テストプレイ
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「プリンが思うに、両思いになるためには
ゆっくりとじわじわ近付くのも良いけど、一回衝撃的なアタックをした方が良い。」
「はいはい…」
プリン達とDVDを見るためリビングに向かっています
プリンの語りを聞いているけども、半分流しているような返事をするナナ
先を歩いていたあたしは階段を降りている途中、先に誰かが歩いてるのを見つけた
ちなみにそれはウルフである…
「例えば、突然抱きついてみて何も言わずにずっと抱きしめている。
何か言われたら「喧嘩したとか」適当に悲しんでますをアピール
…その反応次第では脈ありなしを見分けられるしな」
「そうだね…」
足を止めると、後ろにいたプリンとナナも止まった
「どうしたの…?」
「じゃぁプリン、あの人にその抱きつくやつやってみてよ」
「ん?」
プリンとナナは下の階を覗き込むと、丁度過ぎて行くウルフ
「何で…!」
「プリンの言ってる事が間違っていなければ、脈なしって分かるんじゃない?」
「お前がやれよ。見ていてやるから」
「えぇ…!? あたし…!?」
「ユズちゃんは脈ありかもしれないよ、仲良いから」
「恥ずかしいよ。」
「優しいおっさんを見てみたいだろ? やってみろ」
「あたしに得が無いので却下。」
「安心しろ、プリンが助けてやるから」
「助ける?」
「あぁ、適度な所で切ってやるから。プリンと喧嘩した設定でやれ」
「えぇ…」
「プリンを信じろ」
なんかいつの間にかあたしがやる雰囲気。
でも少し脈ありかなしかは試してみたいので勇気をだしてやってみる事にしよう…
結構先まで歩いていってるおっさん
後ろから抱きつけば、顔を見られる事も無いから気付かれる前に抱きついてしまいたい
という事でこれでもかと音を立てないように駆け寄ると
なんと抱きつく寸前にウルフは振り返った
でも勢いは止まらずそのまま抱きついてしまいました…
「お、おい、何だ急に」
「…」
プリンの呟きだと黙ってれば良いんだよね
何か聞かれたらプリンと喧嘩したという嘘をほざくと。
それにしても、飛びつく前は緊張したわ…
でも今はいろんな意味で安心です
目的は達成出来たし、人肌は安心するのです…
「どうしたお前…」
「プリンと喧嘩した…」
ウルフの顔を見たら笑ってしまう可能性があるので
顔は埋めたままでそう呟く
…作戦は予定通りですか? プリンさん。
「…そうか」
そうウルフはあたしの頭の上に手を乗せてくれた
や…、優しい…!
おっさん優しい…!!
「そりゃぁ早く仲直りしないとな…」
「うん…」
なんて…、なんて優しい言葉、声色…!
ある意味涙が出てきそうです…
「ユズちゃん…」
「!」
後ろから聞こえてきたのは予定通り、お助け係りらしいプリン
しかし何故か号泣している。
そのまま駆け寄ってきたら足に抱きついてきた
「さっきはスマンかった…!
ユズちゃんの意見を無視した暴挙の数々…」
「プリン…」
何時の間にそんなに涙を準備してたんだ…。
「良かったじゃねぇか、仲直りできて」
「うん…、ごめんねプリン…」
「いいや! プリンが悪いんだ…!」
足元で悲しそうな顔をするプリンを抱き上げて階段の方へ向かう
「ありがとうウルフ、ごめんね変な事して」
「いや、いいよ、気にすんな」
「行こうプリン、ナナが困ってるかもしれないから」
「うぅ…」
そのまま待っているであろうナナの所へ向かった
階段でこっそりと覗き込んでいたらしいナナと合流
下にはおっさんが居ると思うので、とりあえず今は二階に戻ります
「ナナ、ウルフの様子は」
二階に着いた途端、腕から飛び降りたプリンはそう何時もの声でそう言うと
何処からか取り出したタオルで涙を拭う
「ちなみにその涙は?」
「目薬。」
「二人が見えなくなる所まで見送ってくれてたよ」
「尻尾は?」
「最初は揺れてたけど、喧嘩したって嘘吐いた以降は止まってた」
「うむ…、おっさんは真面目に考えてくれてたという事だな
ユズちゃん、ありなしでいえばありだな。」
「はいはい…」
…なんかプリンだったらなしだったとしても「ありだ」と言いそうなんですがね
まぁ、正直どっちでも良いけど
「それにしてもウルフさん優しかったねー」
「なんだあの対応、本当におっさんか?
中身はフォックスと入れ替わってるんじゃないのか?
プリンにもあれくらい優しくして欲しいわー」
「お淑やかになれば?」
「急にお淑やかになったら怪しまれるだろ」
「確かに…、プリンは今のままでいいよ」
「ありがとー!
何時までもユズちゃんとおっさんを応援してるぞー!」
「なんでよ。」
「あのイベントで二人の仲は進展した。
脈ありの場合、もしかしたらウルフから仕掛けてくる可能性があるな」
「怖い事言わないでよ…」
テストプレイ
しかしその日の夜、スケッチブックをくれたウルフ
それを報告した所、「ほら! 脈あり」と大興奮するプリンと
それを「落ち着いて」と宥めるナナだった
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