失恋ハニー
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ご飯を食べている途中
ついついあたしの好きな人に、目を向けてしまう
しかし悲しい話、彼には付き合っている人がいます
その彼女も随分頑張って彼を手に入れたのは知ってます
だからこそ言えずに、ずっと心の中にしまっていたのです
でもそんな頑張りなんて無意味な物ですね
絶対に無理だと自分に言い聞かせ続けて、やっと諦める決心をした時
自分の体の中が空っぽになった感じがした
「ミュウツー…、あたしはこれで良かったのかな…」
「…それは私が答えられるほど、簡単な話ではない」
夕方、中庭にいたミュウツーとお喋りをする
彼はとにかく正直で頭が良いので
気を紛らわせるお喋りには持って来いです
…少々申し訳なく思っておりますがね
彼も暇じゃないと思うので
「別に良い、謝る事は無い」
「…ミュウツーだったら口開かなくても会話出来るわ。」
あたしもテレパシーみたいの使いたいわー、とかそんな事思いながら
どうでもいい会話をミュウツーと続けた
「ユズちゃん、ユズちゃん」
「ん?」
夕ご飯後、片付けをしている途中、ピーチがやって来た
「何でしょう?」
「ユズちゃんって好きな人は居ないの!?」
「えぇ!?」
何の用かと思えば、聞いて欲しくない質問が飛んできた
今日、さっきまで悩んでいた事ですか…。
吃驚して変な声が出たと思ったら
やっぱり恋愛大好き人間には分かった様だった
「むっ? その反応…、…居るのね!? そうなのね!?」
そうきゃっふきゃっふ喜ぶピーチ
一体何があったんだ…。
「ちなみに誰かしら?」
「居ないですけど…。」
「嘘おっしゃい、絶対居る反応だったわ。」
今日、ついさっき2、3時間前に諦めましたよ。
だから本当に居ないんですってば
「まぁ良いわ、それだけでも良い情報を得た。
応援してるわよユズちゃん! 何かあったら私に言ってね!」
「居ないってのに…。」
本当の事言ったら…?
…絶対、気まずい雰囲気になるわ。
だから絶対に言わない。絶対に。
ピーチが部屋から居なくなり
その後、入れ替わりの様に一緒に片づけをしていたプリンが飛び込んできた
「好きな人居るのか!?」
「居ないってば! 本当に…!」
少し怒りを滲ませた感じで答えると
プリンは本当に申し訳無さそうに、「すまん」と呟いた…
これはいくら仲良しのプリンやナナでも、教えられない。
この事は絶対に…!
あたしとミュウツーだけの秘密にしたいから…!
片付け終わった後、ふととある事を思ってゾッとする
もしもピーチ達がネスやリュカ、ミュウツーにあたしの好きな人の話を聞き出したら…。
これは大変だ!と急いで中庭に飛び込むと
何時もの定位置で目を瞑っているミュウツーが居た
「ミュウツー…!」
「…確かにピーチ達が相手は誰なのか、聞きに来た」
「そんな…!」
「…だが答えてはいない。適当に流して追い払った」
「本当…!?」
「あぁ…、ネスやリュカにも話をしておいた
どうしても守るべき話だ、二人ならお前の心情を悟って黙っててくれるだろう…」
「ありがとうミュウツー! ありがとう!」
まだ皆にはばれていない。
…まぁ実質ネスとリュカにはバレてるが、ミュウツーが言うなら大丈夫。
そんな現実とミュウツーの優しさに
嬉泣きしながらミュウツーに抱きついた
「でもなんで突然、ピーチはあんな事を聞いたんだろう?」
今までは心の奥底に押し潰して隠してた
皆に気付かれない様に、その人にも皆と同じ様に接していた
それもあってか、誰一人そんな話をしてこなかった
それが、本日、突然「好きな人居るの?」って
これはきっと何かあったのかもしれない。
…何か掴まれたのかな? 気付かれたのかな?
情報になりそうなのは全部金庫に隠したんですが…
その中の物も捨てなきゃな…
「お前の事で聞いたというよりは」
「ん?」
なんか呟いたミュウツーに顔を上げるが、言葉はそこで止まった
「…いや 、…何でもない
知らなくても良い事、お前にもあるという事だ」
「うわ、気になる…」
「…知りたいなら教えてやっても良いが
知らない方が、後々お前に良い影響を与える…、…気がする。」
「うーん…、ミュウツーが言うなら…」
彼がそこまで言うんだったら、多分知らない方が良いんだろうな
「良い事なの?」
「普通の人から見れば良い事だろう。
…今の状態でのお前だと、どう思うかはわからんがな」
「なるほど」
全く分からないけど、悪い事じゃなければ良いでしょう。
「とりあえず聞きたい事は聞けたから
あたしもう部屋に戻るね、ありがとうミュウツー」
「あぁ」
まだ救える状況なので、気分もテンションも元通り
早くこの事があたしの中やピーチ達の中で風化して欲しい物です。
中庭を後にして、プリンとナナを探す
食堂やリビング、調理室には居ません
図書室?と覗いてみても居ませんでした…。
大乱闘転送室に向かい、ドアの取っ手を掴もうとした瞬間
誰か居るのか、大きな話し声が聞こえてきた
「どうしてなのかしら!
どうしてミュウツーもネスもリュカも答えてくれないのかしら!?」
というとんでもなく大きな声のピーチ…
「落ち着いてピーチ…、私達よりも先に
ユズちゃんが手を打ったって事でしょう…」
という普通の声のゼルダ
「だが結構一緒に居たプリン達だが
ユズちゃんに好きな人が居るって、全く分からなかったぞ」
というお尋ね人のプリンの声
…あんた此処に居たんかい。
ピーチとお喋りをしているという事は
完全にプリン・ナナはレディースとグルか
扉を開いて、中を覗く
すると部屋の中にいた、プリン、ナナ、レディース軍団
それと動物三人組が、ばっと同時にこっちに顔を向けた
…って、…フォックスも参加してるー!!
こいつがいるって事は
完全にプロジェクト化してる。包囲網を作ろうとしている。
「いたいた…、プリン、ナナ探したよ、大乱闘するの?」
「「「…」」」
何も知らないふりをして部屋の中に入る…
ナナもピーチもファルコもウルフも
皆凄い驚いてる表情をして、何も答えない
途中、はっとしたピーチは「そ、そうなのよ!」と声を上げた
そしていつも通りのおっとりした感じに戻った
「ユズちゃんも大乱闘する?」
「いや…」
…正直そんな事している場合ではない。
何故なら自分の部屋にある「情報になりそうな物」を早々に捨ててしまいたい。
こんな寂しい人生とはさっさと決別してしまいたい。
まぁ別に皆と大乱闘するのは良いんだけどさ
それにしても、好きな人が誰だか判明してないのに
「ユズちゃん! 好きな人って?!」って聞いてこないって事は
あたしの訪問、相当動揺したんだな…。
「まぁ別に良いよ…」
「よし! そうと決まれば適当にランダムに配置だ」
そう機械を操作し始めたプリン
今回はピーチスタイル
「記憶喪失を起こせ! あたしの恋事情は事は忘れろ!」と
これでもかとクラウンアタックを、手当たり次第の敵に繰り出した
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