満月と狼
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夜寝る為に自分の部屋に戻る途中
二階廊下、窓の外上方をじっと見ているウルフが居た
「ん? ウルフー、外に何かあるの?」
「…」
ウルフの隣から窓の外を見ると、空には真ん丸満月が浮かんでいた
「うーん…、今日は良く晴れてるから凄い綺麗だねー」
「…」
そういえば狼男は満月の夜に現れるとかそんな話ですが
ウルフは今日みたいな満月の時は何かあるんですかね?
満月の日だろうが新月の日だろうが、昼でも何時でも狼なので
何かあるわけではなさそうですが
なんで狼男は満月でなんたらという話は出来たんでしょうね。
「ウルフって満月の日や時って何かあるの?
「力が漲る様だ。」とか「悪い事したくなる。」とか」
「…」
口を開く事無くこっちを見ているウルフ
…まさかとは思うが、あたしを引き裂いてしまおうとか思ってないだろうか。
あのバンパイア的に、女性を狙った殺意(少し違うけど)がふつふつと
ウルフの中に湧き上がってると言う…
………恐ろしー!
要らない妄想に分かりやすく「怯えてます・ビビってます」感を出していると
ウルフは再び窓の外に向き直る
「んなもんねぇよ。」
「無いの?」
「あぁ…、勝手な想像だ」
「そうなんだ…」
今度は安心して窓の外の月を眺める
それにしても綺麗な夜空だ…
「…別に嘘付いてても良かったかもな」
「ん…? なんの…?」
「さっきの質問に「何かある」って答えておけば、今俺様がお前を襲っても問題ないだろ…」
「問題あるよ。」
何時もの顔で一体何を言ってるんだ、このおっさん…。
とりあえず問題は解決したのでおっさんから離れる事にしよう
何されるか分かったもんじゃないし…
「まぁいいや、お休みおっさん…」
「…」
「…。」
やはり何も答えないでじっと窓の外を見ているウルフ
無視は気に入らないけど、関わるのも気が進まないのでそのまま部屋に戻った
満月と狼
まぁ正直な話、満月の日だけは我を忘れて襲ってくるウルフも見てみたいわー
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