狩猟本能剥き出しの場合
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ユズちゃん、ウルフさんって怖くない?」
「怖いね。」
ランダムメンバーの神殿でタイム制大乱闘中
メンバーはあたし、アイスクライマー、デデデ、ウルフです
なんか遠くでデデデとウルフが戦っているので
あたし達はあたし達で軽く殴りあいをしていた所、ナナが急に話かけてきた
「でもユズちゃんとは仲良さそうに見えるけど」
「あたしが? まさか」
「僕も見えるけど」
「嘘ー…、ただ普通に話ししてるだけなんだけどなー…」
もしかしてポポとナナの中ではウルフと話す事は珍しい事なのかもしれないな
だからウルフと話すことが普通になってるあたしの事を疑問に思うんだ
「でもあたしも少しは怖いと思ってますよ…
あの鋭い牙、何でも引き裂きそうな爪、我を忘れたかの様な体術…」
「どこかで聞いた事があるような言葉だね」
あんなに危険な奴は他に居るか?
居るわけがない。
「あの人、年のクセしてそれを覆すかの様な動きをするよね」
「ユズちゃん言い過ぎ…」
「あんなのに本気で狙われたら人生の終了ですが…
でも、だからなのだろうか? 本気で狙われたいと思っていたりする」
「…凄い事宣言したね」
「奴の本気という物を見てみたいと思わない?」
「「思わない。」」
「そ、そうですか…」
「ちなみにその本気っていうのは大乱闘内? 外?
大乱闘内だったら本気のウルフさんと戦ってみたいって事
大乱闘外だったらストーカー…」
「変な事言うなよ…、聞いてたら八つ裂きですよ」
しかし運良く、ウルフはまだデデデと熱戦を繰り広げている様だ
「そうだね、でもストーカーの様なウルフも見てみたいね」
「もしもウルフさんがストーカーになったら
遅かれ早かれ行き着く所は「命を奪っちゃえ」って所っぽい…」
「怖い事言うなよ」
「でも嘘でも無い様な気がするけど」
やる気の無い殴り合いを続けていると、遠くから誰かが駆け寄ってくる足音
野獣の様な唸りと共にあたしの後ろに降り立ったのは、さっきまで話をしていた狼で…
「てめぇら何してんだ、やる気あんのか?」
「あるよ! だから殴り合ってるんでしょ!」
「何処がだ、全然吹っ飛んでもねぇじゃねぇか!」
と、奴は明らかに引き裂いて来そうな構えであたし達に近寄って来た
「ぎゃぁ! その構え怖いよ! もっと普通に歩けないのかよ!」
狼から逃げる様に駆けて離れるあたしとポポナナ
終いには奴も駆け寄ってきた
「うわっ! 向こうも走ってきた!」
「てめぇらなんで逃げるんだ!」
「明らかに敵意むき出しじゃないですか…!」
「当たり前だろ! 大乱闘だ!!」
「「「ぎゃぁー!」」」
怒鳴り声を上げたウルフに、思わず逃げる足が速くなる
「あたし自滅しようかな。」
「じゃぁ私もしようかな…」
「ナナがするなら僕もする」
「何甘ったれた事言ってやがる!」
「でもポポ、ナナ、この事態であたしは大変な欲望を抱いた様です」
「「何?」」
ウルフには聞こえない様に小声で話を続ける
「あの状態の奴と命がけで遊んでみたいと」
「えっ…」
「大丈夫、少なくとも二人には被害を出さない様にとは考えている
復帰したであろうデデデにもそう伝えておいてくれ…」
「え? え? もう決定事項?」
「それじゃぁ避難しておきな!」
走るのを止めて立ち止まると、それに気付いて少し先で立ち止まる二人
「二人は遠くで非難してなよ、ヤバイの来るから、本当に」
「え、でも…」
「…今回は聞いてみよう?」
ポポが躊躇うナナの手を引っ張っていく
そして二人は遠くへ、遠くへと走っていった
そして直ぐに後ろから聞こえてきたさっきの唸り声
「あんた…、だいぶ怖くなったね…」
「あぁ?」
大乱闘外でそんな怖い唸り声聞いた事ないですよ。
そんな野性味溢れる表情見た事ないですよ。
まぁそれほど大乱闘中はやり合いに本気なんでしょうけど…
大乱闘中は相手が誰だろうと容赦無いと考えても良いでしょう。
だったら、手抜き無しの本気のあんたで遊んでみたいんだよ
それならスリルもあるし、良い刺激を得られそうだし
それで、奴はどうしたと意識を戻すと
既に飛び掛ってきそうではありませんか!
その場緊急回避で避けた後、ジャンプして上方にある足場に乗る
「真面目に相手してあげるよ、ウルフの為に」
「だったらさっさと降りて戦え」
そんな事言いながら、そっちから襲い掛かってきてるんですが…
まぁ…、別に良いでしょう…。
攻撃を避けながらウルフと距離を取り続ける
「じゃぁ戦う前に、あたしに一発攻撃を当ててみてよ」
「あぁ?」
「さっきから攻撃してるけど、一回も当たってないでしょ?」
「…」
自信持ってそう言ってやると、飛び掛ってくるのを止める奴
「一回でもあたしに打撃攻撃当てたらちゃんと相手してあげる。それまでは逃げようかなー」
「…」
「捕まえられそうに無いとか、自信無いんだったらデデデやナナ達を追いかければ良いよ、あたしはそれを見てるから」
挑発する意味で笑いながらそう言い切ると
奴は勢い良く地面に手を付いて、聞いた事無いくらいドスの利いた声で吼えた
そして睨んでるわけじゃないけど、そのまま人を殺してしまいそうな目で此方を見てきた
「はは…、そう来なくちゃ…」
「ひぇー…、知らない間に怖い事になってる…!」
ステージの左上端っこで震えながらデデデにしがみ付く二人
「しっかりするぞい…、仮にもワシはお前等の敵ぞい…。」
「だって今のウルフさんの吼えた声…、聞いた事無いよ…!」
「ただでさえスタートの時点で目がヤバかったのに」
「でもウルフがあんなに本気になるのも珍しいぞい…」
「あはは、そんなんじゃ捕まらないよ」
ステージ中を駆け巡りながら、追いかけて来るウルフに挑発を続ける
…でも久々だよ、こんなにハラハラしてるの
移動能力的にはゼロスーツサムススタイルのあたしの方が上だろう
走るのも早いしジャンプ力もある
それに時間もそうあるわけじゃない
最初らへんなんてこの人はデデデと戦ってたわけですし
でも油断はいけない
何て言ったって相手はどう見ても理性というブレーキが無い…。
ステージの右上まで逃げてきて、外に飛び出る
目指すは下の小さな足場
流石にここまでは追いかけてこなかったようで、つかの間の休息
足場にワイヤー捕まりすればあたしは戻れるのです
頃合だなと思った瞬間、目の先に映ったのは
ステージ右上から後戻りしたらしく、上からやってきて地面に着地する奴
…あいつあんなに足速かったっけ?
と思った瞬間、奴は凄い勢いであたしの乗ろうとしていた足場に飛び乗った
あんなに運動神経良いのか!? 見た事無いジャンプだったけど。
まぁそんなのどうでも良いけど問題が出来たな…
このまま飛び乗る事も、ワイヤー復帰も出来るんですが
どちらを選んでも確実にあたしの負けと大乱闘内でのフルボッコが決まる
仕方ないのでそのまま下攻撃を繰り出して下方場外へ飛び込む
流石に自滅を選ぶとは思ってなかったでしょと、奴の様子を見ようと上を向く
そこには一緒に飛び込んできたのか、落ちながらも捕まえんと手を突き出そうとしている奴。
あたしの顔に奴の爪が当たりそうになった瞬間、目の前が真っ白になった
「両方ともやられたの?!」
約二名分の場外送りになった時に出る光を見て飛び跳ねるナナ
「えぇ!? じゃぁユズちゃんは捕まったって事?」
「いや、捕まったらウルフまで場外送りにはならないハズぞい?」
再び復帰台に乗って帰ってきた二人を見て、三人は顔を合わせた
あたしの目の前にはあたしと同じく復帰台に乗って、此方から目を離そうとしない狼
正直場外まで飛び込んできたのは驚いた
事実、もう少しで捕まりそうになった、目の前まで奴の爪は伸びてたんだから
恐怖なのか、楽しさなのか、何でか笑いがこみ上げてくる
…ただ、そのぶっ飛んだ目をもう少し自重してくれたら嬉しいけど無理だろうな
あたしが降りた瞬間に、こいつも降りてくるんだろうなとか考えながら
狼の居る方とは反対方向に飛んで逃げると同時に奴は降りてきた
「さぁて…、残り時間はどうやって逃げようか…」
自滅魔人になるのも一つの手だ
さっきの様にワザを繰り出せば落下速度もあたしの方が速くなるから、それがもっとも安全なのかもしれない
でもそんな事はわざわざしない。
安全策で乗り切るなんて、スリルを求めてこんなのを始めたあたしには許されない
一番高い所に着地してステージ全体を見下ろすと、遠くの端の方に居る三人が目に入った
あんな所に固まって避難ですか
今の状態じゃ、何処で何してようが変わらないと思うけども。
そこから三人の方へジャンプして飛び出る
危ない人に捕まらない様に高い位置をキープしながら進む
「あんたなんか早くなってない…?」
「…」
「…。」
ステージ中央部の足場に着いて三人の方へ走って向かう途中
振り返ると、想像以上に早くついてきている狼さん
もう言葉も通じなさそうな勢いだなぁ…
再び三人の方を見ると、物凄い怯えて此方を見ているナナと
デデデにしがみ付いてこっちを見ようとしないポポ
そしてそんな二人によしよしと肩を抱くデデデ
…デデデは良い人です。
「おーい! こっちに来るなぞい!」
「…」
そんな事言われても、急に予定変更したら奴との距離は余裕無いから絶対捕まる
それにあたしの考えだとウルフは三人に攻撃しないはず
あたしをぶっ飛ばす一心ならば、三人は目に入らないと思う
来るなと言わんばかりに慌てて手を振るデデデを無視して三人の固まってた所を過ぎる
そしてステージの方を向いてから、そのまま背中からステージの外へ落ちた
このまま様子を見て、ウルフが現れたら下の足場へ
全然現れなかったらワイヤーで上の足場に捕まって様子見です
「「「うわぁ!」」」
駆けてくるウルフに三人は目を瞑って身を固める
しかし何も起こる事無くウルフは三人をスルーするとステージから飛び降りた
落下途中、上の足場から聞こえてきたナナの叫び声
多分ウルフが通り過ぎたんだろうか?
そして直ぐに目の先から降って来たのはあの狼
という事で下の足場を目指します
それにしてもやっぱりついてきましたね…
だって今眼中にあるのはあたしだけみたいだもんね
少しだけ落下速度の速い奴はあっという間に距離を縮めると
あたしを切りつけようと腕を振るう
それをかわして足場に向かって空中ジャンプ、そしてフリップジャンプで目的地に飛び乗る
そして休む間もなくにステージの上方に向かって走った
1/2ページ