名前を変えるのです。
可愛いは正義!
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ピーチとデイジーが暇だからと、食堂で喋っていたあたし達の所にやってきた
何しに来たのかと思ったら
「ユズちゃんはいつもそんなに気合入れて化粧をしてないから、新商品の試しがてらお化粧してあげる」との事でした
プリンとナナも賛成みたいで、「見たいー!」って…
あたしは実験台にされるのですけどね
でもまぁ折角なのでやってもらおうと思います
鏡は無いのであたしはどんな感じになっているのかはわかりませんが
プリンとナナの目がキラキラしてるので、悪くなってる事はないんでしょうね
テーブルの上にはわんさか置かれた化粧品、見た目でも高い物だってわかりますよ
こういう形が良い、こっちの色の方が良い、場所はこのへんでとか話ながらだった所
途中、デイジーが「洋服も持ってくるわ!」と部屋を掛け出て行ってしまった
洋服もですか…?
すぐに戻ってきたデイジーの手には一体何処から持ってきたのか、何種類もの洋服があった
「うーん…、外れの無いようなメイクにしてしまったから
どの服が一番か分からないわねー…」
「プリンはそのオレンジの服が良いと思うぞ!」
「そう? 私は水色と白の服が良いと思うけど…」
「あら、私はこの赤い服かと思ったけど」
「え? 皆違うのね、私はその黄緑のワンピースかなって思ったけど」
「…。」
…もうどれでも良いから早く決めてくれ。
化粧も済んで、洋服はこの中から気に入ってサイズの合う物を選んでくれと言われたので
なんとなく気に入った服を着てみたら、運良くピッタリ!
じゃじゃーん♪ と四人の前に出ると、四人は声を合わせて「おぉー!」と拍手した。
「ユズちゃん可愛いー!!」
「見違えたぞ!」
「本当ね! 可愛いわ!」
「えへへ、ありがとう。ピーチとデイジーの力100%なんだけどね」
というか、まだあたしは鏡を見てないのでよく分からない
早くどうなったのか見てみたいなぁ…
最後に「これがオススメね」とピーチが何か香水をつけてくれた。
これがまた良い香りで、皆で嗅いだ後、同時に「はぁ…」と和やかなため息をついたのだった。
四人にちょっと鏡を見てくるね、と食堂を後にする
とりあえず脱衣所にある大鏡でも見に行こう、全身見てみたいので。
脱衣所までの途中に大乱闘転送部屋があります
こちらには用事が無いのでそのまま通り過ぎようと思ったのだけど、丁度誰かが出てきた
彼女はあたしに気付いたら、すぐ「何時もと違う」という事に気が付いた
「あらー? ユズちゃん、凄い可愛いじゃなーい、どうしたのー?」
「あ、あぁベヨネッタ、実はピーチ達に新しい化粧品の実験台にされて…」
自分はまだ自分を見ていないので、どんな感じなのか分からないけど
まあベヨネッタが言うんだったら悪くは無いのでしょう。
あたしの話を聞いたベヨネッタは大きく笑った
「色々丁度良かったわー、ちょっと来なさいよー」
「??」
手を引かれて転送部屋にやって来ると、そこにはエムブレム組が居た
よくわからないけど、とりあえずベヨネッタの後を歩く
あたしの存在を確認したルキナは途端に飛び跳ねた
「ユズ! どうしたんだそんなにオシャレをして!」
「え、えぇ実はピーチの生け贄に…。」
もう一から説明するのは面倒くさいから適当に説明しておこう。
「ルキナちゃんも思い切って可愛くやってみれば良いじゃなーい。
ユズちゃんみたいに人の力を借りるのでも良いしー」
「う、うぅ…」
「まったく照れ屋さんねー、何が恥ずかしいのかしら?」
何が何だかさっぱり…。
何か顔を赤くしたルキナに、一体何があってこうなってるのか事情を聞いた所
エムブレム組で何時もみたいに大乱闘していた所
ベヨネッタが転送部屋にやってきて、ルキナ達を見つけたら「一緒に大乱闘に混ぜて」と言ってきたそうだ。
断る理由もないし、あまり戦ったりしない新鮮なメンバーなので歓迎したという
途中、ルキナが「突然大乱闘にやってきたのは何故?」かと訊ねたら「良い男の気を貰う為よ」と。
ざっくり言うと、イケメンに囲まれて自分の女性性を上げようという事らしい。
そこでベヨネッタが一言
「貴女はこんなイケメン達に囲まれているのに、どうして女性性を隠すような性格なの?」
これにエムブレム男衆は大笑いです。
大きなお世話だ! と顔を赤くするルキナに
じゃぁ他に女性性が高いレディースを連れて来てルキナに刺激を与えようと思いついたベヨネッタ
部屋を出たらすぐ、女子力がとてつもなく高いあたしを見つけたのでここに連れて来られた
との事でした。
…そんなに今のあたし女子力高いのか?
「丁度良いわ、良い男の気を貰うついでにボウヤ達も女の気でも感じなさいよ。
色んなタイプがあるでしょ?
私でも良いし、ルキナちゃんでも良いし、ユズちゃんでも良いしー」
「ベヨネッタ…、あたしを巻き込まないで…。」
「ユズちゃんは「可愛い」代表よ。
ついでに彼女にも女子力の良さを見せつけてあげなさいよ」
「どうやって…。」
さっきまで七人で大乱闘をしていたそうだ
もう一枠空いてるみたいなので、そこにお邪魔した
タイム戦でハンデのある男衆五人vsあたし達三人のチーム戦。
なんかベヨネッタに「白のピーチスタイルでいらっしゃい」と言われたので、ピーチスタイルで部屋に入った
「ユズちゃん可愛いわねー、やっぱり白だと綺麗」
「良いから早く戦えよ! 始まってるんだから!」
試合が始まってるというのに、此方を見たベヨネッタは拍手をしている
それを見てふざけるなと慌てた声をあげるルキナだった…。
あたしは普通に戦っているのだけど、相手をしている五人の様子が何時もと違うような?
動きが鈍いというか…
というか、遠くで派手に暴れているベヨネッタが凄い
今までに見た事無いくらい、動きがエロいのですけど…
男衆に限らずルキナも何かダメージを受けているみたいだ…
「ボウヤ達、私はここよー、私が欲しければ全力でおいでなさーい」
「ベヨネッタ張り切ってるね…」
「さっき言ったじゃない、良い男の気を貰ったから今度は良い女の気をあげるのよ。
心が腐らないように刺激をあげるの」
「そ、そうなんだ…。」
「私は皆がだーい好き!
この中なら彼が一番好き! 男らしいでしょー? 可愛いわよねー?」
そう混戦の中から飛び出して、びゅーんとアイクの所に飛んでいくベヨネッタ
驚いたらしいく動きの止まったアイクは顔を赤くした
アイクがああいう反応を見せるのは珍しい!!
「遠慮しないで良いのよ? あなたの望むまま、私はしてあげるわ」
聞いてる方が恥ずかしくなるような内容だ、本当に。
とりあえず戦っているアイクだけど、相変わらず顔は赤い…。
多分、ベヨネッタの所は心配ないな。
ルキナは相変わらず顔を赤くしながら、ルフレとカムイと戦っている
さっきまでは混戦だったのだが、ベヨネッタがアイク一筋に飛んで行ってしまったので、残されたあたし達は一対二というちょっと大変な状況になってしまった
あたしはマルスとロイの方へ視線を戻す
…どうせだったらあたしもああいうベヨネッタみたいのをやってみようかな?
果たしてこの二人に効果があるのかは知らないけど
とりあえずベヨネッタみたいにセクシーじゃなくて、担当になった「可愛らしさ」を目指す
丁度どちらかの攻撃を受けたので、わざと受け身を取らずに地べたを転がっていく
まったく痛くないのだが、わざとらしく、でも可愛さを込めて「いたっ!」と声を上げた
「ご、ごめん! 大丈夫!?」
うつ伏せから、腕を着いて起き上がろうとする
勿論ここでもわざと可愛らしく。
我ながらウザ気持ち悪いのだけど、二人にはとても効いてるようで
二人とも慌てて駆け寄ってきた。
「怪我はない? ドレス破れてかな…?」
「だ、大丈夫…」
「流石に二人で一気に突っ込むのは悪いよね
ごめんね痛い思いをさせちゃって」
目の前であわあわしているマルスとロイ…。何とも滑稽だ…。
…別に二人は悪い事はしてないのですよ?
「運命を変えます!」
突然あたしの後ろからマッハで飛んできたルキナは目の先の二人を吹き飛ばした
アイテムはオフになってるはずなのだが、セルフ「最後の切り札」ですか?
勿論二人はバーストした
「あー…、胸糞悪い…、どいつもこいつも」
「どうして気分が悪いの?」
「いや…、なんとなく…」
アイクをバーストして出来た少しの間で、こちらにやってきたベヨネッタは
何か不機嫌なルキナの頭をわしゃわしゃ撫でた
「素直じゃないわねー、あなたも可愛く出来る筈なのに勿体ないわよー」
「う、うるさい!」
「まあでもルフレが居るから、ルキナはルフレの前だけ可愛くても良いかもね」
「あっはははー!」
「笑うなっ!」
そうしたらあたし、ピーチ達にお願いしようかな
あたしにしたみたいにルキナもおめかししてあげてって
多分理由を言ったらピーチだったら喜んでやってくれるだろう
そうと決まったら楽しみになってきた
ルキナがお洒落したらどういう感じになるかなー?
試合が終わって、ベヨネッタは満足そうに転送部屋を後にした
「ルキナ、まだ大乱闘してる?」
「ん? なんだ? 何か用があるのか?」
「そうそう、ちょっとついてきて!」
そう他の五人には「先に大乱闘してて」と伝えた後
ルキナの手を引いて食堂に向かった
まだピーチ達が居るか分からないけど、確認しに来ると
沢山の化粧品を並べ、その前で話し合っているピーチとデイジーが居た
「ピーチ、デイジー」
「ん? あら、ユズちゃんじゃないの、どうしたの?」
「あたしを化粧したみたいに、ルキナも仕立てて欲しいの!」
「えっ!? 私か!?」
「構わないわよ! ルキナちゃんもたまには可愛くしないとね!」
腕がなるわね、と意気込んでいるピーチと
逃がすまいとルキナをとっ捕まえたデイジー
顔を赤くして遠慮しているルキナですが、あなたもたまには綺麗にしなさい。
あたしも普段は手抜きだけど、ピーチ達に仕立てて貰って良かったと思ったよ。
近くで三人の様子を見ていたけど、どんどん可愛くなるルキナから目が離せなかった
化粧でこんなに人の印象って変わるんですね
何時も流してる長髪も上にあげてくるくるさせて、お目めもパッチリ
肌も綺麗でほんのり乗ったチーク、泣いているかのようにも見える下瞼の煌めき
ルキナ、可愛い…!!
洋服も借り着替えてお披露目をした彼女は、全く別人みたいだった
「終わったわ! 可愛いわね!」
「元が良いんだからルキナちゃんもこれからもお洒落したらどう?」
「そ、そうかな…?
と、ところで鏡はどこにあるんだ?」
「あー、そういえばあたしも脱衣所の大鏡で自分の出来を見ようとしてたんだった」
途中ベヨネッタに捕まって大乱闘してたけど
元々あたしの出来を見てみたいって脱衣所目指してたんだった
今度はルキナと二人で脱衣所を目指す
と思って食堂の扉を開くと、出てすぐの所にエムブレム男性衆が固まっていた
出たあたし達は驚いて足を止める
奴らはルキナを確認して動きを止める
そしてどこからか剣を取り出したルキナは、荒れ狂いながら五人に剣を振るった
「お前らは大乱闘してろと言ったでしょう?!」
「いやいやルキナ! 凄い可愛いよ!」
「うむ。とても似合っている。」
「見世物じゃないっての!」
「まあまあルキナ、こんな奴らはほっといて行こうよ」
このままでは何時になったら辿り着くかも分からないし
荒れ狂ってるので崩れちゃいそうだし、五人が死んでしまいそうだし
ルキナの腕を掴んで歩き出す
あんな奴らは放っておけば良いんですよ
「こ、これが私…!」
ルキナとやってきた脱衣所
大鏡の前で二人、自分の顔と向き合う
最初見た時は驚いた
結構色々手を入れてたから、ケバくなってるって思っていたけど全然そんな事はない
派手な変化はないけど、大きな変身をしていた。
「これが本当に自分?」
「ま、まぁこういうのも悪くないな」
「気に入ってくれて良かったわ、またピーチとかに頼めば喜んでやってくれるよ
習うのでもいいだろうし」
余程気に入ったのだろう
色んなポーズを取って鏡に向かっているルキナ
まるでモデルみたいな事をしているのだけど
この人はあたしと違って、多少は自分の容姿に自信持ってるんだろうな。
あたしは流石にそこまで出来ないわ
でもこれを機にルキナはお洒落に興味を持ちそうだ
まぁ実際とても綺麗だし、可愛いんだけどね
可愛いは正義!
「それでルフレとデート行ってくれば? 多分大喜びだと思うよ」
「い、いや…、別にルフレの為にしてるわけじゃないから…」
「いやいや自分の彼女が超絶お洒落してるんだよ?
喜ばないわけないし、ご褒美に決まってるじゃん
それにそんな事言ってると、愛想つかされるよ」
「そ、そうなのか…? じゃあちょっと誘ってみようかな」
そうルキナが部屋の扉を開けると、すぐそこに居たのはあの五人組
「何時までついてきてんだ!」というルキナの怒号が部屋内に響いたのは言うまでもない
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