ダメなプレゼント
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「ほらユズ、クリスマスプレゼント」
「ありがとうウルフ」
ファイターほとんど居るクリスマスパーティ中、何処からかウルフが大きな靴下を持ってきてくれた
珍しい事もあるもんだ。
ピーチやマルス、マリオやクッパ、フォックスでさえもお子様達にプレゼントをしたというのに、このクールドライアイスおっさんはあたし以外の誰にもプレゼントしてません
その分のプレゼントがここに集まってるのか、靴下には大量の物を入れられているらしく、やたら膨らんでいる
「うわ、凄いプレゼントを貰ったな」
「ウルフさんからなんて羨ましいー、何が入ってるのー?」
プリンとナナが見ている中、靴下に手を突っ込んで中の物を取り出した
あたしの手に握られていたのは可愛らしい数枚のパンツ
目を点にしているプリンとナナの前で、あたしはパンツを靴下の中に戻した
事件は数日前
調理室でご飯を作っていた所、いつもみたいにウルフがパンツ覗きにやってきた
「そういやお前、いつも地味なパンツばっかりだな」
「そうかな? というか別にどんなパンツ穿いてても良いじゃん…」
「たまには派手なパンツはどうだ?」
「えぇ? 遠慮するよ、お金無いもん。
それにどうせあんたが見るんでしょ? だったらあんた好みの買ってくれば良いじゃん。穿いてあげるから」
「という事で買ってきてやったんだよ。」
「ユズちゃん! そんな事言ったのか!?」
「う、うん…」
「いよいよユズちゃんもウルフさんのパンツフェチに毒されてる」
「毎日毎日、必ず夕ご飯の料理中に覗きに来るんだよ。一日も欠かさず。慣れるのも同然でしょう…。」
「どうしてそこで諦める! 清楚なレディとして、パンツを見られ慣れするのはいかんぞ!」
「あたしもプリンみたいに球体だったら良かったのに。」
「あー!!」
突然のカービィの叫び声に、そちらに顔を向ける
カービィは凄い不満そうな顔でこっちを指(?)差していた
「ウルフ、なんでユズちゃん達にはプレゼントあげるのに、僕達には何も無いの!?」
「えぇ! お姉ちゃん達にはあげたの?!」
「止めてくれ、プリンはあんなゴミみたいな物なんて貰ってないわ。ユズちゃんだユズちゃん」
プレゼント贈呈の瞬間を見たのか、プリンのコメントか、はたまたプレゼントらしきこの靴下を見てそう妄想したのか。貰えなかった子ども達はご立腹。
…と思いきや
「もしかしてユズちゃんの事が好きなんじゃー…!」
「ひゅーひゅー♪」
という風にあらぬ方向に子ども達は盛り上がっていた
「うるせぇぞ餓鬼共、誰にあげようが俺様の勝手だろ」
「いやいや、子どもだからプレゼントをあげないと…」
「逆に言うとユズちゃんにプレゼントだなんて、ユズちゃんを子どもに見過ぎてるとも言えるな」
「これはそういう感じの内容のプレゼントでもないんだけども」
「ユズちゃん、何を貰ったの?」
「ダメダメ。皆にはまだ早いよ」
「「「えぇー…!?」」」
「…とりあえず今の言葉で余計にみんなの好奇心が掻きたてられた臭いな。」
プリンの言う通り、子ども達は見せて見せてと駆け寄ってきた
勿論あの可愛くもまた何処かセクシーな下着を子ども達に見せられるわけがない。余計にウルフとあたしの関係を疑われるだろう。
という事で子ども達からプレゼントを死守する
「餓鬼共、てめぇらに見せられるもんじゃねぇ。後十歳年を取ってから出直せ」
「ぎゃー! おじさんが虐めるよー!」
「うるせぇ! おじさんと言うな!」
「おじさんも見るなという事は、ラブレターか趣味の合ったパンツだ!」
ウルフに投げ飛ばされながらもそう閃いた様に声を上げたカービィ
てか今の発言
つまり子ども達にもウルフがパンツフェチという事が浸透しているって事!?
「当たりだよ、だからさっさと失せろ」
「わー! やっぱりユズちゃんの事が?!」
「お姉ちゃん! ラブレター!? パンツ?!」
「いや、あんなに靴下が膨らんでるからきっとパンツだよ!」
「パンツパンツー!」
「とりあえずマスター頼んだ」
「あいよ。」
そう呟くと何処からかマスターがやってきて、ぶーぶー喚き出した子ども達を攫っていった
「神聖なるクリスマスに何たる下劣な話し合いだろうか。」
「あたし的には子ども達にパンツフェチが知られている方に驚いている」
「エスパー餓鬼とか居るからだろう」
「いやプリンが思うに、夕ご飯前の調理室に誰が居ようともパンツを覗くおっさんに問題があると…」
「そうそう…、ポポ達ドン引きしてたね…」
三人の呟きを聞きながら、プレゼントの靴下の中身を覗く
まぁ本当様々な色があり、ふりふりの可愛いのもあれば、スマートシンプルなのもあり、絶対に好んで穿きそうに無いセクシーなものまで…
おっさんの好みが分かり辛いな? 結局パンツなら何でも良いのか?
「これはウルフ好みの物を選んだの?」
「いや別に。なんでも良いし」
「なんでも良いのに、なんで新しいパンツをプレゼントしたんだよ。おっさんやっぱりマンネリしてんだろ…」
「まぁそうじゃないと言えば嘘になるな」
「お前どんだけユズちゃんのパンツ見てきたんだよ!
そしてお前は一体なんの為にユズちゃんのパンツを覗いてるんだ…」
「………秘密。」
「よし、今の間は危険だ。
ユズちゃん、これからは護神マスターと共に行動をする様に。」
「いや良いよ。
「何時も見せてくれてありがとう、これからもよろしく」って色々プレゼントくれるし」
「余計に駄目だろ! 物につられるなんて!」
「突っ込み所満載だね…、本当…」
懸命に揺すってきたプリンですが、そんな事言われてもあたしにはウルフを止める事など出来ません。
最初は止めろと何度も何度も言ったけど、結局聞いてくれませんでした。
現在は慣れたからどうでも良いし、プレゼントは凄い良い物ですし
聞く所によると、なんとおっさん一人でランジェリーショップに入った事もあるとか無いとか…
恥を恐れずそんな離れ業を成すんですから、パンツへの思い入れはきっと本気なのでしょう。
それとガードすると怒られる。それが面倒なのです…
ダメなプレゼント
「ちなみにおっさん、ピーチやゼルダ、サムスとかじゃダメなのか?」
「あー…、別に良いけど、なんか違ぇな。たまに見る分には良い」
「お前は何を言っているんだ」
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