種族の壁を越えた。
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「なんか思ったんですが…」
「なんだよ…」
リビングでTVを見ていたファルコを見つけたので、早速話しかけてみました
何故かと言われると、特にやる事が無いからです…。
「ファルコの目って凄く綺麗じゃない?」
「…。」
…お前は何を言ってるんだ。って言ってもらっても構いませんが
今ちゃんと見たところ、ファルコの目がとても綺麗だという事に気付きました
なんと整った形。
レディのメイクもめじゃないほどです
その美しい形はこいつには勿体無いくらいだ
暫くその見事なバランス比を研究していた所
TVの方を見ていた目が此方に向けられる
「見てんじゃねーよ」
「良いじゃん見るくらい、無くなりはしなんだから」
「鬱陶しくてテレビに集中出来ねぇよ」
「えぇ!? なんにも邪魔して無いじゃん!」
別に叩いたり、目の前に手をかざしたり、何も妨害をした覚えは無いんですが…
「そんなに目を凝視するんじゃねぇよ」
「だってついつい…」
こいつに似合わず美しいから…
そりゃぁ例えばクッパとかがこんな綺麗な目をしていたそっちの方を凝視してますよ。
綺麗な目をしているあんたが悪いんだ!
「性格と違って目は綺麗だから…」
「あぁ!?」
「うわっ! そこまで怒る?」
本当この鳥の心は汚ねぇなぁ…
不満そうに開いてる嘴を閉じて開かない様に押えとく
「このくちばし売ったら高そうだな…」
流石にこれも怒ったのか頭を叩かれた
「ジョークですよ」
「黙れ。」
こっちを向いたファルコに勢い良く首を啄ばまれた
奴的には攻撃してるつもりだっただろうが
痛みというよりもどっちかと言われるとくすぐったかった
「くすぐったい!」
「…。」
あたしの反応に更に機嫌が悪くなったらしい鳥さん
ふてくされるとまたTVの方に向き直った
「ファルコ、チューする時困りそう」
「あぁ?!」
「なんでそんなに怒るの…。
だーってくちばしじゃないですかー」
形状的に無理がありそうですね…
まぁ…、そんな相手が居るか、彼はそこからですが…
…可哀想に
大丈夫きっと良き理解者が現れるでしょう
哀れんだ目で見つめていた所、何も言わずに顔をこちらに向けたファルコ
顔を近づけてきたから「なんだよ」と言おうとした瞬間
奴のくちばしが開くと一瞬であたしの口をそれで覆われた
その勢いのままソファーに押し倒される
「んー!」
押し返そうと手を出すと、あっけなく押えられる
そのまま首下に腕を回されて首も頭も固定されると、スルっと口の中に舌が入り込んできた
理解した時はもう遅く、舌を捕らえられて好き勝手に弄ばれる
その感覚がどうも耐えられなくて身体が震え出す
じれったい気持ち良さにどんどん頭がボーっとして顔が熱くなってきた
「気持ち良くなってんのか…? ん…?」
「…」
顔が離されると口の中に入る冷たい空気
ある意味愉快そうに見下ろしながらそう言う鳥…
思いっきり腹を蹴ってやりたいけども、反撃が怖いので抑える
それにある意味言ってる事も事実だし…
せめてもの反抗という事で顔を横に反らして奴から目を反らす
「んだその態度は…
てめぇが今どういう状況か分かってねぇ様だな」
「馬鹿言うなよ! 分かってるよ!」
「ユズちゃん居るー?」
「!!」
「…」
いきなり部屋の扉が開いてナナの声がした
多分扉の所に居るとするならばファルコは見えるけど、あたしはソファーの陰で見えないはず
ヤバイと身体を起そうとしたが、何故かファルコに押えられて起きる事が出来ない
「ちょっ…!」
「…」
「あ、ファルコさん、ユズちゃん知らn…」
いよいよ近くまでやってきたナナ
あたしに気が付くとナナの口は開いたまま声が止まった
不幸中の幸いか、…プリンは居ないようだ。
「…ご、ごめん、…まさかそんな事になってるなんて、思ってなかったから」
「良いよ良いよ、気にしないで」
正直プリンが居ないだけで全然OKです。
ナナちゃんならある程度大丈夫
彼女ならあたしの事をとても理解して考えてくれる!
残念ながらまだ押えられてるのでその体勢のままナナと会話…
「ナナ…、まずこの事は皆には内緒で…」
「ばらしちまえよ、隠す事はねぇ」
「うるさいな! あんたは黙ってろ!
押えられてるから動けないんだよナナ!」
「お取り込み中だ、さっさと言いふらして来い」
「駄目だよナナ! あたしとナナの二人の秘密だからね
鳥が皆にこんな事ありましたって言っても、しらばっくれれば大丈夫だから」
「ミュウツーやエスパー餓鬼が居るだろうが」
「そこの所はマスターの手で読めません依頼…
ともかく! 内密にお願いします!」
「う、うん…」
目の前の現実にたじたじのナナちゃん…
慌てて部屋を後にした
「ナナはあたしの味方だもんねー」
「…」
しかし奴の表情は「そんな事に興味はねぇ」って感じ…
「別の奴が来れば問題ねぇよ…
次来る奴がお前の味方かなんてわかんねぇからな…」
「マスt…「言わせるか」
再びくちばしで口を覆われると中に舌が割り込んで来て
あっという間に頭は気持ち良さに乗っ取られた
そして奴の言う通り次の訪問者(ピーチ)が来るまで解放される事は無かった…
種族の壁を越えた。
大興奮するピーチに、事情を説明したいのだが
押さえつけられていて動けない喋れない
「二人ってそういう関係!?」
「んーんー!」
「そうだから皆に言いふらしてこい」
「分かったわ!」
分かったわじゃないよー!!
あー、と心の中で叫びながら駆けていくピーチを見送った
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