名前を変えるのです。
ポンコツごっこ
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プリンやナナと仲の良いヤンガーズと大乱闘をする事になったので、ロゼッタと一緒に子守役をする事にしました。
ロゼッタは子ども達が大好きみたいで、大乱闘中でも大乱闘外でも皆を可愛がっています
ちょっと大乱闘が下手で弱いヤンガーズですが
勿論ロゼッタは手加減をしてあげて、「やられちゃったー」っと子ども達を喜ばせるのです。
ここまでくると本当の母親みたいですね。
それを真似て、あたしも適当に手を抜いてわざと負けてあげたりした。
まぁ手抜きで適当なのは何時もの事だけど…
メンバーを入れ替えながら皆で遊んでいると
部屋に戻って来た時に、凄い大声で泣いてるピチューの声が聞こえて来た
なんだどうしたと、子ども達の所に向かうと
ピチューをよしよししているプリンナナと凄い困った顔をしたエムブレム組が居た
「ど、どうしたのかしら?」
「あ、大乱闘終わったのか? 実はな…」
プリンの話では、あたし達がさっきの大乱闘を始めた時
真実も知らず連勝してウハウハしていた子ども達が、たまたま一緒に部屋に居たエムブレム組とお喋りを始めて
色々あってピチューがアイクと一騎打ちをする事になったらしい
自分は強いと思っていたピチューと、空気の読めないアイクの戦いは勿論アイクの圧勝。
ボコボコにされたピチューは大泣きをした。
との事でした。
ロゼッタはピチューを抱き上げてあやしているが、全く泣き止みそうにない…。
「うちのアイクがすまない、空気が読めなくて…。私が出るべきだった…。」
苦笑いしているルキナと、凄い困ったような表情をしているアイクだけど
これは誰も悪くないような気がする…。
「まぁまぁそちらは悪い事はしてないですし、空気読めないのは仕方ない事ですし」
ロゼッタもそう苦笑いをすると、いよいよアイクは「スマン」と呟いた
「そうですね、そしたら今度は私達とそちらでチーム戦をしましょう。
ねぇピチュー、私と一緒に大乱闘して頑張って彼らを倒しましょう?」
「…」
優しくそう声を掛けると、いったんピチューは泣き止んでロゼッタの顔を見上げた
「4対4でチーム戦をしましょう? たまには違う大乱闘も良いと思うし」
「そ、そうだな」
ロゼッタの話を聞いたルキナは頷くと、アイクと一緒にエムブレム組の所に戻っていった
「こちらのメンバーは私とピチューが出ましょう。
後は誰でも良いわよ? 誰か戦いたい子は居る?」
「「「…。」」」
優しく子ども達に声を掛けるロゼッタだけど、子ども達は微妙な反応をする。
プリンが言うには、ピチューはかなりボコボコにされたらしいので
怖がってるようにも見えるし、躊躇うのも無理はないのかも…。
変わってエムブレム組はあっさりとメンバーは決まった様で
ルキナ・アイク・カムイ・ロイが先頭にエムブレム組がこちらにやって来た
それを見た途端、プリンは不満そうに声をあげた
「なんでロイが居るんだよー! 一対一になったら即負けじゃないか!」
「いやいや、ロイは確かに一騎打ちになったら誰も手に負えないかもしれないけど
大乱闘やチーム戦になると全然だから、これ本当に」
全然否定もしないで笑っているロイだけど、子ども達は納得するわけもなく
どんどんと複雑な表情になっていった
それを見たロゼッタ、今度はこちらに顔を向ける
「それじゃぁユズちゃんにお願いをしようかしら?」
「あたし? 別に良いけど。」
「おぉ、特にどうとも思って無さそうなユズちゃん。凄い精神力だ…。」
「後一人は誰でも良いのよ? 遠くで飛び具飛ばしてるだけでも良いし」
「「「…。」」」
少し子ども達が顔を見合わせると、まだこの中では強いんじゃないか? という事で
ポポナナのコンビが来ることになった
果たしてこの試合はどうなるのか…
無事にピチューのリベンジは成功するのでしょうか…。
先に入ったエムブレム組の後をついて行くと
後ろにいたロゼッタの、あたしを呼ぶ声が聞こえて来た
「ユズちゃんにはお願いがあるんです。
私とピチュー、ポポナナで他の三人を相手しますから、ユズちゃんはロイさんを抑えておいて欲しいのです。なにせ皆ロイさんに怯えてて…。」
「えぇー!? 一騎打ち最強を一騎打ちで!? 別に良いけど。」
「それも良いのかよ…。」
何か呆れてるのか驚いてるのか分からないプリンの言葉だけど
まぁメインはロゼッタと子ども達なので、あたしは言われた通り、適当にロイの抑え役として参りましょう…。
ロゼッタの話では、ピチューやアイクラには電撃やアイスショットで飛び具援護をしてくれとの事。
それとロゼッタが押されていたり追撃を零したりしたら、自由に邪魔や横取りをしてくれ、との事だった。
遠くで飛び具だけ使って、出来る時はハイエナOKとかなんて楽な大乱闘なんだ。羨ましい限りだ。
「あ、手加減とかはしなくて良いですよ?
手加減したら子ども達にも分かっちゃいますし、ピチューも納得しないでしょうから」
神殿で降り立った後、ロゼッタはエムブレム組にそういうと
ルキナ達は遠くでも意思疎通をしているのか、それぞれの方向を見て頷いていた
「ロイー、一騎打ちをしよー」
頑張るつもりは無いけど、役割は果たす為に真っ直ぐロイに突っ込んでいく。
ロイの為になるかは分からないけど、一応こちらもmiiの剣士タイプで来たから多少は燃えてくれるはず。
とっても優しい彼は、「分かったよ」と答えると子ども達に向かうのを止めて、こちらにやって来た
「僕は手加減した方が良い? しなくても大丈夫?」
「どっちでも良いよ、向こうに行かせないのがあたしの仕事だし」
という事で、あたしはあたしの任務の遂行に移った
一騎打ちの最中もチラチラと、ロゼッタ達の戦いを見ていたのだけど
まぁなんとも敵からすると戦い難そうだった
かなり頻繁に飛び具が飛んでくるし、そもそもチコの力でロゼッタに近寄るのも難しい
カムイの砲撃みたいのがたまに当たるくらいだけど、ルキナ達三人はとても苦戦をしていた。
途中、素早いルキナがピチューやアイクラへ突っ込むという作戦を取ったようだが
流石にダメージも溜まっていたし、ピチューとアイクラと三人掛かりにはやられてしまった。
変わって、援護砲が無くなった間のロゼッタは逃げやかわしに徹する。
流石に二人相手だと捕まったりはするけど、それでもなるべくダメージを受けない様に動いていた。
そしてピチューとアイクラの飛び具が戻ってくると、ロゼッタも攻撃を開始する、と。
何とも凄い戦い方だ。
見てるこちらは感心する程…
拍手しながら、場外に飛ばしたロイを確認すると、ちゃんと帰ってきている様子
ロイを倒すのを目的とはしていないので、追撃みたいのはしません…。
それにそもそもあたしが頑張らなくても
ダメージたっぷりのアイクを、ピチューの目の前で捕まえて
「ほらほら」とアピールするロゼッタを見ると、うちのチームが負けるとは思えないわ…。
タイムアップを迎え、やっぱり勝ったのはあたし達のチーム
アイクを吹っ飛ばしたピチューはとても嬉しかったのか、さっきまでのが嘘みたいに大喜びしてはしゃいでいた。
エムブレム組にお礼とお詫びをしていたロゼッタ
それが終わった後、彼女に近付いて皆の聞こえない様なボリュームで話しかけた
「ロゼッタ強くない…? 絶対何時も子ども達相手に大きく手加減してるよね…」
「私が勝ったって仕方がないでしょう? 子ども達が喜ぶ顔が見たいですし」
「そうだね」
「おい。」
気が付くと何時の間にか、あたしの足元にプリンが居た。
プリンは真顔でそう声を掛けて来たと思ったら、これまた小さな声で話し始めた
「ユズちゃん、さっきの試合はなんだ…
えらい簡単にロイをあしらっていたけど、ユズちゃんはそんなに強かったのか…?」
「えぇ…? そんなわけないでしょ、あたし彼を倒せてないし」
「奴に倒されても無いだろ。
…なーんか大乱闘してる時気合い入ってないなぁって思ってたが、何時も手を抜いていたとか?」
「違う違う。」
「私から見ても、ユズちゃんは何時も手抜きをしてると思いますよ…?
同じような私がそう思うのだから、間違いないでしょ?」
「…。」
確かに何時も手抜きをしている手抜きのプロロゼッタが、そう見えると言うんだったらそうなんだろうなぁ…。
実際、今まで大乱闘とかは適当に手を抜いてやってきたのは本当だけど
「何で手を抜いてたんですか? 私みたいに理由があるのでしょ?」
「いや、それは面倒くさいと言うか…。
でもあたし本当は負けず嫌いなんだよ、一位以外はビリでも二位でも同じだと思うくらい。
毎回毎回根気入れて戦うと疲れるし、本気でやって勝てなかった時、爆発しそうだから毎回適当にやってるだけだよ」
そう正直に話をすると、凄く驚いた表情をするプリンと軽く笑うロゼッタだった
「前々から強いんじゃないかなって思ってたから、今回ロイさんを任せたんだけど本当だったのね。
さっきの試合で、改めて強いと思ったわよ?」
「あたしも負ける時は負けるから」
「じゃぁ何時も何時も一緒に大乱闘したあのポンコツユズちゃんは…!?」
「きっと偽物でしょうね」
そうまたロゼッタが笑うと、ショックを受けたらしいプリンはフリーズして真っ白になった。
「ねぇ? 君って本当は強いの?」
「え? ポンコツポンコツ。」
「嘘だよね? 君凄い余所見してたし
僕も全力じゃないにしても、それでも真面目に戦ったつもりだけど?」
「まさか、たまたまでしょ。」
「…。」
つい反射的に否定をしたけども、全く納得をしてない様子のロイと
「こちらは試合を見てたけど?」と苦笑いしてるマルスがやってきた。
それでもあたしはポンコツだと言い張ると、またロゼッタはフフッと笑った。
ポンコツごっこ
「たまには真面目に戦って、ポンコツ癖を直した方が良いですよ?
でないと本当にポンコツになっちゃいますよ?」
「ポンコツ癖? ユズちゃん、何時も手を抜いていたの?」
「そ、そういうわけじゃないんだけど…。」
「だったら僕が相手するからちゃんと戦おうよ!」
「えぇー…!? そんなぁ…、ロゼッタ余計な事を…。」
「そんなのは良いから今度は真面目に、本気で相手してよ…! でないと怒るよ…?!」
「な、なんでそっちが怒ってるんだよ…。」
「怒ってるというか、これは強い人見つけたら燃えるロイの性格だね」
「…。」
なんか面倒くさい感じになってしまった…。
ロゼッタに「覚えてろよ」と言い残して、渋々一騎打ちに向かった
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