2020(05)
■これから何を頑張ろう？
＋＋＋＋
「対策委員です！」
対策委員の会議は今まで２年生の先輩と一緒にやってたんだけど、こないだの番組制作会で代替わりということで１年生にバトンタッチされた。その時に役職も決めたんだけど、新しい議長はなんとシノ。同じMBCC代表としてビックリだよね！
それから委員長が星大のオリちゃん。機材管理担当が当麻で、会計がくららに決まった。主要な役職は大体そんな感じなんだけど、他の子たちもそれぞれ頑張りましょうという感じで新しい代の対策委員がスタートした。
「えー、見てもらった通り、向島さんからとりぃが新たなメンバーとして対策委員に加入してくれました。カノンが定例会との兼任はさすがにしんどいっつーことで、その補佐になんのかな？」
「や、俺が鳥ちゃんの補佐っつー感じで、これから向島の対策委員のメインは鳥ちゃんでよろしくー。あっ、俺も会議には来るけどな！」
「――とのことなので、改めましてよろしくっつーことで、とりぃ、一応自己紹介しとくか？ 対策委員の全員と喋ったことないだろまだ」
「そうですね。向島大学の鳥居春風といいます。DJネームはとりぃで、パートはアナウンサーです。微力ながら尽力しますので、よろしくお願いします」
このメンバーだと、春風はしっかり者と言うか慎重と言うか、落ち着いた感じの印象だから話し合いでも活躍してくれるかもしれない。議長がシノだとみんなわーっと勢いで進んでいけそうだけど、それを「どうかな？」って見てくれる人も必要だから。
そうなってくると、あたしは何を頑張ろうかな。頑張ることはいろいろあるんだろうけど、今はまだ具体的にどうしたらいいのかとかが全然わかんないんだよね。あたしたちが最初に受けたみたいな初心者講習会が次のイベントだと思うけど。
「俺たちが最初に回すイベントは、今年も同じ時期なら６月の初心者講習会になんのかな。えーっと、青敬勢と春風はこないだ向島で講習会めいたことやってたんだっけ？」
「そうだね。ウチと桜貝さんと、向島さんの新メンバーを対象にした講習会っていうのを開いてもらって」
「ああいうのをまた６月くらいに、今度は次の１年生を対象にやるのな」
「そうなんですね。わかりました」
「ちなみにだけどさ当麻」
「はいはい？」
「こないだの講習っていうのは、内容はどんな感じだった？ 夏と全く一緒？ それとも映像系大学さんに寄った内容だった？」
「完全一致じゃないけど大体一緒。と言うか、俺らは映像のことをわかっててラジオのことが抜けてるから、夏と一緒でいいんだよ。次はそうはいかないって話で」
「当麻～、どういうこと～？」
北星の疑問には、あたしもかぶせてく。向島大学であったっていう初心者講習会だけど、あたしたちはその受講対象者じゃなかったから内容とかもわかんないんだよね。６月の講習会との違いとか、次への課題とか。その現場にいた人しかわかんなくないって思って。
技術関係の行事があったって話は聞いたんだけど、MBCCは高木先輩が気付いたらみーんな出ちゃってて、あたしたちは置いてけぼり。これからは事後報告を聞いてばかりじゃなくてそういう行事には積極的に出ていかなきゃねっ！
「次のファンフェスくらいから、インターフェイスでは配信とか、映像を使った活動を始めようっていう話になってる。そこまではオッケー？」
「オッケ～」
「あたしもオッケー」
「今までインターフェイスはラジオの活動を中心に活動してたから、初心者講習会や夏合宿はラジオの内容を主に講習してた。だけど、映像の活動をやるなら映像の講習も必要になってくるし、ラジオとか映像とかの手法に関係なく放送をする上で気を付けることをみんなが共有してなきゃいけないって話。で、その内容はどんなことがいいですかっていうのを話し合わなきゃいけないんだよ」
「完璧かよ当麻。映像の講習はこれまで例にないから内容もよくわかんないし、講師を誰にお願いするとか尺の問題もある」
「映像の講習って～、こないだの技術交換会？ みたいな～、あ～いう感じでいいのかな？」
「そっか。北星お前、技術交換会に教える側で出てたんだっけか」
「そうだよ～」
ひょっとしなくても、今年の初心者講習会をどんな風にしていくのかって話し合う上でのカギって青敬の２人なんだろうね。６月の講習を受けてて、こないだの講習も受けてて、技術交換会っていうのも知ってて。で、映像のことを一番分かってる。
「映像の講師かー……あやめさんに頼んでダメならどうなるかなー……」
「北星じゃダメなの？ あたしに映像の基本とか教えてくれるのとかすっごいわかりやすいけど」
「北星は技術的なところでは確かに文句はないんだけど、今問われるのはリテラシーとか、最低限のマナーとかそういう部分なんだと思うんだよ。だから、俺もあやめさんにこだわってたけど、別に誰でも出来ないことはないかなとは。他の大学にも映像や配信の経験のある人はいるだろうし。くるちゃんもそうだよね。まあ、またみんなで考えてみようか。シノ、お返しします」
「とりあえず、細かいことは次回以降！ 今日は何を話し合わなきゃいけないのかっていうのを大雑把にまとめることを目標にしようぜ！」
とうとう本格的に始まった対策委員の活動。今年は今までとはちょっと違って来るみたいだけど、みんなで力を合わせてがんばろー！ でも、あたしは何で頑張ればいいんだろ。空回らないように頑張らないと！
end.
＋＋＋＋
会議の中でも意外に当麻が結構頑張ってるような感じで、青敬の勢いと時代ってヤツを感じますね。対策委員のしっかり者枠。
当麻と春風が慎重とかしっかりとかっていう感じで心配がってるところをシノがまあまあって感じで前に進めてあげたらいいねえ
くるみ北星ちとせの夏合宿４班トリオはまったり枠みたいな感じになるんだろうなあ。マスコット的な。
.
＋＋＋＋
「対策委員です！」
対策委員の会議は今まで２年生の先輩と一緒にやってたんだけど、こないだの番組制作会で代替わりということで１年生にバトンタッチされた。その時に役職も決めたんだけど、新しい議長はなんとシノ。同じMBCC代表としてビックリだよね！
それから委員長が星大のオリちゃん。機材管理担当が当麻で、会計がくららに決まった。主要な役職は大体そんな感じなんだけど、他の子たちもそれぞれ頑張りましょうという感じで新しい代の対策委員がスタートした。
「えー、見てもらった通り、向島さんからとりぃが新たなメンバーとして対策委員に加入してくれました。カノンが定例会との兼任はさすがにしんどいっつーことで、その補佐になんのかな？」
「や、俺が鳥ちゃんの補佐っつー感じで、これから向島の対策委員のメインは鳥ちゃんでよろしくー。あっ、俺も会議には来るけどな！」
「――とのことなので、改めましてよろしくっつーことで、とりぃ、一応自己紹介しとくか？ 対策委員の全員と喋ったことないだろまだ」
「そうですね。向島大学の鳥居春風といいます。DJネームはとりぃで、パートはアナウンサーです。微力ながら尽力しますので、よろしくお願いします」
このメンバーだと、春風はしっかり者と言うか慎重と言うか、落ち着いた感じの印象だから話し合いでも活躍してくれるかもしれない。議長がシノだとみんなわーっと勢いで進んでいけそうだけど、それを「どうかな？」って見てくれる人も必要だから。
そうなってくると、あたしは何を頑張ろうかな。頑張ることはいろいろあるんだろうけど、今はまだ具体的にどうしたらいいのかとかが全然わかんないんだよね。あたしたちが最初に受けたみたいな初心者講習会が次のイベントだと思うけど。
「俺たちが最初に回すイベントは、今年も同じ時期なら６月の初心者講習会になんのかな。えーっと、青敬勢と春風はこないだ向島で講習会めいたことやってたんだっけ？」
「そうだね。ウチと桜貝さんと、向島さんの新メンバーを対象にした講習会っていうのを開いてもらって」
「ああいうのをまた６月くらいに、今度は次の１年生を対象にやるのな」
「そうなんですね。わかりました」
「ちなみにだけどさ当麻」
「はいはい？」
「こないだの講習っていうのは、内容はどんな感じだった？ 夏と全く一緒？ それとも映像系大学さんに寄った内容だった？」
「完全一致じゃないけど大体一緒。と言うか、俺らは映像のことをわかっててラジオのことが抜けてるから、夏と一緒でいいんだよ。次はそうはいかないって話で」
「当麻～、どういうこと～？」
北星の疑問には、あたしもかぶせてく。向島大学であったっていう初心者講習会だけど、あたしたちはその受講対象者じゃなかったから内容とかもわかんないんだよね。６月の講習会との違いとか、次への課題とか。その現場にいた人しかわかんなくないって思って。
技術関係の行事があったって話は聞いたんだけど、MBCCは高木先輩が気付いたらみーんな出ちゃってて、あたしたちは置いてけぼり。これからは事後報告を聞いてばかりじゃなくてそういう行事には積極的に出ていかなきゃねっ！
「次のファンフェスくらいから、インターフェイスでは配信とか、映像を使った活動を始めようっていう話になってる。そこまではオッケー？」
「オッケ～」
「あたしもオッケー」
「今までインターフェイスはラジオの活動を中心に活動してたから、初心者講習会や夏合宿はラジオの内容を主に講習してた。だけど、映像の活動をやるなら映像の講習も必要になってくるし、ラジオとか映像とかの手法に関係なく放送をする上で気を付けることをみんなが共有してなきゃいけないって話。で、その内容はどんなことがいいですかっていうのを話し合わなきゃいけないんだよ」
「完璧かよ当麻。映像の講習はこれまで例にないから内容もよくわかんないし、講師を誰にお願いするとか尺の問題もある」
「映像の講習って～、こないだの技術交換会？ みたいな～、あ～いう感じでいいのかな？」
「そっか。北星お前、技術交換会に教える側で出てたんだっけか」
「そうだよ～」
ひょっとしなくても、今年の初心者講習会をどんな風にしていくのかって話し合う上でのカギって青敬の２人なんだろうね。６月の講習を受けてて、こないだの講習も受けてて、技術交換会っていうのも知ってて。で、映像のことを一番分かってる。
「映像の講師かー……あやめさんに頼んでダメならどうなるかなー……」
「北星じゃダメなの？ あたしに映像の基本とか教えてくれるのとかすっごいわかりやすいけど」
「北星は技術的なところでは確かに文句はないんだけど、今問われるのはリテラシーとか、最低限のマナーとかそういう部分なんだと思うんだよ。だから、俺もあやめさんにこだわってたけど、別に誰でも出来ないことはないかなとは。他の大学にも映像や配信の経験のある人はいるだろうし。くるちゃんもそうだよね。まあ、またみんなで考えてみようか。シノ、お返しします」
「とりあえず、細かいことは次回以降！ 今日は何を話し合わなきゃいけないのかっていうのを大雑把にまとめることを目標にしようぜ！」
とうとう本格的に始まった対策委員の活動。今年は今までとはちょっと違って来るみたいだけど、みんなで力を合わせてがんばろー！ でも、あたしは何で頑張ればいいんだろ。空回らないように頑張らないと！
end.
＋＋＋＋
会議の中でも意外に当麻が結構頑張ってるような感じで、青敬の勢いと時代ってヤツを感じますね。対策委員のしっかり者枠。
当麻と春風が慎重とかしっかりとかっていう感じで心配がってるところをシノがまあまあって感じで前に進めてあげたらいいねえ
くるみ北星ちとせの夏合宿４班トリオはまったり枠みたいな感じになるんだろうなあ。マスコット的な。
.
