浴びながら、触れる体温が少し上がった気がした。
2025.11.12