可哀想の一言
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夕ご飯の途中、プリンが頭のハイビスカスを整えてるのを見てふと思う
「プリンは性格があれなのにお洒落はちゃんとするんだね」
「なんだよ性格があれって!」
「文字通りだけど? とても女性的な性格ではないよね」
「失礼な! これでもれっきとしたレディだぞ!
何時、何処で運命の相手に出会うか分からんからな、何時も気合いばっちりだ!」
「そういう理由でハイビスカスつけてるの…?」
「ここは圧倒的に男性が多いからね、プリンにもチャンスはあるよ。
ファルコさんとか、ファルコさんとかね」
「何で糞鳥なんだよ!」
「というかプリンはファルコが居るから安心しなって」
「なーんで糞鳥なんだってば!」
確かにこの館の男女比では男性が多いのかな?
そりゃたくさんの異性に囲まれていたら、多少なりとも身なりに気を使うよね
だからここは魅力的なレディが多いんでしょうね
あたしも多少気を使った方が良いのかもしれない。
「ナナにはポポ、プリンにはファルコが居るでしょ?
聞きたいんだけど、二人から見るとあたしには誰が良いと思う?」
そう言えばあたしは浮いた話をした事がない。
何時もはプリンとファルコがああだこうだでネタにしてるし、ナナはポポって実際事実の話だし。
その中であたしのそういう話はした事は無かった
この二人はその件についてどう思っているのかな?
「どうした急に、色付いたか?」
「いや、そういうネタで一回もあたしの話が出た事無いと思ってさ。
あたし自身そういうの気配も無いから、二人はいじらなかったんだろうなって思ったんだよ」
「た、確かにユズちゃんでそういう話をした事無いね」
「殆ど一緒のプリンでさえ、ユズちゃんの恋やらそういうの感じ取れないぞ」
「そりゃしてないからでしょうね」
「ユズちゃんは贅沢だな、良い男なんてそこらに掃いて捨てるほど居るだろう
余計な事を考えずカンで行けば良いんだよ」
「だから二人は誰が良いと思う?」
そう尋ねると、二人は何も答えず顔を見合わせた
「…無難に剣士の誰かじゃない?」
「あまりにもユズちゃんのそういう話が無かったから、そりゃ無難な剣士組になるよな。
もしくは大好きなミュウツーで良いと思う。」
「いやいや、それはミュウツーに悪い」
「何の遠慮をしてるのかプリンには分からん。」
「それにしてもこれはちょっと皆の意見を聞きたいな」
「「え?」」
あたしは特にそういう恋愛的なのを意識した事は無い
故にそれを分かっているらしい皆からもそういう話を振られた事が無い
ので、余計な考えの無い偏りも無い皆の話が聞けると思う。
ピーチやサムス達的に、あたしは誰と合いそうと言うのでしょうか?
あたしの話を聞いて「なんか気になる」と言う二人と一緒に館内を巡り
女性を発見次第、その質問をぶつけようと思います。
「あ、ピーチとデイジーを見つけたぞ」
「あら? 何か用かしら?」
外庭で花を鑑賞していたピーチとデイジーを見つけた
早速二人に事情を説明して「あたしの恋愛的にお似合いの相手」の質問をした
「そうねー…、ユズちゃんってそういう関係のイメージが無いわね…」
「だからこそ聞いて回ってるんですよ」
「私はシュルク君かしら、姉さんの尻に敷かれる男の子って感じかしら、フフッ」
「私はフォックスかな? 絵に描いた正義へ真っ直ぐペアになりそう」
「そうか、ありがとう」
あんまりどういう人だこういう人だってイメージの無い二人だな
って、それは誰でも皆同じなんだけど…。
次に館内で見つけたのは、しずちゃん
掃き掃除しているしずちゃんの所に駆け寄る
「しずちゃん、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「あ、ユズさん達ですね、こんにちは。聞きたい事ですか?」
「そうなんだ、ユズちゃんが良いお相手を探しててな」
「お相手? ですか?」
「ちょっと違うけどね、恋愛的意味であたしとお似合いの相手って誰だと思う?」
「そうですねー…。」
しずちゃんは暫く考え込むと、あっと声を上げた
「私はヨッシーさんが似合うと思いますよ。
二人とも優しくてのんびりしていて、ほんわかしてますし」
「ほんわかー?」
凄い邪険な表情でこっちを見たプリン…。
しずちゃんにお礼をしながらプリンを踏み潰した
更に館内を歩き回り、女性が居ないか探す
「ユズちゃんがほんわかは無ぇわ。」
「何時まで言ってるんだお前は」
「まぁまぁ二人共、ほら、あそこにサムスさんとトレ子さんが居るよ」
二階の渡り廊下、外向きに置かれていたソファーの所にサムスとトレ子が居た
何かお喋りをしてる様子。
三人で近づくと、先に気付いたサムスがこちらを見た
「ねぇねぇ」
「ん? どうした?」
「今、女性の皆さんに「ユズちゃんとお似合いのお相手は誰か」ってアンケートを取ってるんだ、協力してくれー」
「お似合いのお相手ですか?」
話を聞いたサムスとトレ子は顔を見合わせて、首を傾げた
「そうだな、私はウルフが良いと思うぞ。
大人なウルフとその後ろをついていくユズって感じに見える」
「私はリュウさんですかね、健康的で健全、切磋琢磨しあう仲になりそうです」
「成程ね、ありがとう」
今度はリビングでのんびりしていたゼルダを見つけた
「ユズちゃんに合う人?」
「そうそう、カンでも良いし」
「そうねー…、マルスとか?
ふわふわした感じと優しいのが似てるから、息が合いそうね」
「おぉ。おマルは初だな…」
その後もパルテナやロゼッタ等、あらゆる女性陣を探し出して意見を聞き回った
最後になったルキナを探しに、今度は大乱闘転送室を目指す
きっとエムブレム組と大乱闘してると思うので
「それにしても見事に皆の意見が合わなかったね…。
そして皆があたしをどう見てるのかも、なんとなく分かったわ」
「だとするとそれすらも皆バラバラだな、被り無しだ。ユズちゃんは多重人格か?」
「そんなわけないでしょ。」
「皆意外と人間じゃなくても良いって感じだったね」
「あたしはそこにこだわりは無いけどね」
部屋に入ると中には誰も居なかった
何グループかは大乱闘をしてるらしく
部屋を覗きながら探すと、お目当ての人を見つけた
近くの休憩スペースでお喋りをしながら待ってると、いよいよエムブレム組が戻ってきた
プリンは黙ったままルキナの所まで向かうと、何も言わずにこちらに引っ張ろうとする
…ちなみにルキナの方が断然重いし、プリンはその場で歩いてるだけの状態である
「お、おいどうした」
「ちょっと聞きたい事があるんだ、こっちに来てくれ」
「聞きたい事?」
そのやり取りを不思議そうに見ている男性陣の中
ルキナを連れてプリンが戻ってきた
「大乱闘中に申し訳ないけど、ルキナで最後だからね」
「??」
「ルキナさんが思うに「ユズちゃんにお似合いな相手」って誰だと思います?
館内の女の人皆に聞いてるんですよ。」
「…お似合いって、恋愛的な意味でか!?」
ナナの話を聞いた瞬間、パッと明るい表情になって迫ってきたルキナ
突然興奮し始めて…、何があったんだ…。
「私はロイがお勧めだ! ロイ一択だ!」
「お、お勧め?」
「「お勧め」じゃなくて「お似合い」だぞ。
ルキナ的にはユズちゃんとお似合いはd…「だからロイだって!」
「「「…。」」」
ルキナの勢いに押されて言葉を失う
同じ様にプリンとナナも目を点にしていた
「間違いなくロイだな。
ちょっと荒いユズでも、ロイならぜーんぶ優しく包み込んでくれる」
「「荒い」っていう点は同意だ。」
「あんたは黙ってて。」
「お前等は知らないだろう…!? ロイの素晴らしさを…!
エムブレム組内で一番の器用さ、誰よりも上手におにぎりを作れるぞ…!
気の強い押せ押せな女性がちょっぴり苦手でな、可愛いだろ…!
しかも辛いの食べても、ほぼ平気だ…!」
「私の感覚でだけど、今の所「誉め」になってるのは無いような気が…。」
激しい動きも加わって、ルキナはどんどんヒートアップしている
向こうにも何らかしらが漏れているのか、ルフレが笑いながらこちらにやってきた
「どうしたのルキナ、ロイロイって」
「ちょっと待ってろ、今一生懸命プレゼンしてるから!」
「そのプレゼンは寧ろマイナスだがな。」
「プレゼン?」
「あ、あぁ…! もう少しで終わるから…!」
何がもう少しで終わるのか分からないけど、ルキナは一生懸命だ…。
ルフレに続いて、野次馬心のあるマルスとカムイもやってきた
そこで一生懸命ロイの良さ(?)をあたし達に語っているルキナに
話しの内容を何となく悟ったのか、マルス達は元居た所に戻っていく…
そして少ししたら、今度は顔を真っ赤にしたロイが足早にこちらにやって来た
「ルキナー!!」
「あ、ロイか…! ちょっと待ってろ…! 今お前のプレゼンしてるから…!」
「要らねーよ! 余計な事すんな!」
「可哀想なイケメン…、あんなのが仲間に居ると苦労するなぁ…」
「口調の荒いロイさん、私初めて見たかも。」
そう隣でボソボソっと呟く二人…
ロイはルキナを物理的に締め上げると、ルフレが宥めに入った
「離せロイ…! お前の為なんだぞ…!」
「だから余計なお世話だって…!」
そのまま無理矢理エムブレム組の所まで戻されるルキナ
彼女は「離せー!」と暴れていたのだった…。
ルフレもエムブレム組に戻ったので
今度はプリン達の方に目を向けると、何故か笑っているナナと遠い目をしているプリン
「何時ものプリンだったら、今、ルキナに同乗してユズちゃんを茶化す所だが
あのイケメンの気持ちを考えると、とてもそんな事は出来ない…。」
「というかあの感じだとロイさんはユズちゃんの事が好きなんだね」
「そ、そうだったんだね…。
確かに最近よくお喋りしたり、一緒に居る事増えたかもしれない」
「それでよく自分で「男の気配が無い」って言えたもんだな。居るじゃないかよ。」
「そういう目で見てくれてるとは思って無くて…」
遠くでルキナと何かを言い争っているロイ…
さっきのヒートアップルキナと、ルキナとロイのやり取りを考えれば
ナナの言う通り彼はあたしの事を好きなのかもしれない
ただその事よりも、今は「お気の毒に」という感情が勝ってしまっているのです。
本当は彼は彼なりに考えていたかもしれないのに
ちょっとおかしな仲間が居たせいで、こんな事になってしまって…
「可哀想なイケメン、付き合ってやれよユズちゃん。
このままじゃイケメンの心に開いた傷は塞がらないぞ」
「そうだね。そうしよう。本当可哀想。」
「ユズちゃん、凄いあっさりだね…。」
今だ荒れ狂ってるロイを止める為、三人でエムブレム組の所へ向かう
途中こちらに気が付いたロイは、また顔を真っ赤にしてあたしの所にやって来た
「あ、ユズ、さっきのルキナの話は気にしなくて良いからねっ」
謎に大きな手振りを加えての、今までに見た事無い慌てふためいた様子。
面白いっちゃ面白いけど、事情が事情なので可哀想にしか思えない
「おいイケメン、ユズちゃんの事が好きなんだろ?
もしそうだったらユズちゃんは付き合うって言ってるぞ」
「「「えっ!?」」」
プリンが代弁すると、彼等は一斉にこちらに顔を向ける
その後、パッと明るい表情になったルキナは嬉しそうにロイに向かった
「ほら見ろ! 私のお陰だぞ! 感謝しろよ!」
「うるさいんだよお前っ!」
「…まぁ「ルキナのお陰」と言えばそうだが、「ルキナのせい」とも言えるだろう。
正直自分でもプリンはタチが悪いと思っているが、ルキナはそれを越えてきそうだ」
可哀想の一言
「それにしても恋愛しようと思い立ってすぐ相手を見つけるなんて、ユズちゃんはヤバいな。」
「いや、そういう為に皆に聞き回ってたわけではない。」
「え、そうなのかっ?! 危なかったなロイ! 他の男に取られてたらどうすんだ!」
「だぁー!! お前はもう黙ってろ!」
1/1ページ