2021(03)
■円卓の新年決起集会
++++
「はー、ホントにおなかぺこぺこー。エージ、いつ頃食べれそう?」
「もうちょっと準備要るから煮始めるのに10分、食うとなったらもうちょいかかるべ」
「えー」
今日はIF2年生男子会の、俺の部屋でやる方の円卓会議。寒いから鍋がいいねーって話になって、成人式の前の日だけど大丈夫かっていう心配もあったけど、俺とタカティは成人式欠席組だし、エージはもう終わってる組。ゲンゴローも全然大丈夫ということで実現した。
これが女の子なら着付けだとか髪のセットだとかで3時起き4時起きとかになってくるんだろうね。ユキちゃんも明日早くて大変だって言ってたし。でも、せっかくの晴れ着だし朝が早くても頑張れちゃうのかな。男子は人にもよるだろうけどそこまででもないっぽい。
「タカティも成人式には出なかったんだね」
「金曜日と火曜日の授業の重要度が高くてさ。気軽に行ったり来たり出来る距離でもないし、友達とは正月に会ってきたからいっかあって」
「そうだよねー。俺も実家がまあまあ遠いと思ってたけどさすがにタカティほどじゃないからねー。でも授業の重要度がそれに考慮されるっていうのが何かゴメンだけど意外だったかも」
「学科固有が多い曜日だからね。あと火曜日は1限からあるし。でもエイジに起こしてもらえないから明日も大学近くの友達の家で鍋をやることになってるよ」
「エージに朝起こしてもらえるのも羨ましいし、大学近くの友達もよくその鍋に付き合ってくれるね。その子も成人式欠席組?」
「ううん、去年終わっちゃってるから今年は何もないんだよ」
「ああ、そういうパターンかー」
タカティの話を聞いてると本当に、特に冬とかテスト前は羨ましいなあって思う。エージが入り浸ってるから朝も文字通り叩き起こしてくれるって話だもんね。俺の部屋にもユキちゃんがいるときはあるけど、そこまでいつもじゃないし。
話によれば火曜日の1限はデータベース関係の授業だということで、緑ヶ丘でもインターフェイスでも進むシステム改革についていくため触り程度でも勉強したかったんだとか。でも、そんな理由でもないと夜型の子が1限の授業なんて履修しないよね。
「高木がデータベースを学べば、その分だけMBCCの機材環境に得しかないっていう。だから火曜日に関しては俺も普段よりは協力的にしてるつもりではあるべ」
「そうだよね。タカティがデータベースを学べばインターフェイス的にも頼れるし、定例会を代表してエージにはこれからもタカティを起こしてもらえればありがたいかなと」
「もう秋学期で終わるっていう」
そんなことを話している間にも鍋の準備はどんどん出来ている。円卓会議を重ねるうちにエージも俺の家の台所に慣れてきたのかどんどん手際良くなってる気がする。あと、単純にタカティの家での経験値も積み重なってるんだろうけど。
俺はと言えば、今日は自動車メンテのついでにちょっとした運動をしてきたのでおなかがぺこぺこ。早く食べれるようにならないかなっていつになくワクワクしてる。買い物の時点でいつもよりも食欲があったし、あれもこれも食べたいなーってなってたもんね。
「そーいや高木、お前仮免どうなった」
「さすがにそろそろ車校に行かないとマズいとは思ってる」
「テストの合間にか」
「そうするしかないよね。でも仕方ないよね、起きられないんだし」
「起きられない気持ちはよくわかるけど、仮免の期限ギリギリっていう人はあんまり聞いたことないよ」
「ちゃんと免許を取りたいとは思ってるんだけどね?」
火曜1限はともかく仮免はお前が自分でちゃんと行けとエージからのお達しが出されたところでタカティは改めてスマホでスケジュールを確認し始めた。タカティは合宿とかで取った方が良かったよねきっと。
「ゲンゴローって免許持ってたっけ?」
「俺は持ってないね。でも取るなら学生のうちの方がいいよね。部活を引退すれば時間も出来るだろうし、それからかなあ」
「そーいやゲンゴロー、星ヶ丘の放送部の部長になったらしいじゃんか。物騒な話は聞いてたけど、とうとう部長に上り詰めたとかヤバいべ」
「えっ、ゲンゴローが星ヶ丘の代表なんだ! すっごー」
「前の部長と今監査をやってる子に頼まれてさ。でもタカティとエージも緑ヶ丘をまとめてるんでしょ」
「星ヶ丘とは規模が段違いだっていう」
「ホントに。ウチはそんな何十人もいる団体じゃないもん」
「そーいやミドリ、星大ってその辺どーなってんだ?」
「俺かアオかなあって話にはなったけど、結局どうなったんだろう? その辺ふわ~っとしててあんまりよくわかってないんだよね」
「ミドリ、本当に定例会議長なんだよね?」
「一応ね。でも女の子たちの方が基本的に強いから」
「あー」
代替わりで定例会もとうとう俺たちの代になって、一応俺が議長になりはしたんだけど、その経緯にしても女の子たちが有無を言わさず通して、そういう感じでやっていくんだなあって思いました。これに関しては男子会じゃないと吐き出せないよね。
「さ、そろそろ食えるべ」
「やったー! 今日はホントにおなか空いてるから、みんな食べ過ぎちゃったらごめんね!」
「おー、食え食え」
「残っても仕方ないしね」
「明日は授業もバイトもないからお酒も飲んじゃう!」
「ミドリ、運動してきたって言ってなかった?」
「多分無になるね」
++++
ミドリがおなかすいたーってなってるだけの話。そういや定例会の代替わり関係の話やったことないんでいつかやりたい
定例会議長の決め方に関してはユキちゃんも強い女の子のうちの一人なので、本当に男子会でしか愚痴れない件
TKGはテストだとか自動車学校やらが例によってかなり残念なことになってるけど、そうやってぐだぐだになっていくのね
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「はー、ホントにおなかぺこぺこー。エージ、いつ頃食べれそう?」
「もうちょっと準備要るから煮始めるのに10分、食うとなったらもうちょいかかるべ」
「えー」
今日はIF2年生男子会の、俺の部屋でやる方の円卓会議。寒いから鍋がいいねーって話になって、成人式の前の日だけど大丈夫かっていう心配もあったけど、俺とタカティは成人式欠席組だし、エージはもう終わってる組。ゲンゴローも全然大丈夫ということで実現した。
これが女の子なら着付けだとか髪のセットだとかで3時起き4時起きとかになってくるんだろうね。ユキちゃんも明日早くて大変だって言ってたし。でも、せっかくの晴れ着だし朝が早くても頑張れちゃうのかな。男子は人にもよるだろうけどそこまででもないっぽい。
「タカティも成人式には出なかったんだね」
「金曜日と火曜日の授業の重要度が高くてさ。気軽に行ったり来たり出来る距離でもないし、友達とは正月に会ってきたからいっかあって」
「そうだよねー。俺も実家がまあまあ遠いと思ってたけどさすがにタカティほどじゃないからねー。でも授業の重要度がそれに考慮されるっていうのが何かゴメンだけど意外だったかも」
「学科固有が多い曜日だからね。あと火曜日は1限からあるし。でもエイジに起こしてもらえないから明日も大学近くの友達の家で鍋をやることになってるよ」
「エージに朝起こしてもらえるのも羨ましいし、大学近くの友達もよくその鍋に付き合ってくれるね。その子も成人式欠席組?」
「ううん、去年終わっちゃってるから今年は何もないんだよ」
「ああ、そういうパターンかー」
タカティの話を聞いてると本当に、特に冬とかテスト前は羨ましいなあって思う。エージが入り浸ってるから朝も文字通り叩き起こしてくれるって話だもんね。俺の部屋にもユキちゃんがいるときはあるけど、そこまでいつもじゃないし。
話によれば火曜日の1限はデータベース関係の授業だということで、緑ヶ丘でもインターフェイスでも進むシステム改革についていくため触り程度でも勉強したかったんだとか。でも、そんな理由でもないと夜型の子が1限の授業なんて履修しないよね。
「高木がデータベースを学べば、その分だけMBCCの機材環境に得しかないっていう。だから火曜日に関しては俺も普段よりは協力的にしてるつもりではあるべ」
「そうだよね。タカティがデータベースを学べばインターフェイス的にも頼れるし、定例会を代表してエージにはこれからもタカティを起こしてもらえればありがたいかなと」
「もう秋学期で終わるっていう」
そんなことを話している間にも鍋の準備はどんどん出来ている。円卓会議を重ねるうちにエージも俺の家の台所に慣れてきたのかどんどん手際良くなってる気がする。あと、単純にタカティの家での経験値も積み重なってるんだろうけど。
俺はと言えば、今日は自動車メンテのついでにちょっとした運動をしてきたのでおなかがぺこぺこ。早く食べれるようにならないかなっていつになくワクワクしてる。買い物の時点でいつもよりも食欲があったし、あれもこれも食べたいなーってなってたもんね。
「そーいや高木、お前仮免どうなった」
「さすがにそろそろ車校に行かないとマズいとは思ってる」
「テストの合間にか」
「そうするしかないよね。でも仕方ないよね、起きられないんだし」
「起きられない気持ちはよくわかるけど、仮免の期限ギリギリっていう人はあんまり聞いたことないよ」
「ちゃんと免許を取りたいとは思ってるんだけどね?」
火曜1限はともかく仮免はお前が自分でちゃんと行けとエージからのお達しが出されたところでタカティは改めてスマホでスケジュールを確認し始めた。タカティは合宿とかで取った方が良かったよねきっと。
「ゲンゴローって免許持ってたっけ?」
「俺は持ってないね。でも取るなら学生のうちの方がいいよね。部活を引退すれば時間も出来るだろうし、それからかなあ」
「そーいやゲンゴロー、星ヶ丘の放送部の部長になったらしいじゃんか。物騒な話は聞いてたけど、とうとう部長に上り詰めたとかヤバいべ」
「えっ、ゲンゴローが星ヶ丘の代表なんだ! すっごー」
「前の部長と今監査をやってる子に頼まれてさ。でもタカティとエージも緑ヶ丘をまとめてるんでしょ」
「星ヶ丘とは規模が段違いだっていう」
「ホントに。ウチはそんな何十人もいる団体じゃないもん」
「そーいやミドリ、星大ってその辺どーなってんだ?」
「俺かアオかなあって話にはなったけど、結局どうなったんだろう? その辺ふわ~っとしててあんまりよくわかってないんだよね」
「ミドリ、本当に定例会議長なんだよね?」
「一応ね。でも女の子たちの方が基本的に強いから」
「あー」
代替わりで定例会もとうとう俺たちの代になって、一応俺が議長になりはしたんだけど、その経緯にしても女の子たちが有無を言わさず通して、そういう感じでやっていくんだなあって思いました。これに関しては男子会じゃないと吐き出せないよね。
「さ、そろそろ食えるべ」
「やったー! 今日はホントにおなか空いてるから、みんな食べ過ぎちゃったらごめんね!」
「おー、食え食え」
「残っても仕方ないしね」
「明日は授業もバイトもないからお酒も飲んじゃう!」
「ミドリ、運動してきたって言ってなかった?」
「多分無になるね」
++++
ミドリがおなかすいたーってなってるだけの話。そういや定例会の代替わり関係の話やったことないんでいつかやりたい
定例会議長の決め方に関してはユキちゃんも強い女の子のうちの一人なので、本当に男子会でしか愚痴れない件
TKGはテストだとか自動車学校やらが例によってかなり残念なことになってるけど、そうやってぐだぐだになっていくのね
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