名前を変えるのです。
何をしているの?
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「ねぇ、ユズちゃん
たまに大乱闘が終わった後に、一人で部屋に潜るけど、何してるの?」
「うん、たまに大乱闘試合終了後、10分くらい潜ってるよな」
「えぇ? 秘密だよ」
大乱闘転送室、他の人の大乱闘を観覧しながら
何時もの三人でお喋りをしてます
「そういえばその時、何やってるんだ?」
「終わって出てきたと思えば凄いスッキリした笑顔なんだよな、その時」
「えぇ? 内緒だよ」
私達の話に参戦してきたのはフォックスさん達
フォックスさん達も比較的ユズちゃんと大乱闘をしているから
一回くらいはユズがあの部屋に潜る瞬間を見ているはず
「あの部屋、マスターの特注らしいな。
なんでも「やりたい事があるけど他の人に見られたくないの
だから他の人は見れない部屋を作って」と言われたって、マスターが言ってたぜ」
「本当、中覗けねーし
設定操作画面見ても、見た事無い暗号みたいな字で何が書いてあるのかわかんねーし。」
「だって秘密なんだもん」
首を傾げるファルコだけどユズちゃんは優しく微笑んだまま…
当分教えてくれなさそうだ…。
その後すぐ、前々から約束していたらしいフォックスさん達とユズちゃんの大乱闘
結構この四人で大乱闘してるのを見てきたけど
大体三人はユズちゃんを優先に攻撃を仕掛けにいっている様に見える
スタート直後はほぼユズちゃんに突っ込んでいくのだ
そんな事もあり、たまにそれが面倒臭くなったユズちゃんは
三人それぞれに+1になる様に自爆して、ステージの端っこで休憩をする
そうなったら三人で大乱闘を始めるのだけど
やっぱり途中からユズちゃんが気になるのか、近くでうろうろしたり
やっぱり三人はユズちゃんの事が好きなんだろう。
今回のユズちゃんは真面目にやっている様です
でもやっぱり三人からの熱い思いでユズちゃんが一番最初にKOされてしまった
それも他人である私から見ても「酷いやられ方だな」と思ってしまう程の集中攻撃…
此処までくると「本当は三人はユズちゃんの事が嫌いなのでは?」と思ってしまうほど
ステージに戻ってきたユズちゃんは明らかに怒っているが、あの三人に届くわけもなく
散々な結果で帰ってきた…
「なぁお前等、ユズちゃんの為を思うならもう少し手加減してやれ…。
それかもう二度と大乱闘に誘うな…。」
呆れ半分で冷静に告げるプリン
それを聞いたからか、フォックスさん達は少々反省の様子を見せる…
「あぁ…、ちょっと張り切り過ぎたよ…」
「だからってユズちゃんをあんなに集中的に攻撃するなよ…」
「これからはもう少し控えるよ…」
どうやら三人は反省したので
多分今度からは今回の様な酷い大乱闘は無くなると思う。
…そういえばユズちゃんはどうしたのかと思えば
丁度例のユズちゃん専用の白い扉に入っていった所だった
「また引き篭もったぞ…。」
「何も言わずに行くとは…、相当三人に恨みをもってるな…」
「マジかよ…」
「…そういえば、私思ったんですけど
ユズちゃんが引き篭もる時って、前の試合で散々な目にあった時じゃないですか?」
「…そういえばそうだな
前に狐の代わりにプリンが入って、四人で大乱闘した時
あの時も酷いやられようだったが、その時も引き篭もったな」
そう目を瞑ってうーんと唸るプリン
途中何か分かったかの様に顔を上げて目を開く
「…もしかしてあの部屋でストレス発散してるかもな」
「ストレス発散…?」
「…例えばだが、前の大乱闘で一番ムカついた奴をCPでハンデ300%で
一対一でやっているかもしれない…」
「な、なるほど…、圧倒的にやっつけてストレス解消か…」
「それを10分とは…、徹底的だな…」
例の白い扉の横、設定操作画面をプリンと一緒に確認する
「まったく何書いてあるのかわからんな…」
メタリックな飾り画面に、暗号みたいな文字が並んでいる
画面には四つに区切られた四角があってその中にそれそれ暗号がある…
「四つに分けられてるな。なんか此処の暗号は他の二つも同じだな」
「本当だ、一つだけ違うな」
「数字もあるな」
「何の数字なんだろう…」
約10分、五人は画面を前に話し込んだ…
「…あれ? 何してるの?」
「ユズちゃんが何をしてるのか気になって気になって…」
「別に何でも良いじゃん。」
「プリンの考えだと、ストレス解消をしてると。」
「違うよ、あたし専用のトレーニング部屋だよ
普通のトレーニングだとチームバトルみたいの出来ないでしょ?」
「あぁ…、確かに」
「だがユズちゃん…、画面を見る限り乱闘は一対三だろ?
トレーニングでは敵を三人にする事が出来るから、ユズちゃんは三の中の一人って事か?」
「まさかー、それにチーム戦したい為に用意して貰ったわけじゃないよ
この部屋でのCPは他の普通の部屋のCPと違って、皆の動きの統計データで出来てるから
同じコンピュータープレイヤーでも動きが全然違うんだよ」
「なるほど! より本物の俺達に近いCPという事か」
「その通り」
「良いなそのシステム、俺も使いたいよ」
「ダメダメ、皆は強いんだから、必要ないでしょ」
「しかしユズちゃん、何で酷く惨敗した後にだけ潜るんだ?」
そのプリンの言葉を聞いたユズちゃんは真顔になる
それ思わず私達は言葉を止める
そのあとすぐ、ふふっとユズちゃんは笑った
「疑い深いなプリンってば…。じゃぁプリンだけ覗いてみる?」
「良いのか!?」
「えー!? なんで風船だけなんだよー! 俺も覗きたーい!」
「お前は餓鬼か…。」
という事でプリンだけ、ユズちゃん専用の部屋に入る事になりました
ちょっと画面を操作すると扉は開かれた
「おいおい、10分も待てっていうのか?」
「いいや、2分くらいで戻ってくるよ」
ユズちゃんはそう言い残してプリンと扉の中に消えた
「2分暇だし、俺達で大乱闘するか」
「あぁ、そうだな」
「お前もだぞ。」
「えっ!? 私もですか!?」
なんやかんやでフォックスさん達に紛れての大乱闘に強制参加…。
流石にユズちゃんみたいに集中攻撃されることは無かったけど
やっぱり三人は強かった…。
あっという間に2分が経って部屋に戻ると
普通な状態のユズちゃんと、明らかに色を失っているプリンが居た
「どうしたのプリン?」
「いや…、酷いトレーニングだったよ…」
「なんでお前がトレーニングしてるんだよ」
「違う…、そういう意味じゃない…。」
そうしんみりと語るプリン…
なにか凄い事情を知ったかの様な表情…
「確かにCPの動きは本物みたいだったがな」
「そうなんだ、良いな」
「だが狐…、良く聞け…」
「なんだよ?」
「…悪い事は言わない、ユズちゃんのしている事は涙ぐましい…
だから手を抜いてやれ…」
「あ、あぁ…、よくわからないけど考えておくよ…」
どうやらフォックスさん達三人はトレーニング部屋で納得したらしいけど
彼らが居なくなった後で、プリンとユズちゃんに聞いてみた
するとやっぱり、真実は違かった。
プリンが言うには確かにCPは本物に近い動きをするらしい
でも全くトレーニング目的ではないと
私も覗かせてもらったけど、確かにトレーニングじゃない
さっきの試合で特にユズちゃんに攻撃を加えて、追撃をして、優勝もしたファルコさん
彼一人で残りユズちゃんがその時使っていたサムスさんで三人
三対一でボコボコにしていた…。
ユズちゃんの話だと、他の人の見えるところでやると
絶対に良いイメージを持たないという事で、中を覗けない様にしたらしい
「その上本人でやってないんだから、まだマシでしょ」
という事らしいが…、果たしてどうなのか…。
「これは知られてはいけない秘密だな」
「うむ…、内緒で頼むぞ…」
「絶対にね…」
「知らない所で自分のCPがリンチされるのと
夕ご飯に毒盛られるのどっちが良い?」
「どっちも嫌だけどね…
…あぁ、…だから終わった後スッキリしてるんだね、何時も」
「あれ一試合だけでそれまでの鬱憤が無くなるからね…
お願いだから内緒で頼みますよ…」
「分かってるよ」
「でも正直教えた方が、あの三人は手加減してくれるんじゃないの?」
「別に良いよ、変な事教えて弱体化してもらっても困るよ
あたしだって勝てる時は勝てるんだから
あれは本当に酷い目にあった時だけなんだから」
「確かにな…」
今日はユズちゃんの凄い秘密を知りました
これからあの三人には真実が知られない様に祈ってます
何をしているの?
「ユズちゃーん! プリンにあの部屋を使わせくれー!」
「どうしたの?」
「糞鳥にボコボコされたんだー! プリンが何をしたってんだー!」
「使ってよし。」
「そんな感じで使ってたら何時かバレそう。」
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