2022
■初志の麦踏み
++++
「お邪魔しまーす」
「何もないところだけど適当に座ってもらって」
俺の住むコムギハイツⅡ、通称ムギツーの向かいに建つのがムギワンことコムギハイツⅠだ。コムギハイツは4部屋ずつある2棟のアパートが向かい合っていて、広場のようになっている駐車場は共用。この駐車場ではちょくちょく人が集まってんだろうなっていう声が聞こえて来て、大学近くのアパートの宿命ってこういうことなんだなあとつくづく思う。
今日俺がお邪魔しているムギワンの102号室は佐藤ゼミの3年生、鵠沼先輩が住んでいる。何で俺が鵠沼先輩の部屋にいるのかと言えば、大学祭当日にやるラジオの都合だ。佐藤ゼミでは大学祭当日もセンタービル内のラジオブースから公開生放送を行っている。でも、人通りはあまりない場所だから正直やってるのかやってないのかもわからないような番組だ。
学祭のラジオは2年生から4年生のゼミ生の中から先生が指名した人が何人かで回すことになったらしい。2年生からは俺とササ、それから麻衣が選ばれていた。先生直々にシノキ君は鵠沼君とやりなさいと指名されて、何でだろうなーと思いながらも何となく返事はした。ちなみにササは安曇野先輩とやるらしい。高木先輩曰くなかなかの自由人だとか。
「何か、ホントに何もないっつーか殺風景と言うか。わいわいがやがやしてる体育会系っぽくないっつーか」
「家にいる時間がそんなに長くないから、物があってもしゃーないってのはあるかな」
「そうなんすね。あ、すんません人の部屋じろじろ眺めて」
「初めて来た部屋ならそんなもんじゃん? バイトが学食だから飯も大体学食で食ってるし、台所も全然使わないじゃんな」
「いわゆるまかないってヤツすか」
「まかないは普通に食うよりちょっと安いんだよ。だから大体夜は第一学食になる」
「第一学食の飯がちょっと安く食えるとか最高じゃないすか! 確かにそれだと自炊の必要性はあんまないっすねー」
「シノは料理すんのか?」
「ちょーっとだけっすけどたまにやってるっす。最近気付いたんすけど、ポテトとかって、出来たのを買うより自分で揚げた方が断然いいんじゃないかっていう」
「ああ、そうだ。揚げ物と言えば、今腹減ってっか?」
「減ってるっす」
「俺の部屋、GREENsの唐揚げ練習の拠点にされてっから今の時期は大体冷蔵庫に試作の唐揚げがあるじゃんな。良かったら食ってくれないか。俺はちょっと飽きて来て」
「いいんすか!? GREENsの唐揚げっつったらあの高崎先輩がブース賞獲得への脅威として恐れたヤベーうめーヤツっすよね!?」
「じゃあ今あっためるな」
大学近くに家があるとやっぱりどこのサークルでもこうなるんだな。MBCCでもうちの台所を貸してくれっつって1年たちが言って来て、焼きそばの試作をしにちょこちょこ来るようになってんだよな。だからここのところ俺の飯は焼きそばが多い。俺はギリギリまだ飽きてないけど、飽きた時用に何かしらアレンジの仕方を研究しないととは思っている。
「はい。揚げたてじゃなくて悪いけど」
「いえ、全然嬉しいっす。いただきます。ん! うめー!」
「ならよかった」
「この唐揚げって冷食とかじゃなくてGREENsの人らが一から作ってんすよね?」
「そうだな。この春卒業してった人のお袋さんが現役のシェフとかで、その人が監修してくれてたレシピで」
「うめーワケだー」
「MBCCの焼きそばもメチャクチャ美味いじゃんな」
「でも、去年の俺らも今年の連中も、結局3年生の作ったモンを越えることが出来なかったっすからね」
「高木のソースへのこだわりはガチじゃんな」
「何なんすかね? 高木先輩がそんなソースが好きだったって覚えもないんすけど。確かフライとかにはソースかけない人だった気ぃしますし」
「紅社といややっぱお好み焼きのイメージが強いじゃんな。そういうのもあるんじゃん?」
「あー、なるほど。粉もん文化っすね!」
冷蔵庫にあったモンをあっため直してこの美味さだとすると、揚げたてだったら確かにこれは高崎先輩も恐れる唐揚げっていうのにも納得だ。料理でメシを食ってる人が監修してるレシピだとか、ガチさが段違いっつーか、美味さで勝負してますって感じがまたいい。体育会系のサークルがやってる唐揚げってのも、イメージとしては何か合ってると言うか。
「そういや、今年のMBCCの1年にもウチのゼミを希望してるのがいるとかいないとかって話を高木から聞いてんだけど、その辺はどんな感じなんだ?」
「今んトコ3人っすかね、ウチのゼミを希望してるのは。それこそ高木先輩んトコにちょこちょこ相談に来てるみたいっすけど、それを見ててちょっと思うところはあるっす」
「思うところ?」
「あ、いや、言っちまえば俺とか高木先輩は成績度外視でゼミに入れてもらってるワケじゃないすか。その代わり機材関係は出来て当然みたいな」
「まあ、それがMBCCのミキサーに期待された役割ではあるじゃんな」
「ただ、こう、サークルだとかゼミだとか、そういうトコで周りを見たときに、俺ってホントミキサー以外に何もねーなーって思うワケっす」
「付加価値っつーか、ミキサープラスアルファが欲しいってことか?」
「これから先、ミキサーが触れるだけじゃどうも食らいついてけない気がしてて。サークル方面でも映像関係の活動もちょこちょこ始まってきてて、撮影や編集が出来ないと話にならないっすし。他校の人らもいるインターフェイスっつー組織で見ると、新しい仕組みに対応するプログラムを組める奴が重宝されたりもするワケっす。佐藤ゼミに入るにしてもエントリーシートの面白さって結構重視されるじゃないすか。ササが15冊の本の書評をまとめたっつーのも並大抵じゃねーんすよ、俺みたいな下の下の成績した勉強嫌いからすると。あと、麻衣みてーに実際動画で数字出してる奴とか見ると、俺って何なんかなーとも」
MBCCの同期だとプログラミングが出来る上にラジオ局で働き始めたサキだとか、映像に強いくるみに比べると俺はただミキサーを触れるだけの人間でしかないワケだ。対策委員で見ても今年はアナミキどっちもやってて広い視野をしたカノンだとか、それこそ映像に特化した青敬勢、当麻と北星の活躍が光った。
成績がいいワケでもなければ他に何らかの特技があるワケでもない。ただただミキサーを触れるだけの俺が今後ゼミなりインターフェイス、サークルで生き延びていくためにはどうしたらいいのかということだ。俺には何もない。いや、ミキサーの腕には自信がある。でもそれだけでやっていけるほど世の中は甘くない。
「その件に関して高木が言ってたことっていうのがあって」
「え? どの件すか?」
「シノの役割についての話だな。それこそ次に佐藤ゼミを受けに来るMBCCの1年の話をしてた時だったかな」
「マジすか」
「今の時代は確かに新しい活動であるとか新しい仕組み作りが始まっていて、従来通りのことだけやってたんじゃ遅れていく一方ではあるっつってな」
「やっぱそうなんすね」
「だけど、MBCCがMBCCである以上、従来通りのことをきちんと出来る奴が必要なことには変わりないとも言ってたんだ。アイツは、それを出来るのはお前しかいないって言ってたぞ」
「……マジすか?」
「ああ。大マジだ。「MBCCがラジオの活動を続ける以上ミキサーに特化した人間が必要だし、シノはサークルに入って来てから今までもずっと上手くなろうという意欲があって実際にそのように練習もしてる」っつって」
当面の間はごちゃごちゃ考えないで、この道を行けばいいのかなって、ちょっと楽になった。ミキサープラスアルファが必要なのは本当だけど、そもそものミキサーの腕が無ければ話にならない。サークルでもゼミでもだ。従来通り……つまり、ラジオの活動の基礎を固めて積み重ねること。それをきちんとやることが一番大事なんだろう。
「あと、高木がお前を評価してたのはミキサーの腕云々よりは人としてっつーか、自分だけじゃなくて他の奴の事もちゃんと見られるようになってるってトコだったかな?」
「何か、高木先輩がそんな風に言ってたとか逆に怖いっすね。基本ミキサーとしてのダメ出しもらってばっかなんで」
「あー、ミキサーとしてはまだ甘いし負ける気はないっつってたからな」
「そーなんすよ実際。何つーかいっつも高木先輩のミキサーに衝撃受けてガムシャラに練習し始めて~って流れなんで、何とかあの人の卒業までには逆に俺がガツンとビビらせてやりたいんすけどね」
「おっ、いいじゃん? 何だかんだアイツも暢気なフリして腹黒くて負けず嫌いなトコあるし、バチバチにやり合うくらいがちょうどいいと思うぜ?」
「よーし、やる気出て来たぁー! 鵠沼先輩! 今回の番組はバチッと決めるっすよ!」
「俺が食らい付けるレベルで頼むじゃんな」
「任せてくださいよ!」
「よし、そうとなったら残りの唐揚げで一杯やるか」
「え、俺酒全然飲めないっすよ。精々チューハイ半分くらいで」
「俺は一滴も飲めない。サークルの連中が唐揚げにはこれだろっつってノンアルのレモンチューハイを置いてったんだよな。実質レモンスカッシュだからお前でも大丈夫っつって。でもど~うも信じがたいじゃん?」
「わかりました、俺が毒味するっす。俺がイケたら乾杯しましょ」
end.
++++
TKGがMBCCの機材部長らしく見込んだ人間にはとことん厳しくやってるらしい。
フライにソースはかけないし付け合わせのキャベツは醤油で食べるのがTKG流。実は菜月さんに通じる。
(phase3)
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「お邪魔しまーす」
「何もないところだけど適当に座ってもらって」
俺の住むコムギハイツⅡ、通称ムギツーの向かいに建つのがムギワンことコムギハイツⅠだ。コムギハイツは4部屋ずつある2棟のアパートが向かい合っていて、広場のようになっている駐車場は共用。この駐車場ではちょくちょく人が集まってんだろうなっていう声が聞こえて来て、大学近くのアパートの宿命ってこういうことなんだなあとつくづく思う。
今日俺がお邪魔しているムギワンの102号室は佐藤ゼミの3年生、鵠沼先輩が住んでいる。何で俺が鵠沼先輩の部屋にいるのかと言えば、大学祭当日にやるラジオの都合だ。佐藤ゼミでは大学祭当日もセンタービル内のラジオブースから公開生放送を行っている。でも、人通りはあまりない場所だから正直やってるのかやってないのかもわからないような番組だ。
学祭のラジオは2年生から4年生のゼミ生の中から先生が指名した人が何人かで回すことになったらしい。2年生からは俺とササ、それから麻衣が選ばれていた。先生直々にシノキ君は鵠沼君とやりなさいと指名されて、何でだろうなーと思いながらも何となく返事はした。ちなみにササは安曇野先輩とやるらしい。高木先輩曰くなかなかの自由人だとか。
「何か、ホントに何もないっつーか殺風景と言うか。わいわいがやがやしてる体育会系っぽくないっつーか」
「家にいる時間がそんなに長くないから、物があってもしゃーないってのはあるかな」
「そうなんすね。あ、すんません人の部屋じろじろ眺めて」
「初めて来た部屋ならそんなもんじゃん? バイトが学食だから飯も大体学食で食ってるし、台所も全然使わないじゃんな」
「いわゆるまかないってヤツすか」
「まかないは普通に食うよりちょっと安いんだよ。だから大体夜は第一学食になる」
「第一学食の飯がちょっと安く食えるとか最高じゃないすか! 確かにそれだと自炊の必要性はあんまないっすねー」
「シノは料理すんのか?」
「ちょーっとだけっすけどたまにやってるっす。最近気付いたんすけど、ポテトとかって、出来たのを買うより自分で揚げた方が断然いいんじゃないかっていう」
「ああ、そうだ。揚げ物と言えば、今腹減ってっか?」
「減ってるっす」
「俺の部屋、GREENsの唐揚げ練習の拠点にされてっから今の時期は大体冷蔵庫に試作の唐揚げがあるじゃんな。良かったら食ってくれないか。俺はちょっと飽きて来て」
「いいんすか!? GREENsの唐揚げっつったらあの高崎先輩がブース賞獲得への脅威として恐れたヤベーうめーヤツっすよね!?」
「じゃあ今あっためるな」
大学近くに家があるとやっぱりどこのサークルでもこうなるんだな。MBCCでもうちの台所を貸してくれっつって1年たちが言って来て、焼きそばの試作をしにちょこちょこ来るようになってんだよな。だからここのところ俺の飯は焼きそばが多い。俺はギリギリまだ飽きてないけど、飽きた時用に何かしらアレンジの仕方を研究しないととは思っている。
「はい。揚げたてじゃなくて悪いけど」
「いえ、全然嬉しいっす。いただきます。ん! うめー!」
「ならよかった」
「この唐揚げって冷食とかじゃなくてGREENsの人らが一から作ってんすよね?」
「そうだな。この春卒業してった人のお袋さんが現役のシェフとかで、その人が監修してくれてたレシピで」
「うめーワケだー」
「MBCCの焼きそばもメチャクチャ美味いじゃんな」
「でも、去年の俺らも今年の連中も、結局3年生の作ったモンを越えることが出来なかったっすからね」
「高木のソースへのこだわりはガチじゃんな」
「何なんすかね? 高木先輩がそんなソースが好きだったって覚えもないんすけど。確かフライとかにはソースかけない人だった気ぃしますし」
「紅社といややっぱお好み焼きのイメージが強いじゃんな。そういうのもあるんじゃん?」
「あー、なるほど。粉もん文化っすね!」
冷蔵庫にあったモンをあっため直してこの美味さだとすると、揚げたてだったら確かにこれは高崎先輩も恐れる唐揚げっていうのにも納得だ。料理でメシを食ってる人が監修してるレシピだとか、ガチさが段違いっつーか、美味さで勝負してますって感じがまたいい。体育会系のサークルがやってる唐揚げってのも、イメージとしては何か合ってると言うか。
「そういや、今年のMBCCの1年にもウチのゼミを希望してるのがいるとかいないとかって話を高木から聞いてんだけど、その辺はどんな感じなんだ?」
「今んトコ3人っすかね、ウチのゼミを希望してるのは。それこそ高木先輩んトコにちょこちょこ相談に来てるみたいっすけど、それを見ててちょっと思うところはあるっす」
「思うところ?」
「あ、いや、言っちまえば俺とか高木先輩は成績度外視でゼミに入れてもらってるワケじゃないすか。その代わり機材関係は出来て当然みたいな」
「まあ、それがMBCCのミキサーに期待された役割ではあるじゃんな」
「ただ、こう、サークルだとかゼミだとか、そういうトコで周りを見たときに、俺ってホントミキサー以外に何もねーなーって思うワケっす」
「付加価値っつーか、ミキサープラスアルファが欲しいってことか?」
「これから先、ミキサーが触れるだけじゃどうも食らいついてけない気がしてて。サークル方面でも映像関係の活動もちょこちょこ始まってきてて、撮影や編集が出来ないと話にならないっすし。他校の人らもいるインターフェイスっつー組織で見ると、新しい仕組みに対応するプログラムを組める奴が重宝されたりもするワケっす。佐藤ゼミに入るにしてもエントリーシートの面白さって結構重視されるじゃないすか。ササが15冊の本の書評をまとめたっつーのも並大抵じゃねーんすよ、俺みたいな下の下の成績した勉強嫌いからすると。あと、麻衣みてーに実際動画で数字出してる奴とか見ると、俺って何なんかなーとも」
MBCCの同期だとプログラミングが出来る上にラジオ局で働き始めたサキだとか、映像に強いくるみに比べると俺はただミキサーを触れるだけの人間でしかないワケだ。対策委員で見ても今年はアナミキどっちもやってて広い視野をしたカノンだとか、それこそ映像に特化した青敬勢、当麻と北星の活躍が光った。
成績がいいワケでもなければ他に何らかの特技があるワケでもない。ただただミキサーを触れるだけの俺が今後ゼミなりインターフェイス、サークルで生き延びていくためにはどうしたらいいのかということだ。俺には何もない。いや、ミキサーの腕には自信がある。でもそれだけでやっていけるほど世の中は甘くない。
「その件に関して高木が言ってたことっていうのがあって」
「え? どの件すか?」
「シノの役割についての話だな。それこそ次に佐藤ゼミを受けに来るMBCCの1年の話をしてた時だったかな」
「マジすか」
「今の時代は確かに新しい活動であるとか新しい仕組み作りが始まっていて、従来通りのことだけやってたんじゃ遅れていく一方ではあるっつってな」
「やっぱそうなんすね」
「だけど、MBCCがMBCCである以上、従来通りのことをきちんと出来る奴が必要なことには変わりないとも言ってたんだ。アイツは、それを出来るのはお前しかいないって言ってたぞ」
「……マジすか?」
「ああ。大マジだ。「MBCCがラジオの活動を続ける以上ミキサーに特化した人間が必要だし、シノはサークルに入って来てから今までもずっと上手くなろうという意欲があって実際にそのように練習もしてる」っつって」
当面の間はごちゃごちゃ考えないで、この道を行けばいいのかなって、ちょっと楽になった。ミキサープラスアルファが必要なのは本当だけど、そもそものミキサーの腕が無ければ話にならない。サークルでもゼミでもだ。従来通り……つまり、ラジオの活動の基礎を固めて積み重ねること。それをきちんとやることが一番大事なんだろう。
「あと、高木がお前を評価してたのはミキサーの腕云々よりは人としてっつーか、自分だけじゃなくて他の奴の事もちゃんと見られるようになってるってトコだったかな?」
「何か、高木先輩がそんな風に言ってたとか逆に怖いっすね。基本ミキサーとしてのダメ出しもらってばっかなんで」
「あー、ミキサーとしてはまだ甘いし負ける気はないっつってたからな」
「そーなんすよ実際。何つーかいっつも高木先輩のミキサーに衝撃受けてガムシャラに練習し始めて~って流れなんで、何とかあの人の卒業までには逆に俺がガツンとビビらせてやりたいんすけどね」
「おっ、いいじゃん? 何だかんだアイツも暢気なフリして腹黒くて負けず嫌いなトコあるし、バチバチにやり合うくらいがちょうどいいと思うぜ?」
「よーし、やる気出て来たぁー! 鵠沼先輩! 今回の番組はバチッと決めるっすよ!」
「俺が食らい付けるレベルで頼むじゃんな」
「任せてくださいよ!」
「よし、そうとなったら残りの唐揚げで一杯やるか」
「え、俺酒全然飲めないっすよ。精々チューハイ半分くらいで」
「俺は一滴も飲めない。サークルの連中が唐揚げにはこれだろっつってノンアルのレモンチューハイを置いてったんだよな。実質レモンスカッシュだからお前でも大丈夫っつって。でもど~うも信じがたいじゃん?」
「わかりました、俺が毒味するっす。俺がイケたら乾杯しましょ」
end.
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TKGがMBCCの機材部長らしく見込んだ人間にはとことん厳しくやってるらしい。
フライにソースはかけないし付け合わせのキャベツは醤油で食べるのがTKG流。実は菜月さんに通じる。
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