覚悟していた平手は無く。

強く肩を捕まれ、固定される。

思わず縮こまったまどかに与えられたのは、いつもより少しだけ乱暴なキスだった。

銀時の名を呼ぼうとしたが止められる。

今は銀時に従うしかない。

銀時の真意が読めぬまま、まどかは荒いキスを受け止める。

やがてゆっくりと唇が離れ。

目を開けることを許されたまどかが見たのは、拗ねた顔で自分を見つめる銀時だった。

銀時が、まどかを抱きしめる。

そして片手をまどかの頭に乗せ、そっと撫でた。

銀時に許されホッとしたのか、嬉しそうに微笑むまどか。

そんなまどかを見て、銀時は言った。