愛と友情の間は面倒臭い
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「あぁ、どうしたらウルフと仲良くなれるかな~…」
「えぇ?どうしたの急に」
「いや、ちょっと…、ウルフさんツンツンだから仲良くしてくれなそうだな~って」
「そうなの?」
調理室で女性人皆でお菓子作り中…
「確かにウルフさんは仲良くって言う人じゃないよね」
「1匹狼って感じだものね」
「仕方ないわね…、ユズちゃんの為に私が知恵を絞ってあげるわ!」
「あ、ありがとうピーチ」
なんか急に気合の入ったピーチ…
何をやらかすのか分かりませんが、一応話しは聞いてみる
「恋愛対象としてかしら?」
「い、いや…、まずは友達から…」
「そう、恋愛対象を視野に入れてるのね」
「…誰も言ってないのに。」
「何言っても駄目よ、ピーチは変な所に熱入れるから…」
「じゃぁまずはプレゼント作戦から」
「プレゼント?いらねぇよってポイされちゃうよ」
「そんな事は無いわ、受け取ってくれるわよ、捨てたら私が処罰を加えるわ」
「処罰…。」
という事でピーチの言う通りにお料理教室で作ったお菓子をウルフに渡す事に
向かう前に「私が言ったからって考えれば怖くなくなる」ってピーチに言われたので
心の中で何度も「ピーチがお菓子を渡せって言ったから」と唱える
ウルフの部屋の前に来て一回深呼吸
その後にドアをノックする
「ウルフ~、お菓子作ったんだけど食べる~?」
「あぁ?」
声をかけて間も無く扉は開かれた
「あの、お菓子」
「お菓子?」
「うん…、お菓子。」
「…」
ウルフはユズの手にあるクッキーに目を落とすと「あぁ」と呟く
「…貰っとくわ」
と、1枚だけとって行くウルフ
1枚だけですか…。
普通箱に入れてもって来たら全部貰うでしょう…
「1枚だけ取っていった。」
「1枚だけ?!」
食堂に戻ってピーチに結果報告をする
あのクッキーは仕方ないので餌を求めて止まないカービィとヨッシーにあげました
「みんなに配る物と勘違いしたのかしら…」
う~んと唸るピーチ
そんなに深く考えなくても…
「じゃぁ今度は視線攻撃よ」
「視線攻撃?」
その日の夕ご飯…
ピーチの言う通りにちらちらとウルフの方へ視線を向ける
…別に何か用があるわけじゃないんですよ?
ピーチが「目を合わせると意識する様になる」って言ったから…
「恋愛関係を望んでるわけじゃないんですけど」という突っ込みは見事なスルーでしたが…
数回ウルフの方を見ると、やっと目が合った
ピーチさんの言う話だと、一回目が合うとその後はよく目が合う様になるらしい
確かに言われた通り、目を向ける度目が合う様になった
「ユズちゃんおかわり!」
「!!」
急に隣に座っていたカービィがおかず求めてあたしに皿を出す
それと同時に遠くでピーチの舌打ちの音が聞こえた
「じゃぁ待っててね…」
暫く話しかけられないようにてんこ盛りで持ってこよう
…じゃないとピーチが怖いし。
物凄い山盛りを渡すと物凄い喜んだカービィ
これで暫くは大丈夫
そして再び視線攻撃
大丈夫、ピーチさんが視線を送れって言ったから。
一回目が合うと、次からは凄い短い間隔で目が合いますね
もしかしたら不機嫌になってるんじゃないのかな~って思っていたら
ウルフの隣に座っていたフォックスが急にウルフの方を見る
「あ、ウルフ、米粒付いてるぞ」
「あぁ?」
「…。」
フォックスに指摘されて米粒を確認するウルフ
「本当だ」
その米粒を食べると再びご飯を食べ始めた
…しかもそれ以降目が合う事はなかった。
「つまりウルフはあたしがちらちら見ていたのは
米粒に気付いて気になっていたからだと思ってると思うんですが…」
「ちっ…、小賢しい狐ね…」
「フォックスは何も悪くないような…」
「カービィといい、フォックスといい…、敵が多いわ…」
「敵…。」
「じゃぁ次はお願い作戦ね」
「お願い作戦?」
という事でまずはウルフを探す
内容は明日のご飯の買い出しに行きたいが1人じゃ心配なのでちょっと付き合って欲しいと言うもの
ウルフの部屋に行って事情説明「まぁ良いが」という事で一緒に行ってくれる事になりました
「ありがとうウルフ」
「あぁ…」
これでやっと雑談のチャンスが得られそうです…。
2人で玄関へ向かっている途中、あたし達の所に歩み寄る輩が一名…
「ユズとウルフじゃないか、何処かに行くのか?」
そう言ってきたのはファルコン…
「コイツが街に買い物へ行きたいんだと」
「何だ奇遇だな、俺も行こうと思ってたんだ、2人もブルーファルコンに乗るか?」
「…。」
「いや、俺は別に用はねぇから、良かったじゃねぇかユズ、良い足が見つかって」
「え…、あ…、うん…」
「という事でファルコンと行ってきました」
「…。」
買い出しした物を近くのテーブルに乗せた
「全然うまくいかないわね。」
「そうですね」
「こんなにも上手く行かないと逆に皆が仕組んでるように思えてしょうがないわ」
「それは流石に無いですよ」
図書室で何やら本の山を前に読書しているピーチ
内容を伺うと、恋愛心理学なんたら…
あたしは別にお付き合いを望んでるわけじゃないんですが。
「ピーチ、あたしただ友達になりたいな~って思ってるだけなんだけど…」
「男女の友情なんて有りはしないわ、例えあったとしても何時かは恋心に変わってしまうもの
だったら最初から恋愛を視野に入れるべきよ」
「そ、そんな無茶な…」
「今日こんなに散々な結果になったのは運が無かったからかもしれないわ
今日はもうゆっくり休んで明日に備えましょ」
「…戦いじゃないだけど」
どうして友達になるくらいでこうなってしまうんだ
かなり熱心に本を読んでいるピーチを置いて部屋に戻る事にします
図書室を出て2階の自分の部屋に引き篭もる為に向かっている途中
いろいろ考えてみる
ピーチの力を借りなくても、あたし自身で何か出来ないだろうか
普通に部屋ノックして「お話しようよ~」ってやってみるのもありですね
ただ「面倒臭い」って終わる率90%
残りの1割に当たったとして考えてみたけど
結論的にいざ話しようとすると特に話す事は何も無い…
…。
これだから仲良くなるってのは難しい
1つでも何かしら話の話題があればなんとかなるんだけど
ウルフの事よく知らないからどうしようもない
「駄目だこりゃ。仲良くなれない。」
こりゃ暫く話題が出来るまで様子見だわ
それまでの間は適当にピーチのいう事聞いてようかね…
階段を上ると丁度先にゼルダとサムスが立っていた
「あらユズちゃん、ピーチ見なかった?」
「ピーチなら図書室で恋愛心理学の本を熱読してますよ」
『…。』
話を聞いた2人は苦笑いをした
そのままの流れで2階の踊り場で3人座り込んで語り合う
「あのお料理教室の時の事ね…」
「それでどうだったの?」
「3回ピーチに「これやってみて」って物やったんですが
全部微妙な結果に終わりました」
「最初のクッキーなんて1つしか取らなかったものね」
「他の2回は何をしたの?」
「1つは夕ご飯の時に目を合わせてみろって物です
いらぬ勘違いを与えて終了しました。」
「そうなの?」
「その人米粒付いてて、向こうがそれに気付いたら目合わなくなった…」
「恥ずかしくなったんじゃないの?」
「いや…、やたら目が合うのは
あたしが米粒に気になってしょうがないからって思ったに違いない。」
「そうかもしれないわね、もう1つは何したの?」
「ちょっと買い物行くけど、1人じゃ心もとないから一緒に行ってほしいって」
「それは良いじゃない!それでどうなったの?」
「丁度ファルコンが街に行く所だったから
そっちについて行く事になりました…。」
「あいつなんて空気が読めないの。」
不満そうに呟くサムスと笑うゼルダ
「本当上手く行かないわね」
「そんなに笑って何の話してんだ?」
「…。」
踊り場で喋る3人の所にやってきたのはフォックスとファルコ
それを確認してゼルダはユズの方を見る
「ユズちゃん、あの2人に教えるのは○?×?」
「×ですね」
「え?え?なんでだよ」
お前等は何らかしらウルフとの仲がありますから
これ等の話は教えたくないなぁ…
…ただ仲良くしたいだけなのに、なんでこんなにも内密な方向に向かってるんだ。
まぁ話を流す為に適当に話をしておくか
「そういえばフォックス、夕飯の時なんでウルフに米粒ついてるの気付いたの?」
「えぇ?だってお前がウルフの方ばっかり見るから何かあるのかなって…
お前気づいてたんじゃないのか?」
「気付いてたよ、あまりにも人柄と現実のギャップに凝視が止まらなかった」
そう適当に説明すると笑い出したファルコ
「確かにあの人が米粒付けてるってのは可愛らしくて可笑しいわね」
「そんな事言ったら怒られちゃうよ…」
「問題ねぇよ、聞いちゃいねぇんだから」
「聞こえてんだよ!鳥ぃ!!」
『!!』
急に怒鳴り声がするとファルコの近くの通路から姿を現したウルフ
勢い良くファルコの頭を掴みかかる
「うおっ!」
「黙って聞いてりゃ、いい気になるな!」
乱闘を始めるファルコとウルフ
そしてそれを宥めるフォックス
レディ3人はレディ3人で話の続き…
「それはそうとして、ウルフが話を聞いていたって事は…
最初の方の話も聞いていたのかしら?」
「まさか…」
そんなの止めて欲しいよ
まだ心の準備出来てないよ。
…なんか本当に仲良くしたいだけなのに、なんだこの恋愛ゲーム
「でも聞いてたら聞いてたである意味、後は楽だけどね」
「そうですけども」
「断られたら、諦めれば良いのよ」
「…ゼルダ、それをピーチが聞いたら
「いや!諦めるのは駄目よ!」って言うわよ。」
「なんだ!告白の話か!?」
宥めも終了したらしいフォックスが物凄い尻尾振って此方を見る
興味あるんですね
「ユズちゃん、3人にこの事を教えるのは○?×?」
「×ですよ」
「何でだよ!」
そうとても不満そうなフォックス
お前は乙女か。
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