恋煩いも病気
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とある日
プリン達と既にあった乱闘部屋を覗いてみると
狐と鳥と狼と男が戦っていた
「ある意味凄いメンバーだね。」
フォックス、ファルコ、ウルフ、そして何故かファルコンなのだが
なんと熱く、むさ苦しいメンバーなんでしょうか。
「私この中には入りたくないな…」
「なんかどんどん四人が動きが真面目になってるよな…」
暫く四人の様子を見ていた所
やられる人が出ると、その人の本気度が上がるもので、どんどん戦いは激しさを増しています
「男にはやらなきゃいけない時があるんだよ。」
「だからって別に大乱闘にそれを適用しなくても…」
「なんか暫くずっとやってるみたいだね」
ナナが近くにあった機械をいじると
なんと、四人はかれこれ16回戦っているじゃないですか…。
「どんだけ因縁付いてるんだよ…」
「ねぇ見て、四人の勝率」
「ん?」
ナナが見せてくれた試合結果の表
狐:3回、鳥:4回、狼:5回、男:4回の優勝
「中々の接戦じゃないか」
「ウルフさんがちょっとリード的な?」
「フォックスさんはどっちかというと一対一向きな気がするもんね」
試合が終わって出てきた四人
「あれ? お前等何時の間に」
「お疲れさん、あんたら何時まで戦うんだ」
「うるせぇ、30回戦って誰が一番か決めるんだ」
「そうなの…? そりゃ大変だね…」
30回連続とはとんでもないぞ、休憩した方がいいぞ。
試合成績を見ていた所、ウルフの欄に+1が刻まれた
「うわ、またウルフが勝ったんだ」
「ウルフ強いね!」
感動して拍手しながらウルフの方を見ると
なんともいえない表情でこちらを見るウルフ
「うっさいわ、まだ結果なんてわからねぇだろ!」
何故か逆切れし始めたファルコ
思ったよりも上手く行かないからイライラしているのかもしれない。
「鳥、プリンはお前を応援してるぞ」
「あぁ?!」
「応援してるだけなのに怒られた…。」
「ドンマイ、プリン」
「だがそれしきでプリンは挫けん。
ほらタオルとアクエリ○ス!」
「あぁ!」
何処からかプリンが取り出したタオルとスポーツドリンク
声を荒げながらもちゃんとそれを受け取る鳥さん…
「満更でもないって事なんだね…」
「面白い人達…」
という事であたし達は30回終わって結果が出るまで見てる事にします
その間、懸命にファルコのトレーナーとなったプリンのおかげでか順調に勝ち点を上げるファルコ
最後の30試合目、ファルコVSファルコンのサドンデス
ここで勝った方が晴れて優勝です
互いにスマッシュやらキックやら繰り出すものの当たらず…
しかしその時は来た
ファルコの下スマッシュをかわしたファルコンは
見事なオーバーヒートエルボーでファルコをKOしたのだった
「くそっ!!」
帰ってきたファルコはとても悔しそうに近くの機械を蹴飛ばした
「う、うぅ…」
「なんで泣いてるんだよプリン…」
「プリンは…、プリンは…、鳥に何もしてあげられなかった…!」
「何の責任を感じてるんだよ…」
何故かタオルを手に号泣しているプリン
どうやらいつの間にか本気でファルコを応援していたようです。
まぁとりあえず今回の件でファルコとプリンの友情度は上がっただろう。
そんなことよりもあたしが気がかりなのはウルフの事
30試合終わった結果、
優勝数フォックスが7回、ファルコが8回、ファルコンが9回
そしてウルフが6回
そうです。
あたし達がやってきた時の試合以降、ウルフは一度も勝たなかったのです
「なぁウルフ、どうしたんだ?」
「あぁ…?」
「急に慎重になって、お前らしくない、体調不良か?」
どうやら同じ事を感じていたフォックス
ウルフに話を聞こうとしていたが、適当に流されていた
「あ、そうだ
あたしちょっとマスターにお願いしてた事があったんだ…」
「マスターさんに?」
「うん、ゼロさむねぇさんスタイル時の
あたしオリジナルのスーツカラーの生産を頼んでおいたんだ」
「へぇー、いいなー」
一先ずその部屋を後にしてマスターの所に向かった
マスターからスーツを頂いて部屋に置いた後
大乱闘転送部屋に戻ると、プリンとナナが乱闘部屋を覗いていた
「誰が戦ってるの?」
「あ、ユズちゃん」
「実はユズが部屋を出て行った後、また戦い出したんだよ四人」
「えぇ!?」
聞いた話、ウルフが「もう一回やるか?」と言い出して
ファルコンにリベンジをとファルコは即行で承諾
優しいフォックスとファルコンもOKしたという事らしい
「それでこれが2試合目なんだよ」
「そうなんだ、ちなみにさっきは誰が勝ったの?」
「ウルフさんだよ」
「あの狼、猫被ってたかの様な豹変っぷり
30試合時の戸惑いはどうしたんだって感じで活躍してるぞ」
「そうなの…?」
二人と一緒に覗いてみると
ファルコンを倒して嬉しそうにアピールしたファルコ
そこに引掻いて飛ばしたフォックスをファルコごと場外KOするウルフが居た
「…雲泥の差だな。」
その試合は圧倒的追撃数でウルフの優勝
扉から出てきた四人を再びお迎えする
「お、ユズじゃんか」
「試合見たよ、ウルフ活躍しすぎだよ」
「だよな、なんか急に強くなったというか、元に戻ったというか。」
「…」
「おい狼! てめぇもう一回戦え!」
今度はウルフにターゲットを変更したらしいファルコはウルフを指差した
しかし…
「…断る」
「「「!」」」
「はぁ!?」
「時間を置いてからにしろ、それならあいt…「うるせえ!」
そんなので納得するわけなかったファルコ
無理矢理ウルフを扉の中に押し込むと、フォックスとファルコンに手招きした
という事でまた四人での再戦…
しかしまた急に控えめに受身になるウルフ
彼は四位となって帰ってきた
「ウルフ、お前病気なんじゃ…」
「…病気じゃねぇよ」
「てめぇ! 真面目にやれ!」
全く納得のいかないファルコの怒りは最高潮なのか
ウルフの胸座を掴んで物凄い揺らしている
「…それにしても本当、なんであんなに戦い方が表裏ひっくり返ったかのようになるんだろう」
「ねぇユズちゃん」
「ん?」
側までやってきたナナは耳を貸してと手招く
という事で耳を近づけてあげる…
「もしかしたらユズちゃんが居ると弱くなるんじゃない?」
そうナナは小声で言った。
「えっ…、なんで…」
「だってそうじゃないとおかしいじゃない?
私達が居なかった時は勝っていた、でもその後は勝ってない
ユズちゃんが居ない時は自ら再戦を行って、圧勝したのに
ユズちゃんが帰ってきたら再戦を断る所か弱体化したって」
「…」
「もしかしたらウルフさん、ユズちゃんの事気になって集中できないとか…
それか変な姿見せたくないから慎重になるとか…」
「そ、そんな…」
なんかあのナナが真剣な表情で語るものだから、もしかしたらそれが本当かもしれない気がしてきた…
「も、もしかしてウルフさん、ユズちゃんの事が…!」
「しー…!!
狼と狐と風船は中々耳が良いからそれ以上言うな…、面倒になる…」
無理矢理ナナの口を押さえて他の五人の様子を伺う
…どうやらナナの呟きは聞かれて居なかった様子。
「じゃぁとりあえずあたしはこの部屋を出るよ…
そうすればファルコも気が済むまで、本気のウルフと戦えるよね…」
「う、うん…、多分だけど…」
ここはウルフに限らずリベンジに燃えてるファルコと
ファルコを物凄い応援しているプリンの為に、あたしは退却しましょう
…本当にあたしのせいで弱体化するんですかね?
「あたし夕ご飯の買出しに行かないといけないから、マスター待たせてるの」
「えぇそうなの? じゃぁ早く行った方が良いんじゃない?」
「うん。きっとまた四人は戦うんでしょ? 頑張ってね」
適当に皆に手を振って一人部屋を後にする
部屋を出た後、ドアに耳をくっ付けて中の会話を聞いてみた
「おい狼野郎! 真面目に勝負しろ!」
「上等だ鳥、捻りつぶしてやる」
「ウルフ…、お前はさっき「時間を置いて」とか言ってたよな…」
「知るか、関係ねぇよ」
「頑張れよ鳥! プリンは応援してるぞ!」
「あぁ! ぶっ潰してやるぜ!」
「プリン…、ファルコさんと仲良くなったんだね」
「…お前、ユズが居ると戦えなくなるのか?」
「え?」
急に聞こえてきたファルコンの声
ある意味聞いちゃいけない事を聞いたけども
あたしとナナが一番疑問に思ってた事をよく言ってくれた。
「あぁ?」
「お前、ユズが居る時と居ない時は手の平を返した様だ」
「別に関係ねぇよ」
「はっ! そうだったのかウルフ!
ユズが居ると試合に集中できないとか!?」
「あぁ!?」
「ほーう、面白ぇ事聞いたぜ
お前がユズの事気になってるだなんてなー」
「誰があのクソアマを気にかけてるんだ!」
「なんて悪口言うんだ! 酷いぞユズちゃんを冒涜するな!
鳥! この狼をボッコボコにしてやれ!」
「あぁ! ボッコボコにしてやんよ!」
「私、ちょっとプリンとファルコさんの事がよく分からなくなってきた…。」
「気にしてる相手にそんな呼び方はいかんな、しっかりと名前で呼んでやれ」
「うるせぇ! そうだと前提にするな!」
「だったら何故ユズが居ない時の勝率は一番で
ユズが居た時の勝率は0なんだ。この理由を説明出来るのか?」
「…たまたまだ」
「いいや! ウルフはユズが居ると気になって弱くなる!
ユズが居ての負けっぱなしが気に入らなかった
だから最初にユズが部屋を出て行った後、再戦を提案した
そして負けるのが嫌だからユズが戻ってきた後のファルコの再戦を断ったんだ」
「違うわ! てめぇら勝手に捏造しやがって! 八つ裂きにされてぇのか!」
そんなウルフの怒鳴り声が聞こえてくると、物凄い物音が立ち始めた…
「素直に認めろ! 自分を受け入れろ! 現実ではそうなっている!」
「てめぇら言いたい放題言いやがって! ぶっ殺してやる!」
「これはユズを呼ぶしかない! そうすればウルフの怒りはおさまる!」
「!! 狐ぇ死にてぇのかぁっ!!」
「何で断るんだウルフ! 気にしてないならユズを呼んでもなんの問題はないだろ!」
「…なんだこの戦争。」
部屋の中は物凄い荒れ模様
ファルコンの何気ない問いかけでここまでに発展するなんて誰が想像したか。
「だったらウルフ! 俺達が納得する理由を言え!
何故ユズが居る時にはファルコの誘いには「時間を置いてから」と言って
ユズが出て行った後は再戦を受け入れたんだ!」
「体調が悪かったんだ!」
「さっきは病気かと聞いたら違うと言ったじゃないか!」
「病気理由にしても信じねぇだろてめぇら!」
「何だと!? 信じるさ! 今は体調良くなったのか?!」
「嘘付け! 良くなったわ!」
「何処が具合悪かったんだお前!」
「お腹だよ!」
「ちなみにどういう風に痛かったんだ?!」
「刺す様な痛みだ!」
「今は痛みは無いんだな!?」
「ねぇよ!!」
「何時頃直ったんだ?」
「前の試合が終わった頃だ!」
「いいやウルフ! お前はお腹が痛かったんじゃない! ハートが痛かったんだ!」
「あぁ!?」
「ユズが居て気になってしまうから心がドキドキしてたんだ!」
「きーつーねぇえーっ!!」
「な、何してるの…?」
「「「!!」」」
ある意味荒れ狂う部屋
扉を開いて中を覗いたのはユズ
とりあえずこの修羅を終わらせたかったのです…。
「あぁユズ! 丁度良い所に来た!」
「そんなに暴れて何してるの…」
「お、お前マスターと買い物に行ってたんじゃないのか…?」
「ほら見ろ! ユズを前にすると丸くなる!」
さっきの鬼の様な怒鳴り声は何処へやら
やや焦り気味の様子を見せるウルフさん…
そのウルフに捕まっていたフォックスは、落ち着き始めたウルフを見て声を上げた
…もちろんその後ウルフに口を押さえられたのは言うまでも無い。
「皆に夕ご飯何が良いか聞いておこうって戻ってみたら
部屋の中から轟音がして吃驚したよ」
「そ、そうなの?」
まぁもちろんこの話は嘘極まりないです。
偶然を装ってきて、場外乱闘を止めに入ったのです
じゃないと取り返しがつかなくなるかもしれないですし…
「おい聞けユズ! ウルフがお前の事好きd…「鳥ぃ!!ふざけた事言ってんじゃねぇぞぉ!」
「そうだぞユズちゃん! この狼はユズちゃんの事好きっぽいぞ!」
「お前等良い加減に…!!「あたしもウルフの事好きだよ?」
「「…えっ!!?」」
「あたしもウルフが好きだけど?」
そう言ってやると、六人一斉に落ち着いた
まったく…
こういう自爆行為をしないと治まらない奴等は面倒だ
とりあえずこう言っておけば少しは落ち着くハズ
…と、思ったんだけど
「ウルフー、両思いー、ヒューヒュー♪」が始まったら元も子も無いな。
「そ、そうなのかユズちゃん!
まったくそんな素振り見せなかったが…!!」
「バラしたら、プリンの取り扱いが面倒くさくて…。」
「た、確かに…」
「でっ! お前はどうすんだよ!」
オラオラとウルフを突付くフォックス…
ウルフは無言でフォックスを解放すると、そのままこちらにやってきた
「てめぇ等、絶対について来るなよ」
あたしの腕を掴んだウルフ
部屋の中に居る五人にえらいドスの聞いた声でそういうと、そのまま引っ張られて連れて行かれた
…というかそんな事言っても
あの人達はいう事を聞きそうに無いと思うんですが。
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