鋭い嗅覚の損得
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今夜のご飯の為に調理室で料理
ある程度の仕込みも終わり、部屋に戻るため途中のリビングを通ると
そこに何故か不機嫌そうなウルフが居た
彼は椅子に座っているだけで何もしていない
不機嫌な狼に近づいたら引き裂かれる率100%なんですが
ほっとくのもなんか申し訳無いので一応、話しかけてみる
「ウルフ、お腹空いてるなら何か用意してあげようか?」
「あー?別にいらねーよ」
「あぁそう…、実はさっきフライドチキンを作ったんだけど」
「…」
イライラよりも無表情になったウルフ
頑張れもう一押しだ
「ウルフだけ先に食べて良いよ、揚げたてだよ」
「そうか、じゃぁ貰う」
「…」
結局食べるじゃない。
お肉大好きなんでしょうね、…とある剣士みたいですが
調理室に戻ってフライドチキンを少しだけ拝借…
皿に乗せてウルフの前に置くと、彼は早速食べ始めた
お腹が少しでも満たされれば、機嫌は良くなるというものです
「所でどうして此処に居るの?」
「…」
確か料理始める前、リビングには誰も居なかったですし
「臭いからだ」
「えっ?臭い?」
あたしがですか?!
あたしの体臭とか?!口臭とか?!
確かに食べ物生物取り扱っていたから
色々な匂いがついてしまったのかもしれないけど
驚いて自分の服の匂いを嗅ぐ…
「お前じゃねぇよ、お前だったらこの部屋から出てる」
「そ、そうだよね…」
「俺様の部屋は中庭に近いから金木犀の匂いが充満してやがる」
「金木犀?」
確かに中庭には金木犀の木がある
つい最近近くを通ると良い匂いがしたので
チラリとみると花が咲いていた
「良い匂いじゃない、金木犀」
「俺様には強すぎるんだよ」
「あぁ、そうだよね
狼だもんね、他の人よりも匂いに敏感なんだろうね、枯れるまで待て…」
「あぁ…」
謎も解決して気が済んだのでリビングを後にする…
扉を開けてすぐ、人とバッタリとはちあわせた
「あ、アイク、どうしたの?」
「うむ、肉の匂いを感じてきた」
「…。」
アイクは顔を上げてリビングの方へ目を向けると
ウルフのあの肉にバッチリと気が付いた様だ
「肉!」
「!!、なんだてめぇ!」
勢い良くウルフの方に駆け寄るアイク…
あの人肉の匂いを嗅いできたって言ってたな…
…あの人の肉に対しての鼻のきき様は常人じゃないな。
そうしみじみ感じた
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