ウルフの爪が原因だから
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今日は物凄い寒かった…
ので自分のお気に入りの抱き枕を抱きながら過ごしてます
暖かいリビングでプリン達とゲームしている時も常備です。
こいつを抱きしめていれば多少温かいので…
三人でマリオパーティをしていた所
フォックスとファルコとウルフが部屋に入ってきた
「あぁ? 餓鬼共、こんな所でゲームしてんのか」
「…パーティしてるみたいだな」
テレビに向かってる三人の前にはお菓子と飲み物の山…
確かにパーティっぽいです
「あと一人参加出来るぞ、やるか?」
「やらねーよ、それより早くテレビを貸せよ」
「無理だよ、ゲームしてるんだから」
「見れば分かるわ」
何か言い争いに発展しているファルコとプリン
その傍らで落ち着けと宥めているフォックスとナナ
…あたしはゲームを続けてます。
するとあたしの抱いていた抱き枕に伸びる手…
「ちょっと!」
「なんでこんなん持ってんだ、ガキかてめぇ」
「寒いから持ってるんだよ」
何故かあたしの抱き枕を掴んだまま離さないウルフ
しまいには引っ張ってきたのでさせるかと引き返してやると、恐れていた事態が起きた
あたしが枕を引いた所、ウルフの爪が布に引っ掛かったのか枕は綿を撒き散らしながら二つに裂けた
「!!」
「あぁ!! なんて事してくれるんだ!!」
見るも無残な元枕…
「ウルフが引っ張るから…!」
「あぁ!? 最初は俺が引っ張ってただろうが! 引き返すてめぇが悪い!」
「貸して欲しいならそう言えば貸したのに!」
「引っ張ってりゃそう思うだろ!
だー! めんどくせぇ! 分かった分かった!」
ウルフはこれでもかと頭を掻き毟ると何も言わず部屋から出て行った
「…。」
「「「…。」」」
おいてけぼりのユズと真っ二つの抱き枕を見てただ黙り込む他の四人…
「ユズちゃん…、何があったの…?」
「えぇ? ウルフと枕引っ張り合いになったら爪が引っかかって真っ二つになった…」
「そ、そうなの…」
「あたしこれ直してくるね」
「え!? それを!?」
「うん」
だってこの枕大事にしてたからさぁ、こんなのでサヨナラなんてしたくない
それに寝る時に抱きつく物が無くなってしまう、これは大問題だ。
直して使い続けて、本当に駄目になったら新しい物を買おうと思いマス。
という事で急いで隣の食堂に元抱き枕と裁縫道具を持っていって直し始めた
まずは大まかにくっ付ける作業、その後丁寧に縫い付けます
…しかし物の大きさも大きい、傷の大きさも大きい
これはすぐには直らない予感…
大まかにくっ付ける作業を終わらせて今度は丁寧に縫い始める作業に入る
これでもかと目の前の布と手に持っている針に集中していると
バタンと部屋の扉が閉まる音が耳に入ってきた
「なんだ…、直してんのかよ…」
「ん…?」
いったん手を止めて顔を上げると扉の所に立っていたのはウルフだった
そしてその手には見た事の無い抱き枕
「どうしたのその枕」
「あぁ…? …なんでもねぇよ」
「…。」
針と元枕を机の上に置いて、ウルフに駆け寄る
「もしかして、買ってきてくれたの?!」
「はぁ…?! 違ぇし…!」
「じゃぁなんで枕持ってるのさ」
「うるせぇなぁ…! 直してるんだったらそれで良いじゃねぇか…!」
「嫌だよ! せっかくのウルフのプレゼント!」
そう今度は手加減しながら枕を引っ張ると、やっぱり引き返すウルフ…
「あぁ! 破れるよ!」
「なんでてめぇが引っ張ってるんだよ…! これは俺のだ!」
「あたしへのプレゼントでしょ…?! 大切にするもん…!!」
そう程ほどに枕を引っ張ると、枕を手放すウルフの手
「…そうかい、…そこまで言うんだったら別に良いけどよ」
「へへ、ありがとう」
という事でnew抱き枕を抱きしめながら座っていた席に戻る
ウルフはそのまま部屋を出て行ったけども
まさかわざわざ枕を買いに行っていたなんて…
ある程度申し訳無いと思ってたって事ですよね、そりゃぁエライこっちゃ
…本当、…珍しい。
貰った枕を机の上に置いて少しだけ休憩する
その後すぐに抱き枕直しに取り掛かった
ウルフの爪が原因だから
「あれユズちゃん、抱き枕増えてない?」
「そうそう、これは元々の、これはウルフから貰った」
「えぇー!? あの狼がプレゼントー!? 信じられねー!!」
そう驚いて飛び跳ねるプリン
その後、すぐ後ろにいたウルフに蹴り飛ばされていた
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