名前を変えるのです。
お馬鹿動物三人組4
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廊下を歩いていた所、一万円札を持ったプリンが現れた
「おぉユズちゃん、ちょっと聞いてくれよ」
「あたしもちょっとプリンに聞きたい事が…。」
「実はなぁ、さっき残念動物三人が居てな、ゲームをしたんだ
それでプリンが三人に勝ったから一万円貰ったんだー」
「フォックス達が? どんなゲーム?」
「三人が会話してるから、それを聞いてるだけ
たまに話しふられるけど、それにも答えるだけ」
「えぇ? それだけで一万円?」
「…実はな、あのクソッたれ達はユズちゃんが大好きだから
ユズちゃんとこのゲームをしたいと企んでいたぞ、練習でプリンが付き合ってやったんだ」
「あたしと? …ちなみにどんなゲームなの?」
「それは内緒だが、ナナには耐えられないかもしれん
ピーチやベヨネッタは乗り切れそうだけど」
「なにそれ…」
プリンの説明だけじゃ、内容がよく分からない
ナナは耐えられないってどういう事だろうか…?
とりあえずプリンから「あの三人は食堂で待ってるぞ」と聞いて、早速食堂を目指そうとすると、足を掴まれて止められる
「良いかユズちゃん。
プリンは三人よりもユズちゃんの方がうんと大事だから
秘密にしてくれと言われたけど、言ってしまう。
奴等は完全に下ネタの事を喋っている。
それを乗り切れる気力と自信があるなら、食堂に向かうと良い」
「お、ユズユズー、良い所に来たー」
「俺達とお喋りしようぜ」
プリンの警告を受けてもなお
あたしは一万円を目指して、此処にやってきた
奴等の下ネタ?
そんな物ピーチ達の女子会でのそっち方面の会話の方が、よっぽど深く割り込んいてエグイに決まっている。
こいつらのお喋りなど、それよりも遥かに可愛いものだろう。
此処に座れよー、っと尻尾を振りながら椅子を引いたフォックス
良いでしょう。
数々の修羅場(ピーチ達の女子会)を乗り切ったあたしが、お前らのお喋りを乗り切ってみせる
「お喋りって、何のお喋り?」
「あぁ、あんまり普段しない様なお喋りさ
そうだ、お喋りに少し付き合ってくれたら給料あげるぞ」
「本当?! じゃぁ話聞く!」
ウキウキして席について三人に向かった
「なぁなぁ、俺達気になってるんだけど、ユズって経験あるのか?」
「ん? なんの?」
「あれだよあれ! …愛し合ってる男と女がやる事だよ。
凄い気持ち良くて楽しいやつ」
「んー…」
…ぬるいぬるい。
ピーチやベヨネッタなんてストレートに行為名を口にするぞ。
今や慣れた自分も、恐ろしい…。
とりあえず「デートだと思った」いう事にして話を続けてみようか。
「無いよ」
「そうなのか? あぁでもそんな感じするー」
尻尾を振りながら頬杖をつくフォックス
なにがそんなに楽しいのか、嬉しいのか。
「ユズは汚れたイメージが無いからな」
「そうかな?」
「ちなみに俺達三人から最初の相手を選べるなら誰が良い?」
「んー…」
…んなの誰だって良いわ。
どうせ夢の話なんだから。
三人に見えない所で、ど・れ・に・し・よ・う・か・な。と指を差して決める
「ウルフかな」
そう言ってあげると「えー!」と不満そうな声を上げるフォックスと
ちっと舌打ちをするファルコと、当然だなと呟いたウルフ
「なんでウルフなんだよ!」
「だって優しそうじゃない?
大人の優しさというか…、おっさんの優しさというか…。」
「えー!? 俺の方が絶対優しいよー!」
適当に理由を述べると、ぶーぶー言う狐君…
まぁ確かにウルフよりもフォックスの方が優しいと思いますが。
「黙ってろ、俺様が一番だろうが。
お望みどおり俺様が優しく教えてやるとするか…」
「誰も約束はしてないだろ! ユズの希望の話しだ。」
「うるせぇ、お前等絶対にユズに手を出すなよ」
「それはこっちの台詞だ」
睨み合うフォックスとウルフ…
それを見ていたファルコはこっちを向いた
「お前、あの爪の野郎とでも出来るのか?
あんなんで引っ掻き回されたら大量出血だぞ」
「うん、怪我をしないように気をつければ良いよ」
「俺だったらそんなの気にしないで出来るんだけどよ」
「んー…」
爪に注意しなきゃいけない事…
さらにデート関連の事となると…
…あ、あれがある。
「恋人繋ぎ」があった
確かに爪には注意しないといけないな。
ウルフ爪が長いから、普通に皮膚に食い込みそうだ
「確かに危ないね…、爪引っ掛かって出血だよ…」
「だろ?」
「爪くらい切ってやらぁ」
「えぇ!? お前、その大事な爪を切れるのか?!」
「マスターに頼めば出来るだろ」
「マスター頼りー」
「うるせぇ」
「なぁなぁ、お前さぁ、…一人でやったりするのか?」
「んー…」
…一人でやる事か。
デート繋がりで一人でやる事
普通に一人で傷心買い物に行くとか、そういう事にしておこうか
「最近はあんまり無いかな…」
「…あんまそんな気分じゃないとか?」
「いや、時間が無いから…」
そういってあげると「あー…」と口を揃える三人…
「時間があればやろうと思うよ、一日くらいかけて」
「「「長っ!」」」
「そうかな?」
「長いよ! 一日は長いよ!」
「時間かけ過ぎだろ…、幾らなんでも…」
「でもゆっくり楽しみたいじゃん」
「「「そうだよな。」」」
そう三人は頷いた
「たまには一日かけて楽しむのも良いかもしれないぞ」
「一日じわじわと。」
「夜になったらバテバテになりそうだがな…」
「確かに。一日はちょっと疲れるかな…、6時間くらいが丁度良いかな」
「…それでも長い気が。」
よしよし、面白い事を思いついた。
此処で切り返しをして、三人の様子を伺ってみよう
「三人は一人の時はどれくらいの時間を掛けるの?」
あくまでもあたしの頭の中は「一人でのお買い物、お出かけ」という事です
誰も三人の欲吐きの私事情なんて聞いちゃいない。
でも三人はまさか聞かれるとは思ってなかったらしく、それぞれ違う方向を見ている
これは傑作だ。
「…ま、まぁ、詳しくは分からないけど、とりあえず6時間は掛けない。」
「確かに」
「それは言えるな。」
「へぇー、早く終わるの?」
「「「…。」」」
いかんいかん…
自分で言ってて笑いそうになった
目が点になってる三人を見たら、笑いそうになった
買い物は早く終わるのか? って事ですよ。あくまでも。
「それはまちまちだと思う…」
「ふーん。
じゃぁその時って、何か物を持っていったりする?」
「「「…。」」」
何、あんた達が怖気付いているんだ…
わざわざ「俺達と思ってる事とは違う事を思ってるんじゃないか?」って
感じの台詞を選んだのに、それに気付いちゃいない。
あたしがピーチだったら、あんた達丸呑みにされて大敗北だぞ。
後もう一押しからかって、終わりにしようかな
「結構使う…。」
「俺も本を読んだりビデオ見たり…」
「…」
おいおい、話がずれてるよ…。
「何か持っていったりする?」という質問の答えになって無い。
「あたしはブラシが必需品かなー、お手洗いの時は絶対に使うよねー」
大抵外に出て歩き回っていると、髪の毛がボサボサになっているに決まってるので
お手洗いで髪を梳かすのです
でも目の前の三人は全く違う事を思っている表情
「ブラシをどういう風に使うんだ?」ってしか思ってないだろう。
それはあたしにも分からんよ。
「意外とそういうの積極的だな…、お前…」
「そうかな? 人並だと思うけど。」
「それが人並だったら、これから女の見る目が変りそうだ…」
「…それは酷いよ。」
とりあえず演技でムッとして、前屈みの体勢から起きて椅子に寄りかかる
「悪い悪い、怒るんじゃねぇよ、悪い意味で言ったわけじゃない」
「じゃぁどういう意味なの?」
「なんか道が開けたって言うか」
「…?」
わけわかんないよ…。
何の道が開けたのか…
まぁ女は裏では超積極的だと勘違いしてるので、多分そっち関係での事でしょうか?
…勿論あたしはそんなのユルシマセンヨ。
さてさて、それではそろそろネタ晴らしと行きましょうか…
何時までも勘違いさせるのは可哀想だし、これからのあたし達女性の為にならない気がする
「じゃぁ早速ウルフ一緒に行こー! …ほら早く給料!」
「「「!」」」
言い出しっぺのフォックスの懐に手を突っ込んで財布を取り出す
名指しされたおっさんはおっさんで凄い吃驚している様子
そりゃこんな話の後
しかも三人の中で誰が良い? の答えは彼ですし、そりゃぁ吃驚するわな。
「まさか誘われてる!?」的な?
「ちょ、二人で何処に行くんだよ!」
そう慌てながらも一万円をくれたフォックス
ニコニコ受け取って答えを教える
「デートだよデート! あたしデートした事無いの!
三人の中だったらウルフが良いな、優しそうだから
でも手を繋ぐのはまだダメね、爪が危ないから切ってからね」
そうまだ座っているウルフに駆け寄って腕を引く
「一人でお出かけするのも良いけど、やっぱり誰かと行くのが良いよね
今日は珍しく6時間くらい時間があるからウルフ一緒に行こう?
鞄とかブラシとか持ってくるから、髪の毛ボサボサになるとヤダからね」
ウルフは立ち上がったのでいったん手を離して、「お先に」って感じで食堂を後にした
その後作り物だが、やっと「考えが一致してなかった」と気付いたのか
部屋の中から、三人の落胆する声、叫び声、色々聞こえてきた
一万円を手に、プリンとナナに今回の件を報告をすると
大笑いするプリンと普通に笑っているナナ
「ユズちゃんは最高だな!」
「私だったらそんな事出来ないよ」
「あたしだって何も知らなかったらそんな事しないよ…」
もしもプリンの助言が無く、三人の話を聞いて三人の本当の狙いにハッと気が付いたら
それはもう部屋を飛び出ますよ…
でも前持って内容を勉強してきてしまったからなぁ
しかも逆にあたしが仕掛けるという、面白い展開だもの。
まったく大丈夫である。
「それで、本当におっさんとデートに行くのか?」
「いや三人と行こうと思ってる、夕ご飯の買出しの荷物持ちをお願いするの
ついでに貰った一万円で買い物してこようと思ってます」
「大丈夫なのか?
その前に「話が違うぞ!」って三人にボコボコにされるのではないのか?」
「大丈夫、ちゃんと三人には本当の事言うよ
「質問の答えは恥ずかしくて言えないけど」って、それっぽく照れながら。」
「なるほど。
そうやってユズちゃんはあの残念動物三人組の心をワシ掴み、手駒色に染めていってるのだな。」
「本当だね…、まったくもってプリンの言うとおり…」
「ナナまでそういう事言うのかい!」
荷物を持って早速食堂に向かうと、少々不満そうな三人が居た
…まぁ理由は分かっているんですがね。
フォックスから「俺達とお前の考えてた事は違う」と説明を受けて
「三人の言ってた事の意味は分かってました。でもわざと違う方へと考えてた
だって三人に正直に答えるのは恥ずかしかったんだもの。」
と、顔を手で隠して、それっぽくこれでもかと照れて見せると
「しょうがない奴だな、許そう。」と納得してくれました。
…プリンの言った様に、手駒にするつもりは無いけど
なんかこいつ等が自然にそうなっている様にしか見えない。
お馬鹿動物三人組4
多分この三人に「お金頂戴」って言ったら、沢山くれる気がする。
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