2022
■It's going to be lively
++++
「さてッ! ファンフェスお疲れさまでしたッ!」
「ファンフェスが終われば対策委員の会議も本格化しますし、忙しさに拍車がかかりますねー」
「対策委員はこれから1年生に参加してもらう初心者講習会っていう行事についての会議が始まるから、1年生は正式にお知らせが出たらぜひ参加してくださいッ」
先週末にファンフェスが終わって、サークル的にはいよいよ通常の活動に入っていくのかなという時期だ。みんなそれぞれ番組はいい感じに出来たかなっていう感じで、大きなミスもなく平穏無事に終えることが出来た。
ちなみにサークル的にはあれから1年生がもう1人入ってくれて、今期の1年生は現時点で5人にまで増えた。本当にちょっと前まで存続の危機って言ってたサークルかって感じだ。いや、ここからちゃんとやってかないと逃げられる可能性もゼロじゃない。
「あと、今日から昼放送の通常回も始まりました。これまでのお知らせ放送も続けつつ、通常の30分放送はカノンとうちのペアが月曜日、とりぃと松兄のペアが木曜日オンエアでやってます」
通常の昼放送も始まって、主に履修とかの関係で決まったペアは奈々先輩が言った通り。昼放送を収録したついでにお知らせ放送も少し録ってっていう。まあ、そっちはサークルの時に収録してもいいしって感じでラフにやってるよな。
「それで、もうちょっと経ってからにはなると思うんだけど、1年生にもお知らせ放送をやってもらったらどうかなっていう風に考えてます。それで番組を収録することに慣れてもらってから、秋学期からの通常放送に入っていけたらなって感じで」
「もちろん1年生の実戦投入の時期についてはどれくらい出来るかってのを見つつにはなるけど、6月頃には入ってもらいたいよな!」
「いよいよ俺たちも食堂で放送を流すんすね!」
「ちゃんと練習して実力がそれなりの域まで行ったらだぞ」
「やったー! 超頑張るっすー!」
ジャックは結構派手に喜んでる感じで、他4人は割と大人しめの反応だ。それでも実際に番組を食堂に流すっていうのはどんな感じになるのかなとそわそわしたり、ワクワクしているような空気が漂っている。
1年生の実戦投入については慣れてもらうっていうのももちろんあるんだけど、5日間を2ペアで回すのがやってみると結構大変だったんだよな。だからオンエアの負担軽減ということもある。
「それから――」
「こんにちはー。見学に来ましたー」
「1年生の子?」
「情報科学部の牛山翔太です。自分のことはうっしーとでも呼んでください」
「えっと、うっしー? は、どうやってMMPに辿り着いたのかなッ」
「端的に昼のラジオを聞いてですね。イキリ陰キャの喋り好きなんで基本めんどくせーんすけど、だからこそ出来る面白い話? そーゆーのをやりたいんですよねー。あっ、見学ってのは初見の挨拶に使った体のいい単語なんで、実際はサークルに入りに来たんですけど」
「おいおいお前さん、とんとん拍子で話を進めてるけど、ウチがどういう活動をしてるサークルか、的な話とかを聞いてから決めてもいいんじゃねーの? 勢いで入ってみたけど実際ミスマッチだったとか残念過ぎっだろ」
「その時はその時かなって。そういうことなんでよろしくお願いします」
「奈々さん、どーします?」
「本人がそう言うならいいんじゃない? ミスマッチにならないことを祈るだけだね。ようこそMMPへ」
マジで物凄い勢いで話が進んだけど、ここでまさかの新規加入者が来るとは。だけど、イキリ陰キャ? というのが具体的にどういうことなのかがよくわからないんだけど、何事にも臆さないタイプの奴なのかなというのが第一印象。
「サークルに来た子には一応学部学科とかどこに住んでるかとか、簡単な情報を聞かせてもらってるんだけどいいかな?」
「大丈夫ですよ。牛山翔太、情報科学部情報科学科1年、11月21日生まれのA型、19歳。生まれ育ちは向島エリア豊葦市で、趣味はアニメ漫画ゲーム、好きな食べ物はうどんで」
「マジでめっちゃ喋るじゃん」
「11月生まれで19歳ということは、今年20歳になる年なのですか?」
「そうでーす」
「MMPもパッと見の学年で実年齢がわからないサークルになったねッ」
「ホントっすねー」
「このサークルって学年が下なら丁寧語使ってかないと怒られる系のサークルですか?」
「この場合2年生が聞かれてるよね? 3人、どう?」
「俺は気にしねー方だし難なら俺がタメの先輩とかにタメ語ガンガン使う方だからなー」
「でも松兄ってうちに丁寧語使ってくれてるよね。松兄はMMP最年長でうちは年下の先輩なのに」
「そーゆーのはいーんですよ今は」
「私は、言葉遣いに関しては見かけ上の学年や年齢だけではなく振る舞いや親交の深さで決まる物だと思いますから、本当に仲良くなれれば丁寧語でなくても問題ないと考えます」
「鳥ちゃんの答えがそれっぽいわー。仲良くなってって砕けた結果のタメ語とかは全然気にしないかな。そこまでガチガチにしろっていうつもりもないからしたいようにしてくれれば」
「じゃ、そのうち砕けても怒らないでくださいね」
うっしーは何かすげー勢いの奴だなーって思うけど、本来の人となりなんかが分かって来るのはまだまだこれからだろうな。今いる1年生5人にしてもそうだ。特に5番目に来たツッツなんかはまだまだ全然話せてないし。大人しいタイプなんだよな。
今日のサークルは改めてみんなの自己紹介だ。1年生が6人と2年生が3人、それと奈々先輩で大台の10人に乗った。すげー賑やかになりそうだけど、アナウンス部長として締めるところで締めて行かないと。
end.
++++
加入までがナレベで済んでしまったツッツがちょっと可哀想だけど、MMPの1年生が6人になりました
春風は先輩だけじゃなくて同期や後輩に対しても丁寧語だし、すがやんにすらまだまだ抜けないので人のことは言いにくそう
現段階で揃った1年生6人の中では4年生との相性が良さそうなのは自称イキリ陰キャのうっしーなんだろうなあ
(phase3)
.
++++
「さてッ! ファンフェスお疲れさまでしたッ!」
「ファンフェスが終われば対策委員の会議も本格化しますし、忙しさに拍車がかかりますねー」
「対策委員はこれから1年生に参加してもらう初心者講習会っていう行事についての会議が始まるから、1年生は正式にお知らせが出たらぜひ参加してくださいッ」
先週末にファンフェスが終わって、サークル的にはいよいよ通常の活動に入っていくのかなという時期だ。みんなそれぞれ番組はいい感じに出来たかなっていう感じで、大きなミスもなく平穏無事に終えることが出来た。
ちなみにサークル的にはあれから1年生がもう1人入ってくれて、今期の1年生は現時点で5人にまで増えた。本当にちょっと前まで存続の危機って言ってたサークルかって感じだ。いや、ここからちゃんとやってかないと逃げられる可能性もゼロじゃない。
「あと、今日から昼放送の通常回も始まりました。これまでのお知らせ放送も続けつつ、通常の30分放送はカノンとうちのペアが月曜日、とりぃと松兄のペアが木曜日オンエアでやってます」
通常の昼放送も始まって、主に履修とかの関係で決まったペアは奈々先輩が言った通り。昼放送を収録したついでにお知らせ放送も少し録ってっていう。まあ、そっちはサークルの時に収録してもいいしって感じでラフにやってるよな。
「それで、もうちょっと経ってからにはなると思うんだけど、1年生にもお知らせ放送をやってもらったらどうかなっていう風に考えてます。それで番組を収録することに慣れてもらってから、秋学期からの通常放送に入っていけたらなって感じで」
「もちろん1年生の実戦投入の時期についてはどれくらい出来るかってのを見つつにはなるけど、6月頃には入ってもらいたいよな!」
「いよいよ俺たちも食堂で放送を流すんすね!」
「ちゃんと練習して実力がそれなりの域まで行ったらだぞ」
「やったー! 超頑張るっすー!」
ジャックは結構派手に喜んでる感じで、他4人は割と大人しめの反応だ。それでも実際に番組を食堂に流すっていうのはどんな感じになるのかなとそわそわしたり、ワクワクしているような空気が漂っている。
1年生の実戦投入については慣れてもらうっていうのももちろんあるんだけど、5日間を2ペアで回すのがやってみると結構大変だったんだよな。だからオンエアの負担軽減ということもある。
「それから――」
「こんにちはー。見学に来ましたー」
「1年生の子?」
「情報科学部の牛山翔太です。自分のことはうっしーとでも呼んでください」
「えっと、うっしー? は、どうやってMMPに辿り着いたのかなッ」
「端的に昼のラジオを聞いてですね。イキリ陰キャの喋り好きなんで基本めんどくせーんすけど、だからこそ出来る面白い話? そーゆーのをやりたいんですよねー。あっ、見学ってのは初見の挨拶に使った体のいい単語なんで、実際はサークルに入りに来たんですけど」
「おいおいお前さん、とんとん拍子で話を進めてるけど、ウチがどういう活動をしてるサークルか、的な話とかを聞いてから決めてもいいんじゃねーの? 勢いで入ってみたけど実際ミスマッチだったとか残念過ぎっだろ」
「その時はその時かなって。そういうことなんでよろしくお願いします」
「奈々さん、どーします?」
「本人がそう言うならいいんじゃない? ミスマッチにならないことを祈るだけだね。ようこそMMPへ」
マジで物凄い勢いで話が進んだけど、ここでまさかの新規加入者が来るとは。だけど、イキリ陰キャ? というのが具体的にどういうことなのかがよくわからないんだけど、何事にも臆さないタイプの奴なのかなというのが第一印象。
「サークルに来た子には一応学部学科とかどこに住んでるかとか、簡単な情報を聞かせてもらってるんだけどいいかな?」
「大丈夫ですよ。牛山翔太、情報科学部情報科学科1年、11月21日生まれのA型、19歳。生まれ育ちは向島エリア豊葦市で、趣味はアニメ漫画ゲーム、好きな食べ物はうどんで」
「マジでめっちゃ喋るじゃん」
「11月生まれで19歳ということは、今年20歳になる年なのですか?」
「そうでーす」
「MMPもパッと見の学年で実年齢がわからないサークルになったねッ」
「ホントっすねー」
「このサークルって学年が下なら丁寧語使ってかないと怒られる系のサークルですか?」
「この場合2年生が聞かれてるよね? 3人、どう?」
「俺は気にしねー方だし難なら俺がタメの先輩とかにタメ語ガンガン使う方だからなー」
「でも松兄ってうちに丁寧語使ってくれてるよね。松兄はMMP最年長でうちは年下の先輩なのに」
「そーゆーのはいーんですよ今は」
「私は、言葉遣いに関しては見かけ上の学年や年齢だけではなく振る舞いや親交の深さで決まる物だと思いますから、本当に仲良くなれれば丁寧語でなくても問題ないと考えます」
「鳥ちゃんの答えがそれっぽいわー。仲良くなってって砕けた結果のタメ語とかは全然気にしないかな。そこまでガチガチにしろっていうつもりもないからしたいようにしてくれれば」
「じゃ、そのうち砕けても怒らないでくださいね」
うっしーは何かすげー勢いの奴だなーって思うけど、本来の人となりなんかが分かって来るのはまだまだこれからだろうな。今いる1年生5人にしてもそうだ。特に5番目に来たツッツなんかはまだまだ全然話せてないし。大人しいタイプなんだよな。
今日のサークルは改めてみんなの自己紹介だ。1年生が6人と2年生が3人、それと奈々先輩で大台の10人に乗った。すげー賑やかになりそうだけど、アナウンス部長として締めるところで締めて行かないと。
end.
++++
加入までがナレベで済んでしまったツッツがちょっと可哀想だけど、MMPの1年生が6人になりました
春風は先輩だけじゃなくて同期や後輩に対しても丁寧語だし、すがやんにすらまだまだ抜けないので人のことは言いにくそう
現段階で揃った1年生6人の中では4年生との相性が良さそうなのは自称イキリ陰キャのうっしーなんだろうなあ
(phase3)
.