自業自得な件について
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今年もこの日がやってきました。バレンタインです
毎年レディースの皆さんが気合を入れて作ってます
まずは気合の入った義理チョコ、これは不公平さを無くすために全員に配ります
それと各々本命チョコを作って渡しているみたいです
あたし大変お世話になってるミュウツーに友(?)チョコをあげた事しかありません
特に本命らしい相手が居ないので仕方ないのですが、今回はちょっとやってみたい事をしたいと思います
平和ボケした日常に良い刺激をもたらす。
つまり全く眼中無いだろう人へ本命らしきチョコをあげたらどんな反応をするのか! これを試してみたいと思います。
ちなみにターゲットは決まっています。
「それにしてもプリンはちゃんと毎年ファルコさんにあげてるんだね…」
「そうだぞ! 年々辛くしてるはずなんだが毎年プリンが敗退してる!」
「受け取るファルコさんもファルコさんなのか…」
義理チョコ作りも終わり、何人かが本命チョコ製作をしています
プリンもナナも個別チョコを作っているし、あたしも一緒に作っています
本当はいつもと違う相手にも渡すつもりなのだけど、味はビターという事で皆がミュウツー用だと勘違いしてるようだ…
ミュウツーも目的の被害者も多分ビターが好きめ、紛らわせやすくてありがたい。
問題はプレゼント包装なんだけど、ここは「多く作り過ぎちゃった」という事にして
ちゃんとした包装は暇潰し用、簡易包装はミュウツー用にします。
さすがにここまでしっかりやったら、プリンもナナも怪しんでいなかった
翌日のバレンタインデー
朝ご飯や片づけを済ませて、まずは中庭へ向かった
ニコニコしながら部屋に入ると「えらいご機嫌だな」とミュウツーが姿を現す
「ミュウツーには感謝してるよ、日ごろ大変お世話になっております」
「…。」
…なんか「振り回されてるんだが」とでも言いたそうな表情だ。微妙な顔をしている
とりあえず受け取ったミュウツーは超能力で簡易包装を解く
「そう言えばあたしこの後遊びに行くんだけど、ミュウツーは興味ある?」
「まぁ、相手方の心情には興味あるな」
「あたしもなんだよー。
突然も突然、思ってもなかった本命らしきチョコ。驚くのかなー?」
「楽しそうだなお前。後先考えない」
「どうなるか気になるの一点で行動してるからね、あはは。もし要らねーって言われたらミュウツーにあげるね。
それで何処に居るの?」
「大乱闘してるぞ」
「なるほどー、他者の目がある中での実験か」
「何故わざわざ面倒臭そうな道を選ぶ…」
「周りの反応も見たいからね」
「身を賭け過ぎだろう…。 …止めても無駄か」
という事で早速あたしの好奇心を満たす為に中庭を後にした
ミュウツーにも言われてしまったが確かに後先考えてない行動だ
それでも興味があるのでどうしても成し遂げたいのです!
転送部屋にやってきました
部屋を覗き込むと、休憩スペースの所に何人かたむろしていた。基本的に怪獣や動物さんグループだ
それにしても恐ろしいな
欲を満たすためならば、こんなにも緊張や不安は無いものなのか。
「やっほー、ファルコはプリンからチョコ貰ったの?」
「あ"ぁ?!」
「落ち着けよお前…」
ある程度の所まで近寄って声を掛ける
本当ファルコはプリンにそっくりだし、貰う事自体は悪い事じゃないでしょ…。
あたしに気付いた怪獣動物軍は皆こちらに顔を向けた
「おぉユズか、どうしたんだ?」
おだやかクッパのコメントを受けて、ニコニコしながら本命らしきチョコを取り出して見せる
「あ、チョコレート?!」
「今朝チョコレートはドアノブにあったから、もしかして本命チョコ?! 一人分だもんねそれ!」
まだちょっとヤンガーズ寄りのJrとディディーの発言、実に美味しい。
丁度良く目的の人は一番近くに居る、ソファーの端っこだ。
自分は関係ないと信じて疑ってないだろう、興味無さそうに顔を上に向けて目だけこっちに向いてる
何も答えないままウルフの組んだ足の上に置いた
「「「え"ぇっ?!」」」
その場に居た皆(ウルフは除く)があまりにも綺麗に同時に声をあげたので思わず笑いがこぼれる
これはいかんいかんと、とりあえず咳き込んでおいた
「ウ、ウルフにあげるのか?!」
動揺を隠せない隣のフォックスと違い、やはり思った通り全く動揺してないのか体勢はそのままのウルフ
「…渡す相手間違えてないか?」
「え? ウルフに渡す物だけど? ちゃんとビターめにしたよ」
「じゃぁなんだ、罰ゲームでもさせられてるのか」
「違うよ…! それは提案者あまりにも命知らず…!」
「…お返し目的か?」
「お、お返し…? …ホワイトデーの事? そうだなぁ、じゃぁアイスクリームを待ってます!」
何かよくわからないけど一か月後に美味しいアイスが食べられるかもしれない。これはラッキー。
あんまり裏が無さそうな返答が良かったのか、ウルフは黙って箱を手に取る。そしてそのまま開け始めた
中身は何も変哲もない苦めのチョコ
最初の一つはウルフが、フォックスが「一つ貰って良いか?」と二個目を
「僕も僕も」とJrとディディーもチョコを一つずつ勝手に取って食べ始めた
「わぁ…、に、苦いかも…」
「お前はプリンみたいにふざけたチョコじゃないんだな…」
「失礼な! 異物なんて入れないよプリンじゃないんだから!」
「…何で俺様なんだ? 特にお前とは仲良くしてねーだろ」
「なんでだと思う?」
そうニコニコしながら質問返し
我ながらなんて酷い返しなんだ、適当にはぐらかして、向こうは全く身に覚えが無いだろうに…。
ウルフが目を細めて暫く、当たり前だけど「わかんねぇな」と呟いていた
「それにしても驚きました、ユズさんはウルフさんが好きだったんですか?」
イエスとも言わず、ノーとも言わず、とりあえずニコニコだけする
明言したらそれが答えになるので、そこの所は皆さんの想像にお任せします。それがあたしの見たいものなので。
でも何でウルフにしたのか。理由はちゃんとあります
まずは方向がすってんころりんして「お付き合いする事になりましたー」ってなっても大丈夫な人。これは大事。
…上から目線なのは申し訳ない。
次に現在恋愛的な噂や恋沙汰を感じない人。
まぁレディースやヤンガーズ達はちょっと近寄りがたいってのもあるだろうけども、とにかく彼には色付くイメージが無い。
恋愛的に誰かが彼を好きというのも聞いた事ないし、彼が誰かをというのも聞いた事ない。ライバル居たらその人の邪魔をする事になるので…
次に余計な事をしなさそう、回りくどい事をしなさそう。
チョコを持っていったとして、皆に自慢するとか、いつまでも考え込むとかはしなさそう。
受け取る時はサッと受け取るし、怪しいだの不要だの要らない時はちゃんと要らないと言う感じ。今回は受け取ってくれたけど。
あと、サムスやベヨネッタによると彼は「良く言えば謹厳実直で後腐れがない、悪く言えばデリカシーが無い」との事なので
仮に要らないパターンになった時「興味無い」で片付けられそうでこちらは無傷で終わらせられそう。あたしは立つ鳥跡を濁さずを望みます。
イメージ的にも「俺は恋愛には興味ねぇな」「そんなので現抜かさねぇ」って言いそう。
…だからこそ反応が見たいのだし
いろいろ考えた結果、適任はウルフだってなりました。
「おめでとうございます」と「申し訳ないです」の気持ち半分半分だね
あたしが何も答えないからか、怪獣動物達のざわざわがどんどん大きくなる
「全く気付かなかった…。いつの間にお前ら…」
「俺様も分からねぇよ」
「お前ウルフの何処が良いんだ?」
「言動ワイルドな所かなー、たくましいよねー、憧れるよねー。しっかり者だし、我がブレないし、後味悪い事しないし残さないでしょ?
…パンツ覗くのだけゴミだと思うけどね、あはは」
もちろん彼の好きな所、用意してきました。絶対聞かれると思ったので。
この好きな所、本当で本心ですよ?
本命かと言われるとそこまでじゃないけど、あたしの発言、丸々嘘ではない。
しかも逆に止めて欲しい事も添えました
だからこそ皆はあたしの本当考えを見抜けないんじゃない? 分からないんじゃない?
半分くらいの方がポカンとしている。…特にフォックスとファルコ
「…そんなに褒めても何も出ねぇぞ」
「別に何も求めてないよ…」
一応チョコは食べてるけど、終始関心が無い感じなんだよねぇ…、喜んではいない。
発言の感じを見るとあたしの発言は信じてなさそうだな…。疑ってる気がする…。
むしろウルフよりも周りの人達の方が振り回されてるよ。
彼は慎重派か? それともあたしの知らない間に目論見に気付いてるのか?
ちょーっとそこまでは分からないな…
でもチョコを受け取るとは思って無かったわ正直。
…まぁ食べ物には罪は無いからね
とりあえずあたしの気が済んだので皆にバイバイをして部屋を後にした
「結論、ウルフはまともで周りの方がまともじゃない」
「なんだそれは…」
中庭に戻って再びミュウツーとのお喋りです。
あたしの結論を聞いたミュウツーは眉間にしわを寄せる
「多分当人は「何で?」で頭がいっぱいだったんじゃない?」
「そうだな」
「周りの人は自分には関係無い面白い話だからあらぬ方向へ盛り上がる」
「そうだな」
「どう? 正解?」
「ウルフは全く思い当たる事が無くて終始お前の行動に疑問を持っていた。気を悪くはしてないようだが」
「あぁそれは良かった。あたしから見て何も分からなかったんだよねー
まぁ突然の事だもんね、なんだこれってなるし、なんでだってなるし、ドッキリを疑われてもおかしくないわ。
でも正直、極端な方面に転がらなくて良かったかも
馬鹿にしてるのかって八つ裂きにされたり、じゃぁ付き合うかってあれれ?になったり」
「…ちなみに後々ウルフがこの事を聞きに来たら、私は正直に言って良いのか?」
「いいよいいよ、あたしの興味の件は申し訳ないと思うけど、嫌いじゃないのは本当だしね」
「ならばそこで静かにしてるのだな」
そうミュウツーはあたしに手をかざした
「おい、間違えてお前のがこっち来てんぞ」
「!」
間もなくしてここにやってきたのはウルフだった
チョコの箱を持ってミュウツーに見せている様子
「ユズからの物か? 私はもう別の物を貰ったが」
「あぁ? お前のじゃねぇのか?」
そう呟いた後、ウルフは周囲を見渡す
「…あいつは何考えてんだ?」
「暇潰しではないだろうか」
「暇潰し? 暇潰しでこんな事すんのか、相当暇なんだな」
「相当入念に準備したようだから、相当暇なんだろうな。
全く関係無い者に本命チョコ渡したらどういう反応をするのか、見たかったようだ。
…あいつはお前よりも周りの者の反応の方が面白がっていたが」
「あぁ? 良い迷惑だわ、ぶっ飛ばしてやろうかあいつ」
「それは自由だがあいつはお前をたぶらかすつもりは無いようだったが?」
「は? どういう事だ?」
「反応を見たくてやった暇潰しである事に違いは無いが、お前の良い所をいくつか挙げていただろう? …あれもまた本心という事だ。
たまたまお前が選ばれたわけではなく、理由があってお前が選ばれたのだ」
「…」
なんか分かり辛い遠回しな説明をしてる感じだなミュウツーは
ウルフ的にはもっとわかりやすく直球で言えと思っているに違いない…。
ミュウツーの話を聞いて暫く無言だったウルフ
突然頭を搔きむしると「むしゃくしゃする」と言いながら中庭を後にした
「…あれウルフ怒ってるの?」
「怒っては無い、よく分からなくて悶々としているだけだ」
「良かった、詫び肉が必要かと思ったわ」
「可哀想だな。
奴は後を濁さない性格だが、お前はウルフに後を濁すような事をしたのだ」
「あはは、それは確かにちょっと可哀想かも」
「ところで、お前はこの件の落とし前を付ける覚悟はあるのか?」
「え? 落とし前? …八つ裂きじゃなければ良いかな」
「そうか、それは良かった」
「ちょっと待って、ウルフ怒ってるの?」
「怒っていない」
「?」
なんかよく分からない終わり方をしてしまったが、とりあえずあたしの好奇心は満たされたのでとても満足。
周りのやかましい人達もウルフが「知らない分からない」って言えば真実だし、それ以上どうこうはならないだろう。
やはりウルフを選んで正解だったなー
一応あたしに直接質問しに来たら、正直に言ってごめんなさいしよう。詫び肉あげよう。
夕飯の準備中
今年も敗北したプリンの嘆きを聞いていたら、突然バンッと部屋の扉が開いた
吃驚して三人そちらを確認すると、何も言わずにウルフが入ってきた
「吃驚したー…! おっさんもうちょっと丁寧に出来ないのか…?!」
おこなプリンは無視
真っ直ぐこちらにやって来るといきなり腕を掴まれた
「怒ってるじゃないか!」と思った瞬間、首に噛み付かれ、そのまま押されて壁と挟まれる
「「え"っ?!」」
二人の驚愕の声を聞くと同時に、増す痛みと変な感覚もやってきた
ゆっくり舐められてるのか、首がねっとり温かい
しかし痛みがどんどん強くなってるし、首絞めなので頭がクラクラしてきた
痛いと言葉が漏れると、視界の端のプリン達が動いた
「待ってくれおっさん! 確かにユズちゃんは頭おかしいけど、そこまでしなくても良いだろう!」
「嫌な思いさせたなら私達も謝りますので!」
「お前らには関係無い事だ。気にしなくて良い」
「「えっ?」」
首絞めから解放された、急いで呼吸を整える
嘘みたいに平然とウルフがそう言うと、尻尾や足にしがみついていたプリン達は離れた
彼の行動と発言が合っていない感じがして、あたしと同じようにプリン達もとても驚いている・引いているようだ
怒ってるのかと思いきや、まったくそういう感じには見えないけど…
こちらに目をやったナナは驚いた表情になると、何も言わずに部屋を飛び出て行った
「待て待て、殺人未遂を見せられて「気にしなくて良い」はないだろう…。それは無理というものだぞおっさん」
そりゃそうだな発言なんだけど、それも無視したウルフ
こちらに向き直ると今度は首を掴まれた
「お前マジで食ってやるから、今晩絶対逃げるんじゃねぇぞ」
「え"えぇーっ?!」
近くで喉潰れるんじゃないかってくらいのプリンの声が聞こえてきた
「食って良いのは食われる覚悟のある奴だけだ、言ってる意味分かんだろ。
自分で蒔いた種だ、俺様のせいじゃねぇからな」
そう言われると首は解放された
多くは語らず扉の方へ歩いてくウルフと、入れ違いにナナが部屋に入ってきた
ナナはマフラー? ストールみたいのを持っている
すれ違いざま、ウルフはそのストールを取り上げた
「あれはマーキングだ、隠すんじゃねぇ。あれ見てあいつに手を出す馬鹿は居ねぇ」
と、そのまま持っていってしまった
プリンと二人茫然としていると、「何があったの?」とナナが呟きこちらに向いた
ここまでの事を目の当たりにしたら、二人に「なんでもない」はまかり通らない。
正直に経緯を説明すると、二人は呆れ半分納得半分…
「つまり、おっさんはユズちゃんの嫌がらせに怒ってるというわけだ」
「ど、どうするの…? あの言動だし、ウルフさん謝っても許してくれるような人じゃないよ…?」
「仕方ない、暴挙は一旦受け入れるとして、なるべくダメージ減らす方法が無いかミュウツーに相談してみるわ
…というか事情知ったプリンが茶化しや持ち上げをしないで、同情してるのって珍しいね」
「いや、それほどさっきの殺人未遂が衝撃的だったんだぞ。」
ナナが持ってきた鏡を見て確認したけど、どう見ても大怪我なあたしの首
とても皆には見せられないので、三人で仲良く調理室でご飯を食べる事になりました
引きこもりしたままお片付けも済ませ
心配の止まない二人とともに中庭に向かった
「ミュウツー! 今日がユズちゃんの命日なのか?!」
「違うと思うが。」
「ねぇねぇ、ウルフは真実を分かってるよね? あたしの目論見の話した?」
「尋ねられたから答えた」
「まぁそりゃそうだよね。むしゃくしゃするって言ってたくらいだもん。どうしても疑問を解きたかったんだね
やっぱり怒ってるの? 怒ってるのが一番嫌なんだけど」
「怒ってはいない。今奴はとても良い気分で大乱闘している」
ミュウツーの言葉を聞いたプリン
あたしの方を見ると「アーメン」と両手を合わせた
「怒ってなければいいや」
「お前は呑気か…。
それよりもミュウツー、おっさんがイカれた過程を知りたいのだけども。遊ばれたのが余程ショックだったのか?」
「そうだな、多少は苦しんでいたな」
聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしますが、ミュウツーに詳細を聞く事が出来ました。
ちなみにあたしが透明化して、ミュウツーとウルフが会話していた時
ウルフに後々ここに来るようにテレパシーで伝えたらしい…。
理由はミュウツーの興味の為、ゆっくり話をしたかったとか
「おら、来てやったぞ。お前らは何がしたいんだ」
「お前のモヤモヤを晴らしてやるのだ、文句を言うな。それに私はこの件と関係無い。
まぁ先程も言ったが、あいつがチョコを渡したのは全く脈無しのお前がどういう反応を見せるか見たかった。言わば暇潰しなのは分かったな?
では何故対象がお前なのか、それを説明しておきたい。理由はお前に多少の好意と絶大な信頼があったからだが」
「はぁ信頼? なんの」
「お前の性格への信頼だ。お前の性格上、こんな悪さしても後味悪く終わる事が無いと見ていた
不要ならそう言うし、興味無ければそう言う。周りが囃し立てようがお前は乗らないし、違う事は違うと言う。
関係者皆が何も無かった日常へ戻してくれる都合良い性格思考だと、お前を標的にしたのだ」
「…あー、…そういう事」
「では、今度は多少の好意の話だが、残念ながら多少ながらお前を気に入ってるのも本当だ。
99の邪楽を1の好意で上手く隠していた。…本心を武装しているのだから分かるわけないな。しかも巻き込んで申し訳ないとい言う割には罪悪感を感じてない」
「………あいつは俺様を馬鹿にしてるのか?」
「馬鹿にしていない。本心で挑んでいるので騙しているつもりもない。誑かしてもいないと言っただろう。
考えていたのは自分の楽しみだけなのだから、お前を馬鹿にはしていない」
「それを馬鹿にしてるってんだよ」
「…怒るのも無理ないな、99は疑問でも1は期待だったのだろう?
ふざけるなと言おうとも好意は本心だから責める事も何か違うな」
「…」
「…そんなに気に入らないのならば、お前もあいつみたいに遊んでやれば良い。99は邪楽でも1は好意だからな」
「………あぁー、そう。 …お前はあいつの味方じゃねぇの」
「味方ではないし、ユズもそれを知っている。ただ私と話をするのが好きなだけだ」
「会話の内容はこんな感じだった。ウルフの心情の変化はとても興味深かった。
最初はお前の言動の疑問、それが解決したら次はお前に上手に利用された不服感。しかし好意があるのなら手段にくらいしか文句が言えない歯がゆさ
ほんの少しの喜びや期待があった事、自分でもよく分かってるから余計に弄ばれた気分だったのだろう。
遠回りにやり返せば良いと少し煽ったら、あっという間にモヤモヤが晴れた」
「そ、それで出た結論が「食ってしまえ」だったの…?」
「そうだな。正直そこまで乱暴な結論になるとは思って無かったが、状況や環境がな、奴にはいろいろあるのだ。
「自分は好意を受け取ったので正当」と最もらしい言い分を持って行動しているし、もうお前を食い潰す事しか考えてないぞ。」
「あ、あぁ、そうなのね…。そこまでは頭回らなかったわ…」
頭回らなかったというか、まぁあり得ないと油断していたというか…
思っても無い事と知っているけど、本命チョコ貰ったから都合良く本命だという事にしている。あたしで遊ぶために。
本当、まさかそう捉えられるとは思ってなかったわ…、その選択をするとは思ってなかったわ…
だがしかし話を聞く分、結果的にウルフには申し訳ない事したとも思う。
「まぁ無いだろう」があってしまった
関わりが無いのが逆に仇になってしまった? 今まで特に何も思わなかったから、彼の中で「もしかして」が生まれてしまったと…。
やはりウルフにも心ってもんがあったんだね、見た目や噂で判断しちゃいけないね
「今後のユズちゃんも可哀想だがおっさんもちょっと可哀想だぞ…。いくら何でも本命チョコはやり過ぎだったな…」
「反省してるよ、一応謝っておく。…チャラにはならないと思うけどあたしの心情的にね。
とりあえずミュウツー! あたしのダメージを減らす方法は無いでしょうか…」
「物理的ダメージなら下手に出ておけば良いのでは? 力で勝てるわけがないからな。自尊心を持ち上げる選択を採って、適当に話を合わせておけば良い。」
「そんな単純なのかね…」
「感情を逆なでして八つ裂きにされるくらいならそうしておけ。
精神的なダメージならウルフは全く怒っていないし、「痛めつけてやる」という感じではないから暴力的な事はしないと思う。安心して禊を受けてくると良い」
「そ、そうですか…」
それで安心出来るのかは疑問多い。
とりあえずあたしは頑張ろう、いろんな意味で派手に傷つけられないようにタイムリミットまで対策しておかねば。
多分今日だけだし。 …多分ね。
自業自得な件について
「…ちなみにミュウツーはウルフの心情の流れ見れて満足?」
「そうだな、楽しませては貰ったが」
「じゃぁまぁ良いや」
「なんでだユズちゃん、お前頭おかしいのか! ………おかしいのか。」
1/1ページ