2025
■What's today's topic?
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MMPでは、今年度から年が明けてからの昼放送を始めることになった。年明け後の昼放送は、4月にやっていたような15分のお知らせ放送スタイルで行くことになり、年末で奈々先輩が引退した分人が減ったので、ペアも新たに組むことになった。
奈々先輩がいなくなって10人となった現在のMMPは、アナウンサー6人ミキサー4人の人数比なので、アナミキどっちの練習もしている二刀流の俺がミキサーに回る。どっちもやっているとは言え、ミキサーとしてきちんと番組でやるのは初めてだから地味に緊張する。
「おはようカノン」
「おーすいろは」
15分とは言え毎日昼放送をやっていて、ガッツリ活動をしているということで、年明け後からも週に1度は集まろうということでサークル活動日が設けられることになった。その曜日は、MMPを見守る神であるパンダのぬいぐるみのケイトくんが倒れた方向が指し示した金曜日だ。
「そう言えば今日いろはの番組聞いたけど、何かめっちゃ調べてね!? 15分番組の手間じゃねーよあれ」
「俺のスタイルだとどうしても下調べとか裏取りが大事になってきちゃうからねー。毎回あんな感じだよ」
「だってあれ絶対調べたこと全部出してないよな?」
「全部出すと情報ばっかりになっちゃって、じゃあそれAIに要約させれば良くない? ってなっちゃうし」
いろはの番組は暦がベースで、今日は何の日がテーマになっている。それは30分番組でやってたときから変わってないんだけど、15分の中に大学や食堂からのお知らせ、それから曲を入れ込むと、与えられるトーク時間なんか微々たる物だ。その少ない時間の使い方が上手いなと思った。
まず、“今日は何の日”を徹底的に調べ上げ、出てきた○○の日の○○についても調べる。そして記念日が制定されるに至った経緯や、その時代にどんなことがあったのかも紹介していたように思う。多分、出来る範囲で曲もその時代の曲を持ってきてるんだろうな。
だけど、トークの内容が情報ばかりじゃなくて、きちんといろはのパーソナリティーも出ているんだ。パーソナリティーのあるトークの中に情報をさりげなく入れ込むのが上手いのかもしれない。自然さがいいと言うか。調べたことをどれだけ削ぎ落としてるんだろうと思うと恐ろしくもある。
「俺からすれば今日は何の日みたいなベースがない中からトークテーマを持ってこれるカノンの方が凄いと思うけどね。あと、ライブ力? ほら、1回収録前にネタ帳忘れてどうするってなったことあったでしょ」
「あった。めーっちゃ焦った」
「でも、1回書いてるから大体のネタは覚えてるーって言って収録強行して、結局書いたことと喋ったことが全然違ったわーって言ってたのに番組ではそれを感じさせなかったでしょ。あれが凄いなーって思って。ほぼ即興で喋ってたってことじゃん」
「あれだよ、よく言うヤツ」
「台本を書くなってヤツね」
「そう。俺、ネタ帳があっても割と喋ることが変わりがちなんだよ」
「ええっ!? よくやってるねえ」
「ノリと勢い」
「らしいけど」
そう考えると俺といろははある意味正反対のタイプなのかもしれない。俺はあれだけ綿密な下調べなんか出来ないし、出来たとしてもそれを全部トークに詰め込もうとするだろう。一方で、いろはは番組の前にしっかり準備をして臨むタイプで、即興でやってくださいと言われると少し困ってしまうそうだ。
「インターフェイスだとササがいろはと似たタイプっぽいな」
「やった! 俺もイケメンだ!」
「顔の話ではない」
「冗談じゃん。ウチで張り合えるのは松兄くらいだよ」
「それはそう。じゃなくて」
奏多以外にササに顔で張り合えるっつったら彩人だよな。バリ美形。そこが俺らの代の三大イケメンだろう、俺の主観では。美形とはちょっと違うイケメンがシノと当麻かな。意外と北星もミステリアスな感じで、外国でモデルやってますって言われても納得する。あの髪とか地毛らしいし。パーマかかってんのかと思ってたけど。
「わかってるよ。アナウンサーとしての番組作りのスタンスの話でしょ?」
「いろはって何か、倫理観がぶっ壊れてんのかと思いきやちゃんと全部わかった上でボケたりするからどっちがどっちなのかわかんねーわ」
「えー、そこはノリと勢いじゃーん。ちょっとの悪ふざけは大目に見てよー」
「悪ふざけがあってこそのMMPだと思ってるし、いろはのノリと勢いが最大限に発揮されたときにこそ俺が知ってる一昔前のMMPっぽさを感じるから実はめっちゃ好き」
「えっカノンのお墨付きもらっちゃったぁ」
「今のMMPも好きだけど、今の4年生の先輩たちが現役でラブピしてて、圭斗先輩と菜月先輩がたまに遊びに来てた時のいい意味で悪~い空気感? あれはあれでめっちゃ楽しかったから」
「まあ、奈々先輩が先輩に向かって愚民って言ってるくらいだし、空気は良かったんだろうね。春になったら新しい子たちを勧誘して、何か春っぽいイベントもやりたいね。お花見とか」
「その辺はいろはがこれまでに調べ上げた今日は何の日のデータでこじつけてもらってもいいし」
「あっ、そうじゃん! そうとなったら春休みは図書館に籠もろーっと! 楽しみだな~!」
「あっ、言っとくけど今のMMPらしく練習もちゃんとやるからな」
「わかってるって!」
楽しいだけじゃなくて、その中でちゃんと番組制作や、そのための練習をする。その積み重ねで技術を確かな物にして、いい番組を楽しく作ること。ラジオだけに限らず、いい作品を作るためにいろいろな手法に挑戦していくこと。俺はこれからのMMPをそういうことが出来る場所にしていきたい。
「今度の月曜日って授業あったっけ?」
「なかったと思う。成人式とか二十歳の集いとか、そーゆーのとカブるトコはカブるからだと思うけど」
「あー、そういう基本的なところが抜け落ちてた。良くない良くない。メジャーどころも改めて押さえておかないと」
end.
++++
いろはのキャラ付けをすることで今後のMMPの話を盛り上げたいという意図があるとかないとか。
向島大学も地味に理系寄り大学なので、理系キャラ多め。唯一の文系アナウンサーがいろはである(ミキサーは殿、パロ)
(phase3)
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MMPでは、今年度から年が明けてからの昼放送を始めることになった。年明け後の昼放送は、4月にやっていたような15分のお知らせ放送スタイルで行くことになり、年末で奈々先輩が引退した分人が減ったので、ペアも新たに組むことになった。
奈々先輩がいなくなって10人となった現在のMMPは、アナウンサー6人ミキサー4人の人数比なので、アナミキどっちの練習もしている二刀流の俺がミキサーに回る。どっちもやっているとは言え、ミキサーとしてきちんと番組でやるのは初めてだから地味に緊張する。
「おはようカノン」
「おーすいろは」
15分とは言え毎日昼放送をやっていて、ガッツリ活動をしているということで、年明け後からも週に1度は集まろうということでサークル活動日が設けられることになった。その曜日は、MMPを見守る神であるパンダのぬいぐるみのケイトくんが倒れた方向が指し示した金曜日だ。
「そう言えば今日いろはの番組聞いたけど、何かめっちゃ調べてね!? 15分番組の手間じゃねーよあれ」
「俺のスタイルだとどうしても下調べとか裏取りが大事になってきちゃうからねー。毎回あんな感じだよ」
「だってあれ絶対調べたこと全部出してないよな?」
「全部出すと情報ばっかりになっちゃって、じゃあそれAIに要約させれば良くない? ってなっちゃうし」
いろはの番組は暦がベースで、今日は何の日がテーマになっている。それは30分番組でやってたときから変わってないんだけど、15分の中に大学や食堂からのお知らせ、それから曲を入れ込むと、与えられるトーク時間なんか微々たる物だ。その少ない時間の使い方が上手いなと思った。
まず、“今日は何の日”を徹底的に調べ上げ、出てきた○○の日の○○についても調べる。そして記念日が制定されるに至った経緯や、その時代にどんなことがあったのかも紹介していたように思う。多分、出来る範囲で曲もその時代の曲を持ってきてるんだろうな。
だけど、トークの内容が情報ばかりじゃなくて、きちんといろはのパーソナリティーも出ているんだ。パーソナリティーのあるトークの中に情報をさりげなく入れ込むのが上手いのかもしれない。自然さがいいと言うか。調べたことをどれだけ削ぎ落としてるんだろうと思うと恐ろしくもある。
「俺からすれば今日は何の日みたいなベースがない中からトークテーマを持ってこれるカノンの方が凄いと思うけどね。あと、ライブ力? ほら、1回収録前にネタ帳忘れてどうするってなったことあったでしょ」
「あった。めーっちゃ焦った」
「でも、1回書いてるから大体のネタは覚えてるーって言って収録強行して、結局書いたことと喋ったことが全然違ったわーって言ってたのに番組ではそれを感じさせなかったでしょ。あれが凄いなーって思って。ほぼ即興で喋ってたってことじゃん」
「あれだよ、よく言うヤツ」
「台本を書くなってヤツね」
「そう。俺、ネタ帳があっても割と喋ることが変わりがちなんだよ」
「ええっ!? よくやってるねえ」
「ノリと勢い」
「らしいけど」
そう考えると俺といろははある意味正反対のタイプなのかもしれない。俺はあれだけ綿密な下調べなんか出来ないし、出来たとしてもそれを全部トークに詰め込もうとするだろう。一方で、いろはは番組の前にしっかり準備をして臨むタイプで、即興でやってくださいと言われると少し困ってしまうそうだ。
「インターフェイスだとササがいろはと似たタイプっぽいな」
「やった! 俺もイケメンだ!」
「顔の話ではない」
「冗談じゃん。ウチで張り合えるのは松兄くらいだよ」
「それはそう。じゃなくて」
奏多以外にササに顔で張り合えるっつったら彩人だよな。バリ美形。そこが俺らの代の三大イケメンだろう、俺の主観では。美形とはちょっと違うイケメンがシノと当麻かな。意外と北星もミステリアスな感じで、外国でモデルやってますって言われても納得する。あの髪とか地毛らしいし。パーマかかってんのかと思ってたけど。
「わかってるよ。アナウンサーとしての番組作りのスタンスの話でしょ?」
「いろはって何か、倫理観がぶっ壊れてんのかと思いきやちゃんと全部わかった上でボケたりするからどっちがどっちなのかわかんねーわ」
「えー、そこはノリと勢いじゃーん。ちょっとの悪ふざけは大目に見てよー」
「悪ふざけがあってこそのMMPだと思ってるし、いろはのノリと勢いが最大限に発揮されたときにこそ俺が知ってる一昔前のMMPっぽさを感じるから実はめっちゃ好き」
「えっカノンのお墨付きもらっちゃったぁ」
「今のMMPも好きだけど、今の4年生の先輩たちが現役でラブピしてて、圭斗先輩と菜月先輩がたまに遊びに来てた時のいい意味で悪~い空気感? あれはあれでめっちゃ楽しかったから」
「まあ、奈々先輩が先輩に向かって愚民って言ってるくらいだし、空気は良かったんだろうね。春になったら新しい子たちを勧誘して、何か春っぽいイベントもやりたいね。お花見とか」
「その辺はいろはがこれまでに調べ上げた今日は何の日のデータでこじつけてもらってもいいし」
「あっ、そうじゃん! そうとなったら春休みは図書館に籠もろーっと! 楽しみだな~!」
「あっ、言っとくけど今のMMPらしく練習もちゃんとやるからな」
「わかってるって!」
楽しいだけじゃなくて、その中でちゃんと番組制作や、そのための練習をする。その積み重ねで技術を確かな物にして、いい番組を楽しく作ること。ラジオだけに限らず、いい作品を作るためにいろいろな手法に挑戦していくこと。俺はこれからのMMPをそういうことが出来る場所にしていきたい。
「今度の月曜日って授業あったっけ?」
「なかったと思う。成人式とか二十歳の集いとか、そーゆーのとカブるトコはカブるからだと思うけど」
「あー、そういう基本的なところが抜け落ちてた。良くない良くない。メジャーどころも改めて押さえておかないと」
end.
++++
いろはのキャラ付けをすることで今後のMMPの話を盛り上げたいという意図があるとかないとか。
向島大学も地味に理系寄り大学なので、理系キャラ多め。唯一の文系アナウンサーがいろはである(ミキサーは殿、パロ)
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