結局似た者同士
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ある日の午後、今日は大乱闘をお休みして
プリン達とのんびりする為に外庭へ向かった
「中庭も良いけど、外庭の豪華さも凄いよなー」
「マスターさんは作るのが好きだからね」
「たまには外でゆっくりするのも良いねー…」
外庭にはお金持ちとかがティータイムを楽しむ様な席が用意されています
見事な植木花々、手の込んだ噴水を見ながら紅茶を楽しむような感じです。
しかしあたし達はそういう輩ではないのでお菓子とジュースになる。
でもせっかくなので、ここはちょっと高価な物を…
食べ物飲み物を開けてから、それぞれの席に着いた
「それでは第61回「ユズちゃんの恋愛事情」について語り合いたいと思う。」
「なんだよそれ! 初耳なんですけど…!」
「しかもプリン、61回って絶対ロイさんの事だよね…。」
「あったりまえだろー! 他に誰が居るってんだー!」
そんな事を言うプリンに、鉄板であり真実であり
言い返せないような言葉を繰り出してやった
「じゃぁあんたはファルコとはどうなのよ」
「あぁ? 焼き鳥とは別に何もないがー?」
「あんたらはいつ仲良しこよしをするの…」
「何でや…。」
そうプリンは渋い顔をした。
プリンとファルコは長ーい仲。
互いの性格上バチバチぶつかったりしてるけど、良い悪い両方でプリンはファルコの事を特別扱いするし、ファルコもプリンを特別扱いをする。
しかも案外息がピッタリだったりすると…。
そんなのが続いてるから、皆は「あの二人は互いを想ってるけどツンデレだ」という事にまとまっていて、事実上はカップル扱いしている。
でも付き合ってないのは本当だし、好きだという発言も一度も聞いた事が無いとナナは語ってくれた。
「もう本当いつ進展があるのかってずっと皆言ってる…。
「寧ろ無くても良くない? どうせ両思いなんだから」って最近ピーチさんが言ってたけど。」
「進展も糞もあるか! プリンと焼き鳥に今以上は無い!」
「今以下も無いだろうけどね」
「プリンの話は良いんだよ…!
それよりもユズちゃんとロイの話が聞きたいんだー!」
そう感情が抑えきれないのか、プリンは興奮した様子でこちらにジュースを回してきた
あたしとロイはプリン達程長い仲ではない。
あたしが後から此処にきて、プリン達と特に仲良くなって
ある日、エムブレム組を見かけたプリンに「ユズちゃんはあのイケメンズの中なら、誰がタイプだ?」と聞かれました。
あたしは何時ものプリンの戯言だと思ってたし、殆ど関わった事の無い人達だったので
まぁ良いかと適当に、でも正直にロイだと答えました。
あのグループの中で性格を分布した時に、丁度良い中央そうな雰囲気
背も高いし目立ちそうだから迷子になっても安心。と、その時思いついた理由を彼女に説明もしました。
そしたらそれをエムブレム組の中の誰かが聞いていた様で、ある日突然あたし達三人の所に来るようになったエムブレム組。
そこから交流するようになり、特にロイと仲良くさせてもらってます。
プリンは「絶対にその時の話のせいだ、プリンに感謝してほしい」と胸を張っているけども…
「あたし達は別に仲が良いだけで、プリン達みたいなのは無い。」
「なーに言ってるんだー! ポンコツユズちゃんでも紳士に大乱闘してくれるんだぞ! 好意無いわけないだろ! ピーチ達だってそうじゃないかって睨んでるぞ!」
「ポンコツは言い過ぎ…! 否定はしないけど…!」
プリンの言う通りあたしは大乱闘が下手糞だけど
彼はそんな事は無いと慰めてくれますし、手加減してくれます
なんかこっちが申し訳なるくらいに彼は優しい人だ
「実際ユズちゃんはどうなの? ロイさんの事。
二人とも全然顔に出さないからこっちから見ると仲が良いのは分かるけど、それ以上はよく分からないんだよね」
「好きっちゃ好きだよね。
当たり前だよね、よく顔を合わせるし、あんなに優しくしてくるのに惚れないわけが無い。」
「そ、そうだよね…、ユズちゃんは正直ではっきりしてるね…」
「向こうは分からないよ?
実際あたしも彼は何考えてあたしの相手してるのか分からないし。」
「…プリンもユズちゃんみたいな感じだったら良かったのに
そしたら絶対ファルコさんと展開あったよ」
「口が過ぎるぞナナ。」
そうプリンはナナの口にカスタードプリンを押し付けた
「あたしはプリン達の方が気になるんだけどなぁ…
あんな激突してる二人がどういう出来事で、付き合う事になるのか興味がある」
「そんな事言ったらプリンだってお前等の事が気になるぞー
仲良いけどくっ付くのか分からないふわふわした関係が、何時、どんな理由でくっ付く事になるのか」
「ユズちゃん達とプリン達は真逆だよね。
プリン達はずっと激突し続ける仲で、ユズちゃん達はずっと平行線の仲というか」
…こういう感じの話を普段からするあたし達
行き着くのも大体こういう感じ。
本心は知らないけどプリンは別に今のまま激突してるので良いと言う。
あたしも特別に進展は深く望んでない、てかそもそもロイが何を考えてるのか分からないし。
そしてそんなあたし達を「真逆だね」ってナナは呟くのです
「あら? 貴方達、今日はここでお喋りかしら?」
「「「!」」」
結構内密な話をしていた所、誰かがやってきた。
三人で声のした方を見るとそれはピーチとデイジーだった
二人もティーセットを持っているから、多分ここでお喋りするつもりだったんだろう。
席はまだ余裕があるので、ピーチとデイジーも同じテーブルを囲む
「聞いてくれよピーチ! ユズちゃんがロイと付き合わないんだよー!」
「いやいや、そういうわけじゃないって…」
凄い涙目でピーチに飛びつくプリンだけど
あたしはそうとは言っていないはず…
というか、ならばお前はどうなるんだって話だけど…
勿論この手の話が好きな二人なので、興味深々でこちらに身体を向けた
「実際にユズちゃんの所はどうなの?
聞いた話だとユズちゃんがロイをタイプだって言って以来、ロイ達が仲良くしてきたって聞いたけど」
「それって絶対彼はユズちゃんを狙ってるわよね?!」
「どうですかねー…? 仲良くしてくれるのは本当だけど、あたしにも良く分からなくて…。
というかプリン達の方には触れないのね…。」
「え? プリンとファルコの事かしら?
ウフフ、それはもう付き合ってる物として見てるから良いのよ」
「良くないわっ!」
優雅に笑うピーチにビシッと反論するプリン。
ナナが言った通り、ピーチの中ではプリン達の仲は完結しているらしい。これは面白い。
「私から見たら、ユズちゃん達も付き合っててもおかしくないと思うのだけれど
なんと言っても互いに互いをどう思っているのかがパッと見で分からないわ…。
まだそういう仲じゃないのかしら?」
「違いますねー、仲が良い止まりですよー」
「本当に仲が良い止まりなの? 結構お喋りしてるし、二人で居るのも見かけるし
ゼルダやサムスも皆「あの二人あれじゃない? そうじゃない?」って言ってるわよ。
第三者目線だとそんなはず無いって思うけど」
「ロイに聞いてみても良いよ、同じ事言うと思うから」
「付き合ってみて初めて知る事も楽しめる事もあるのだから、一遍付き合ってみれば良いのに…
男の方からすると、イチャコラ手を出すタブーが無くなってウハウハよ?」
「いやそれは彼に言ってくれ…、本当に何考えてるかあたしは分からないから…」
「ちなみに貴女自身の本心はどうなの?」
「ロイの意見無しならば、付き合ってみたいね」
「まぁ、ユズちゃんはプリンと違って正直なのね」
「うるさいぞ。」
「どっちが先に公式に付き合い始めるのか楽しみね」
ピーチ達が持ってきた美味しそうなお菓子を貰いながら、あたしの話やプリンの話をしていると
またまた突然、他人の声が聞こえて来た。
そちらの方を見ると今度はフォックスだった
流石にティーブレイクではないらしく、何故か彼は凄い慌てている。
「ユズかプリン、どっちでも良いから早く来てくれ!」
「はっ? 今プリン達は緊急会議してるんだぞ。要件はなんだよ」
そして、フォックスは信じられん事を口にした
「ロイとファルコが大喧嘩してるんだ!
ウルフやアイク達が止めてるんだけど、全然話が聞こえないみたいで!」
「「「えぇっ!?」」」
「部屋も大分焼けちゃったし、お前等ならどうにか出来るんじゃないかって
とりあえず来てくれよ!」
思っても無かった内容に、開いた口が塞がらない。
部屋が焼けてるって多分ロイが焼いたんだろうし、そこまで激怒する事ってあるの?
これは一大事だと席を立つ
「…というか、なんでプリンも指定されたんだ?」
「お前を見たらファルコも落ち着くかなって…。ともかく早く!」
そう言い残して、フォックスは颯爽と庭を後にした
「…プリンの歌を聞かせる為じゃないのか?」
「ファルコは貴方の事が好きだからでしょ? 早く行ってあげなさいよ
片付けは私達がやっておくから」
「違うぞ! プリン達は決してそういう関係ではない!」
「何を言ってるのよ! 同じ事をユズちゃんにも言ってるじゃない!
貴方達の方が付き合い長いのに、ユズちゃんに先越されて悔しくないの?」
「悔しくないもん!」
「そんなのどうでも良いから行こう」
そうプリンとナナの手を引いて、フォックスを追いかけた
「ウルフと喋ってたらいきなり大きな音が聞こえてきて、気付いたら二人が戦ってたんだ」
フォックスとやって来た大乱闘転送室
ちょっと離れた所からでも、大声なのか怒鳴り声なのかが聞こえてきてたから覚悟は出来てました…。
恐る恐る部屋を覗き込むと、アイクに羽交い絞めにされてるロイと
ウルフに羽交い絞めにされているファルコが、凄い剣幕で言い争っていた
内容は詳しくは知らないが、「お前が!」「お前が!」って感じ。
ファルコは口が汚いのは分かるけど、同じ様な感じのロイにただただ驚いてしまった。
思わず三人で足がすくむ…。
こ、これをあたし達でどうやって止めろと…?
部屋の端で呆然としていたルキナがこちらに気が付くと、駆け足でこちらにやってきた
「ユズか! ロイを止めてくれ!」
「え? え? どうやって?!」
どうやって止めれば良いのか、全く策が出てこない
答えの無い答えを探して考えていると、「クソーッ!」と意気込んだプリンが、部屋の中へ走って行った。
「ファルコー! もう良いだろーっ!!」
そう叫びながら全く周りが見えてないファルコの足を掴む。
何かを悟ったウルフはファルコを開放する、そのままプリンはファルコを後ろ投げして床に叩きつけた。
いったん口論の隙が出来たので、無意識にロイに駆け寄って抱きつく
これで少しは周りを見えるようになってくれ。
そこからプリンの方を見ると、ちゃんと手加減していたのかファルコは無事の様だった
「ってーなっ! 何すんだテメェ!」
そう何時もの感じでプリンに怒鳴るファルコだったけど
プリンは何も答えず、ムッとした表情で少し膨らんだと思ったら、目をウルウルさせ始めた
…途端に怒り狂ってたファルコは大人しくなる
「あーあー、分かった分かった…」
そう言い捨てて立ち上がると、彼はそのまま何も言わず部屋から出て行った
「プ、プリン凄い…!」
「…。」
あっという間にファルコの怒りを鎮めたプリンは本当に凄い。
やっぱり好きな人の涙ってのは効果があるのかな?
何時もの感じのプリンに戻ると、彼女も何も言わずそのまま部屋を出て行った
「これ」
「?」
「振り回してたから取っておいた」
近くでアイクの声がしたのでそちらを見ると
既にロイは開放されてたみたいで、アイクはロイの剣を持っていた
明らかにあたしに言っているので、とりあえずあたしが剣を受け取る
プリンのバックドロップ時は、ロイも肩で息をしている勢いで荒れてたけど、今は少し落ち着いた様子。
あたしの腕を振り解くと、剣はそのままでロイも部屋を後にする
…流石にこれは後を追って話を聞かないと駄目だろう。
部屋を滅茶苦茶にするくらいなんだから、えらい嫌な目に遭ったに違いない。
「ナナ、マスターに事情を説明して部屋を直すようにお願いしておいて。
あたしはロイから話を聞いてくるよ」
「え? あ、うん」
という事であたしもロイを追いかけた
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