どうしてダメなのか?
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「なんで駄目なんだよ! どんな服を着ようがあたしの勝手でしょ!」
「うるせぇなぁ、何時までもごちゃごちゃと。駄目なのは駄目だってんだよ」
時間的にはお昼頃、ウルフとあたしは口論の真っ最中だった
喧嘩の内容は自分でもつまんない事だって分かるけど服の事だ
何の服かと言われると普段着じゃなくて、大乱闘中に着る物。見た目は宇宙服というか…、戦闘服というか…
イメージ的にはサムスのボディスーツみたいなのです。なんか強い女性に憧れがあったので
マスターが言うには「希望があれば服を作るぞー」との事だったので、自分デザインのオリジナルスーツを考えて製作を依頼しました
そしていよいよ手元に届いて試着
オリジナルなのでずば抜けてのお気に入りだし、こういうぴっちりボディスーツみたいのは恥ずかしくも思うけど、やっぱりこっちの方が動きやすいので良いのです!
それで早速ウルフにお披露目しようと、部屋にやってきたんですが…
なんでか「二度とその服を着るな」と一言
何故なのか。何でなのか。
一体この服の何が駄目なのか
ちゃんとスリムに見える様な素材と作りをしてもなお、あたしは体型は醜いのか?
…そうではないらしい。
じゃぁ目のやり場に困るからなのか?
…そうでもないらしい。
じゃぁスーツ自体が駄目だったのか?
…それも違うらしい。
中々理由を口にしないウルフに、何度も何度も理由を問い続けると
「あーあー、とにかくダメなもんはダメだ、二度と着るな」って勝手に終わらせて、何処かへ行ってしまった
「なんでだよって! 酷いよね!」
「…。」
と、ミュウツーに今までの愚痴を聞いて貰っていた
「せめてちゃんと理由を言って貰えればねぇ?! あぁそうかって納得出来るのに、教えてくれないからモヤモヤですよー…!」
「…」
ミュウツーは何も言わずにこちらにやってくると、あたしのオリジナルスーツの生地を確認するように引っ張り始めた
伸縮性もばっちりで通気性もある、頑丈なのに薄手とマスターの労力技術が集約された特別なスーツなのです!
「まぁウルフの考えを、ストレートに表現すれば「その服を着たまま他の男と合わせられない」だろうな。」
「えっ、どうしてよ。」
「私には分からないしお前にも分からない感情だが、男ならば誰にもありそうな感情だと思う。
実際今私が触れても、お前は何も思わなかったわけだ。それを他の男に同じ事をされて、同じ対応をして、穏やかで居られると思わないな。
私ならばウルフも目を瞑れるかもしれないが、これが他の男だったら我慢ならないのでは?」
「あ、あぁ、そうか…。
で、でも彼氏持ちのあたしの服を触る人は居ないと思うけど…」
「そういう感じで油断してるだろう。ウルフもお前の性格をよく分かってる、だから止めろと言っているのだ」
「そ…、そうだね…」
まぁ、自分でも多少恥ずかしいと思うレベルの物だし、実際のん気な自分だしそう思われても仕方ないか…
「奴はお前からそのスーツを紹介された時に、色々考えていた
「よりによってなんでその服なんだ」「明らかに挑発的な服って事を分かってないのか」「他の男が興味持ってきたらどうすんだ」「馬鹿な奴等が寄ってくるだろうな」「こいつも言寄られても平気そうにするだろう」「それは聞けない話だ」という流れでそれを否定したのだ。
まぁライバルも多いし気が抜けないだろうな。…ウルフに限った事ではないが」
「なるほどね、よく分かったよ」
「そのスーツは部屋に飾っておくと良い。
それでも使うとするならばプリン達と遊ぶ時くらいにしておけ。」
「OKOK、ありがとうね」
「…まぁ服の存在やデザイン自体は嫌いではないみたいだから、奴の前だけで着るのは良いのでは?
たまにはビリビリに引き裂いて遊ぶ、そういう派手なプレイも良いと思う」
「お前は何を言っているんだ。」
いやー、なんだかんだでミュウツーに話を聞けて良かったわ
あたしのモヤモヤも解消してスッキリした上に
「まだ大事に思ってくれてるんだ」って知れて、とても良い気分で中庭を後にした。
とりあえず着替えようと部屋に向かう途中、遠くにプリンとナナを見つけた
二人もこちらに気が付くと、声を上げながら駆け寄って来た
「ど、どうしたのその恰好」
「おっさんに触発されて宇宙に目覚めたのか?」
「違うよ…! マスターが服を作るって言ったから作ってもらったんだー。サムスみたいなカッコ良いスーツをって思ってね」
「ユズちゃんはサムスと違って残念ボディだから止めとけ」
「うるさいよ…っ! まぁ普段使いは無理だね。でもウルフは気に入ってくれてるんだー」
「そりゃそうだろうよ。どう見てもそれはビリビリに割きながら楽しむ用だろ」
「…。」
ミュウツーに言われるのはどうも思わなかったけど、プリンに言われると駄目だな
「お前は何を言っているんだ」と、プリンに目潰しをした
どうしてダメなのか?
「もう正直に言って、ウルフの趣味にしか思えん。やっぱりそれはウルフが着せたんだろ? どう考えても服ビリビリプレイしか思いつかん」
「違うよ!」
「何でプリンは諦めずに思いを口にするのか…。」
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