買い物の付き添い?
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「おいユズ、一緒に買い物行くぞ」
「何を買うの?」
「三つくらい予定がある」
「ふーん」
暇だったので何時も通りリビングで映画を見ていると
急に部屋に入ってきたファルコ、間髪入れずにそう言った
実はあたしはファルコとは恋仲
しかし彼は明らかに恋愛とかそういう甘ったるい物を嫌っている
愛よりも友情・プライド・お金・乱闘な奴である。
それを知ってるあたしは適当にファルコを放置。
別に甘ったるいのは求めてないが、そういう類は無理率が高いので放置
プリンやナナとの友情を楽しんだり、ピーチのお料理教室に行ってみたり
クッパ達とゲームしたり、ヤンガーズのお守りをしたり、映画を見たりです。
そんなんだからプリンやピーチから
「あんた等大丈夫なのか?」と言われる事もしばしば…
大丈夫なのか分からないけど大丈夫って宥めて続けて今日に至ります
「そんで、何処に買い物に?」
「近くのショッピングモールだ」
「へぇ、そんな所に用が?」
そこは洋服とか、そういう専門店が集まった所だった様な
洋服を買うのか…?
正直どうでも良いけど、ファルコが洋服とは
恐ろしい世の中になったものだ
ファルコのアーウィンに乗せて貰って、例のショッピングモールに向かった
外に出ると言ったら食材の調達くらいしかなくて
最近はこういう感じで外に出る事をしなかったものだ
それにしてもやっぱり洋服とか、可愛い雑貨とか、そういう専門店が多いこと
…ファルコはこんなのに興味あるのか?
自分的には少々興味がある店が多々ありますが
ちらっとファルコを見ると、全く興味なさそうな表情をしていた
「ファルコ、何を買いに来たの?」
「…お前は何か興味あるものは無いのか?」
「いやー…、まぁ、無い事は無いんだけど…」
「だったらその店に入りゃあ良いじゃねぇか」
「えぁ? ファルコの付き添いだから…」
「気にすんな、俺の目的の店はずっと奥なんだ」
という事でお言葉に甘えて気になるお店に向かった
結構ゆったりふわりな服を取り扱ってるお店
ナナとかピーチとかに似合いそうだ
洋服を買って帰ってきて、プリンに
「お前、誰と服を買いに行ってたんだ?」と言われる
そして「ファルコです」って答えたら間違いなく面倒臭くなる。
…でも良いや、プリンなんて適当に蹴飛ばしておけ
それにしてもファルコの彼女だったらふんわりよりも
ギャルとかバリバリっぽい方が似合いそうですがね
まぁだからって好みを合わせる気はないけどね
「なんか気になる服あったか?」
「うーん、でもプリンが面倒くさそうだから」
「んなの気にする必要ねぇだろ」
ファルコがそういうならと、一つ気に入った洋服があったのでそれを手に取る
「それだけで大丈夫か?」
「うん、そこまで洋服欲しいわけじゃないから」
「そうか」
持っていた服を没収されるとそのままレジに向かうファルコ…
吃驚して自分もレジに向かうと押さえられた
「あぁファルコ、大丈夫だよ、自分で払うから」
「良いんだ良いんだ、気にするな」
「そう…? ありがとう…」
どういう風の吹き回しだ…?
ファルコから袋を受け取って、再びモール内を歩き始める
「あ、あの店も良い?」
「あぁ良いぜ」」
ちょっと気になる店を発見
なんか雑貨屋さんらしいのですが、他の店と一味も二味も違う雰囲気
という事でその店も覗いてみる事になりました
その店はいろんな物が置いてあった
美容グッツやインテリア、キャラグッズ、本や雑誌、ぬいぐるみ等…
なんか見た事無い、聞いた事無い店で新鮮な感じ。
気になる物を好き勝手に見回っていた所、ファルコを引き離してしまった
辺りを見回すが彼の姿は無い…
「まぁ良いか…、携帯あるから連絡取れるし
この店の中に居るってのは確かだろうし」
という事で気にせず目の前の雑誌を読みふけった
「おいおい、何処に行ったのかと思えば」
「あぁファルコー」
「何が「あぁファルコー」だ…」
いつの間にか後ろにいたファルコ
「よくぞ見つけてくれた。」
「適当過ぎだろてめぇ…」
物凄い残念そうな表情を浮かべたファルコをスルーして雑誌を戻す
この店は今度プリン&ナナと遊びに来た時に詳しく見てみよう
今回はファルコの買い物がメインなのでそっちを優先で
「あたしはもう気が済んだので大丈夫ですよー」
「そうか?」
「うん」
という事で再びモール内の奥を目指して歩き始める
「そういえばファルコ、何を買うの?」
「まぁちょっとな」
「それだったら別にあたしじゃなくてフォックスとかでも良かったんじゃない?
そっちの方が気楽にモール内巡れたのに」
しかしファルコが誘ってくれたという事があって
マスターが「今日は私とクレイジーが夕ご飯準備するぞ」と言ってくださったのです
…ありがたやです。
「…なんだよ、俺と来るのが嫌だったか?」
「誰がそう言ったのよ、何時もお出かけは集団だったからさ
二人きりだなんて初めてじゃない?」
「…そうだな」
正直な話、付き合い始めて長くはないけど付き合いたてとまでは言わない
それでもデートらしいデートなんてした覚えはない
ので今日二人で買い物というのはちょっと驚いてます
「まぁ…、たまには良いだろ…」
「あたしの話聞いてた…? たまにはって今日が初めてでしょ…」
「…あぁ」
「おっ、あれはアイス。」
「あぁ?」
歩いていると目に付いたアイス屋さん
とても美味しそうです…。
早速購入して頂く
「はい、ちょっとファルコにもあげる」
「あ? あぁ…」
ファルコは要らないと言ってましたが、一人で食べるのもなんか悪いので
貰った透明スプーンでアイスをすくってファルコに近づけると彼はそれを咥えた
今も忘れる事は無いあたしとファルコが付き合ったきっかけ
それは単純で簡単なものだったのです
流れはある日プリンが「おい、あの鳥もしかしてユズちゃんの事が好きかもしれんぞ」と言われ
本当かよってフォックスから事情聴取、そして本当だったのです。
そしてその日からどういう風にファルコと接しようか悩んでいたところ、突然告白された
「おい、お前俺と付き合えよ」
「うんいいよ」
「えっ…」
あの最後の「えっ…」という呟きの意味が分からなかったけど
そうしてあたし達は付き合う事になったのです
ちなみにあたしは猛烈にファルコが好きというわけではないが、嫌いではない
好きか嫌いかと言われれば好き
カッコいいかカッコよくないかと言われればカッコ良い
タイプかタイプじゃないかと言われればタイプだ
…のでOKをしたわけです。
かっこ良いですよね、ファルコって
「あのあたしがOKだした後の「えっ…」ってなんだったの?」
「…。」
ファルコの告白の時の話をした後、丁度良い機会なので疑問を聞いてみた
「あぁ…、あれは正直あんなにあっさりとOKが出るとは思ってなかったから」
「確かにあっさりしてたね…」
今自分で思い返してもあっさりし過ぎている。
「ファルコの事は好きだよ、色々カッコ良いから」
「…。」
進み続けてたどり着いたのはスーパー
奥と言われてついてきたらスーパーですか
「何か食べ物を買うの?」
「いや…、ちょっと此処で待ってろ…」
「?」
手を出してきてまさかのステイの指示
そのままスーパーの奥の方へ歩いていったファルコは人波の間に消えていった
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