図書室の秘密
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「…なんだここは」
あたしは図書室に本を見に来ました
まぁそれは良いとする
しかしその途中で変な現象が起こった
どんな本があるんだろうかと見て回っていた所、奥の本棚の一番上の列
やたらカラフルな本を見つけたので取ってみました。内容はただの植物図鑑。
それは置いといてそのカラフルな本を取って空いた本棚、そこには何かボタンがありました
番号パスワードを打って何かを解除するようなんですが、正直分からない
そしてふとパラパラと図鑑を見た時
最後のページに4桁のなんかの番号を見たのを思い出して、それを打ってみました
するとどうでしょう!
隣の戸棚が動き、そしてそこから扉が現れたのです!
なんだこの仕掛けはと思いながら中に入ると…
そこには男の世界が広がっていたのです…。
まさかこの館にこんな部屋があったとは…。
そうですよ、お子様は見ちゃいけないDVDや本の数々
流石皆の為を思うマスターだが、正直乙女のあたしには厳しい現実だ。
これからの男性陣との付き合いに、今までと比べて微妙なブレが出てしまいそうだ…
「帰ろう、あたしは何も見てない、これは夢なんだ」
そう自分に言い聞かせて入った扉から出る
すると同時に図書室の扉が開く音が聞こえてきた
「まずい…!」
子ども達だったら止めなきゃいけない、…当たり前だけど
しかし此処の利用者だったらどうだろう
きっとこれからのあたしを見る目が変わるだろう
表と裏を繋ぐ扉の前
扉の外に居るか、中に居るか、究極の決断
…やっぱり子どもだと大変問題だと思ったから、その場で留まる事にした
「…あぁ? なんで扉が開きっぱなしなんだ?」
「ウ、ウルフ…!」
「あ? ユズ…?」
まさかのおっさん…!
子ども達の為を思った行動が裏目に出てしまった…。
この人だったら絶対ここの利用者だろう…。
仕方ないから、とりあえず中の事はしらばっくれよう…
「お前こんな所で何してんだ?」
「あぁ、あのね、実は凄いカラフルな本が目に入って
本棚に数字打ち込む所が出てきてね、この植物図鑑にあった数字を打ったの、そしたらこの扉が出てきたんだよ!
マスターの隠し部屋かな? 宝部屋かな?」
とりあえず中には入ってないよ、知らないよというアピールをすると
じーっとこちらを見ているだけのウルフ…
何でしょう? と首を傾げると、突然彼に腕を掴まれた
「だったら一緒に入ってやろうか?」
「!」
何も考える余裕が無くて、焦りで口ごもっているとウルフは目を細めた
それを見て「こいつはあたしを試したな」と、今更気が付いた
何故か腕は掴まれたまま。
彼は慣れた手付きで扉を開くと、そのまま中に連れ込まれた
一応ブレーキして抵抗したけど、力では勝てませんでした…。
「お前も運が無ぇな」
「本当だよ…。」
もうバレてるみたいので、正直に白状をする。
ついさっき迷い込んで、予行練習したはずなのだけど
やっぱりこの部屋の物は直視出来ないし、居心地は悪い…。
彼が出入り口にあった、似たような数字を打つ器械を操作してる
他に出入り口は無いかと、部屋を見回すけどあるわけもなく…。
気まずいので部屋の中を徘徊していると、DVD棚に近寄るウルフ
分かっていたけど、やっぱりそれを見るつもりなのか
テレビを付けるとDVDプレイヤーにそれを入れた
「せめてあたしが出て行った後に見てよ…!」
「…」
しゃがんでいたウルフは立ち上がると此方に振り返る
そして何にも言わずに目の前までこちらにやってくると、また腕を掴んできた
「てめぇも見れば良いだろ」
「えぇ!? 遠慮するよ!」
しかしあっさりとテレビ前にあったベッドまで連れられると、そのまま座らされた
しかも座っているウルフの上に座らされてるので意味が分かりません
後ろから抱きつかれている形なので逃げられるわけもなく
嫌でもチラチラ耳に入るDVDの内容を頭の中で解析をしていると、どうやら彼氏と彼女が喧嘩をしている内容だ…。
てっきりもっと過激で露骨で生々しいものでも見せてくるのかと思ったけど
そんな事は無く、むしろそういう雰囲気もない普通の恋愛ドラマみたいなのが流れていた。
ということで普通にDVDを鑑賞する
…じゃぁこの周りにある明らかアレなDVDはなんだってんだ?
「普通に恋愛ドラマ見てるみたいだねー、見てるこっちがドキドキする内容だ…」
「まぁ女性向けのだから、至るまでに力が入ってるんだろ」
「えっ…?! 女性向け…? そんなのもあるの…?!」
「…」
あたしを抱きしめていた腕が、そのまま身体を持ち上げるとそのまま後ろのベッドに押し倒される
吃驚して起き上がろうとしたら上に覆いかぶさってくるウルフ
途端に胸が強くドキドキし始めた
「知ってるか? …どっかのバカップルはここでヤッてるらしいぜ」
「えぇっ!? そうなの?!」
それはそれで衝撃的事実…!
一体何処のバカップルなんだろう…?
思い当たるバカップルが多過ぎて、結局誰だか分からないけど…
「…それよりもここまでしてもマジで抵抗しないって事は、覚悟出来てるって事だな?」
「…えっ!?」
「しらばっくれるなよ?
部屋の内容知ってた癖して、連れ込んだ時微妙な抵抗しかしねぇし
今だって全力で逃げようとしねぇだろ」
「…。」
本当はそんなつもりは無かった
のだけどウルフに改めてそう言われると、そうだったのだろうかと考えさせられた
確かに本当に嫌だったなら全力で逃げ出そうとしたでしょう。
マスター呼んでウルフを捻り潰してもらったでしょう。
でもどうしてあたしはそれをしなかったのか?
仲良くしてるウルフだったから油断していたのか?
何時もみたいな馴れ合いで状況判断を誤ったのか?
あたしは1ミリもこんな展開になると思ってなかった
だが結果ウルフの都合の良い流れになってしまったのは紛れもない真実。
「ちょっとは「こうなれ」って期待してたんだろ…?」
「違う…! こうなるってちっとも思ってなかった…!」
って、今更抵抗しても意味無いのか…。
「…そりゃぁお前は俺様を男だって事を忘れてたって事で良いな?」
「そ、そうなのかな…」
「だったら今、よーく教えてやるよ…、「男と女の関係」ってやつをな」
「!」
「メター! なんか怪しい物が出てきたよ!」
図書室に本を読みに来たカービィと現在お守り役のメタナイト
カービィは植物図鑑を手にメタナイトに声をかけた
パスワードを打ち込む器械に目を輝かせるカービィ
隣にやってきたメタナイトは暫くその様子を見ていたけど、どこからか聞こえてきたのは知らなくても良い内容の声だった。
メタナイトは色んなボタンを押しているカービィをそこから剥がすと、そのまま図書室の出入り口へ向かう
「えっ? えっ? メタちょっとー…」
「………近くで誰かが大喧嘩していた、邪魔するのはマズイだろ」
「そうなの?! 誰だろう…?!」
「その奴等がハズレの奴だったら私達にも被害があったかもしれないな」
「あ、危なかった…」
と、それっぽく嘘を吐くメタナイトとそれを信じて安心するカービィ
彼らは何事も無く図書室を後にした
図書室の秘密
「そういえば女性用のもあるという事はレディースの人達も来るのかな…?」
「知らねぇけどそうなんじゃねーの?」
「恐ろしマスター…」
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