2019
■バッサリショートの思い切り
++++
「うーす」
「高ピー先輩髪切りました?」
「おう、暑かったからな」
パッと見でわかるくらい高ピー先輩の髪が短くなっていた。今までは割とふんわりしてたように思うんだけど、ボリュームも抑えられて短髪らしい短髪になったなって感じがする。色も少し変わったかな。焦げ茶だったのがちょっと緑っぽくなった感じがする。
何て言うか、色も前の単調な焦げ茶とは違ってオシャレな感じになってるよね。何となくだけど、グラデーションになってるような気がする。なかなか思い切ったなって。でも、それが似合っちゃうのが高ピー先輩なんだよね。白いTシャツとの相性も抜群ですよねー。
「色もこれ、少し変わってますよね?」
「そうだな。マットアッシュにした。今日はシルバーアッシュワックス使ってるからグラデに見えるかもしれねえな」
「へー、すごいですね、そんなのがあるんですねー」
「ミディアムショートでも蒸れるって何だよマジで」
「高ピー先輩の今までの髪型って何か名前とかあるんですか?」
「名前?」
「今がミディアムショート?」
「前がミディアムショート。割と長さのあるショート。襟足もあっただろ」
「そうですね。でも今はそっちもバッサリやっちゃいましたよね」
「前がミディアムショートのレイヤースタイル的な感じで、今はツーブロックで前髪を何となくアップバングにしたソフトモヒカンもどきか」
「カタカナばっかり使われるとごっちゃですよねー」
何にせよ、ミディアムショートでもツーブロックのうんたらかんたらでも似合ってるのがやっぱり高ピー先輩はイケメンと言うか男前なんだなあと。高ピー先輩はヘアスタイルの名前にはそこまでこだわりがないように思ってたけど、意外にきちんと覚えてるんだなーって。
余談だけど、アタシはただのショートカット。強いて言えば前髪はデコ上げ。このデコ上げにポンパドールという名前があることを知らずにずっとこのスタイルだったよね。上げてないと普通に垂れ幕みたいになってすごく長いんだけど、基本上げてるからね。
「これでも結構思い切ったと思うけどよ、伊東ほど短くする勇気はなかったんだよな」
「あー、いっちー先輩はもうちょっと短いですよね」
「アイツはベリーショートだな。ついでにアシンメトリー属性か」
「ゴティが日によってキノコみたいだったりツンツンだったりしますけど」
「アイツはマッシュよりはアップバングスタイルの方が似合うだろうな。なんならもっと短くしてもいいくらいだ」
「変わった髪型と言えばLも案外アレでしたよね」
「確かにな。色も明るめでパーマもかかってるし、その上結べる長さだっつーのがな。結んでる利点って何かあるのかと素で思う」
髪の長さは個々人の好みによるところだけど、利点と考えると確かに何かあるかなーと。アタシはあんまり長いと走るのに邪魔で、それに慣れちゃってるから今でもずっとショートカット。中途半端な長さになった時が一番邪魔だなって感じる。
ロングヘアだといろんなアレンジで楽しめるのかなとは思う。MBCCだと育ちゃん先輩がそうかな。おハナはそんなに長くないし。ああ、ロングならあとゆずもいた。結んだり編んだり、憧れないワケじゃないけど短いのがラクで…!
「女子の場合はオシャレの一環じゃないですか? 利点らしい利点って」
「あー、なるほどな」
「って言うかアタシがショートなので長い人のことがよくわからないと言うか」
「それもそうだ」
「ショートの利点はやっぱり乾きやすいことですね!」
「それは俺も今めちゃくちゃ感じてる」
「高ピー先輩くらいの変化でも感じますか?」
「ああ。何だかんだ前は襟足とかもあったし前よりボリュームがあったからな。今は大分乾かすの早くなった。つかそもそも伊東はバスタオルで拭いて終わることもあるらしい」
「はー、やっぱベリーショートにもなると放置のこともあるんですねー」
――とか何とか話していると、続々とみんながやってくる。やってきたみんな真っ先に発するのは高ピー先輩の変化について。でもやっぱりみんな似合ってるっていう感想は一緒なんですよねー。高ピー先輩はその度「暑くなったから」と同じ説明を繰り返している。
そしてアタシと高ピー先輩はやってきたみんなの髪型を見ながらあれはどうだ、これはどうだなどと改めて考える。金髪に近い明るい茶色のベリーショートのエージ、オレンジ系茶髪で重たい感じの髪型のユノ先輩。いっちー先輩は安定の黒髪ベリーショート。
「やっぱ高ピーはどんな髪型でも色でも似合うよね、羨ましい」
「いっちー先輩もそう思いますよねー」
「お前はカラーリングの予定はないのか」
「いやあ、俺は現状のままだと思うよ。何だかんだこれが安定。あと、下手に染めたりすると慧梨夏がね」
「あー……あの腐女子の好みか。興味あるなら拳悟に話付けようかと思ったんだけどな」
「高ピーもしかして拳悟にやってもらったの?」
「カラーモデルな。練習台っつーか。ついでに切ってもらったんだ」
「なるほどね。その話を聞くとただ暑いから髪を切ったってより高ピーの優しさが前面に出て来るよね」
確かに。最初は暑いから髪を切ったっていうのをメインに言ってたけど、いっちー先輩と話して美容師の友達(?)の存在が表に出て来ると、多分油断してたんだと思うけど「ついでに切ってもらった」って。友達の練習台になってあげるのがメインだったみたい、高ピー先輩。
「はい、大体揃ったしそろそろサークル始めるぞ」
「はーい。って言うかアタシもそろそろ切り時ですよねー。大分伸びて来たー」
end.
++++
高崎が髪を切ったよってだけの話をやりたくてこんな感じになりました。ゆーてナノスパはこんなのもあります。
髪を切るっていう話で言えばリン様も昔は髪を切ったりしてましたね。何やかんや拳悟関係のキャラでそういうイベントを起こしがち。
暑いと髪が邪魔になって衝動的に切りたくなることもあるのよねえ……
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「うーす」
「高ピー先輩髪切りました?」
「おう、暑かったからな」
パッと見でわかるくらい高ピー先輩の髪が短くなっていた。今までは割とふんわりしてたように思うんだけど、ボリュームも抑えられて短髪らしい短髪になったなって感じがする。色も少し変わったかな。焦げ茶だったのがちょっと緑っぽくなった感じがする。
何て言うか、色も前の単調な焦げ茶とは違ってオシャレな感じになってるよね。何となくだけど、グラデーションになってるような気がする。なかなか思い切ったなって。でも、それが似合っちゃうのが高ピー先輩なんだよね。白いTシャツとの相性も抜群ですよねー。
「色もこれ、少し変わってますよね?」
「そうだな。マットアッシュにした。今日はシルバーアッシュワックス使ってるからグラデに見えるかもしれねえな」
「へー、すごいですね、そんなのがあるんですねー」
「ミディアムショートでも蒸れるって何だよマジで」
「高ピー先輩の今までの髪型って何か名前とかあるんですか?」
「名前?」
「今がミディアムショート?」
「前がミディアムショート。割と長さのあるショート。襟足もあっただろ」
「そうですね。でも今はそっちもバッサリやっちゃいましたよね」
「前がミディアムショートのレイヤースタイル的な感じで、今はツーブロックで前髪を何となくアップバングにしたソフトモヒカンもどきか」
「カタカナばっかり使われるとごっちゃですよねー」
何にせよ、ミディアムショートでもツーブロックのうんたらかんたらでも似合ってるのがやっぱり高ピー先輩はイケメンと言うか男前なんだなあと。高ピー先輩はヘアスタイルの名前にはそこまでこだわりがないように思ってたけど、意外にきちんと覚えてるんだなーって。
余談だけど、アタシはただのショートカット。強いて言えば前髪はデコ上げ。このデコ上げにポンパドールという名前があることを知らずにずっとこのスタイルだったよね。上げてないと普通に垂れ幕みたいになってすごく長いんだけど、基本上げてるからね。
「これでも結構思い切ったと思うけどよ、伊東ほど短くする勇気はなかったんだよな」
「あー、いっちー先輩はもうちょっと短いですよね」
「アイツはベリーショートだな。ついでにアシンメトリー属性か」
「ゴティが日によってキノコみたいだったりツンツンだったりしますけど」
「アイツはマッシュよりはアップバングスタイルの方が似合うだろうな。なんならもっと短くしてもいいくらいだ」
「変わった髪型と言えばLも案外アレでしたよね」
「確かにな。色も明るめでパーマもかかってるし、その上結べる長さだっつーのがな。結んでる利点って何かあるのかと素で思う」
髪の長さは個々人の好みによるところだけど、利点と考えると確かに何かあるかなーと。アタシはあんまり長いと走るのに邪魔で、それに慣れちゃってるから今でもずっとショートカット。中途半端な長さになった時が一番邪魔だなって感じる。
ロングヘアだといろんなアレンジで楽しめるのかなとは思う。MBCCだと育ちゃん先輩がそうかな。おハナはそんなに長くないし。ああ、ロングならあとゆずもいた。結んだり編んだり、憧れないワケじゃないけど短いのがラクで…!
「女子の場合はオシャレの一環じゃないですか? 利点らしい利点って」
「あー、なるほどな」
「って言うかアタシがショートなので長い人のことがよくわからないと言うか」
「それもそうだ」
「ショートの利点はやっぱり乾きやすいことですね!」
「それは俺も今めちゃくちゃ感じてる」
「高ピー先輩くらいの変化でも感じますか?」
「ああ。何だかんだ前は襟足とかもあったし前よりボリュームがあったからな。今は大分乾かすの早くなった。つかそもそも伊東はバスタオルで拭いて終わることもあるらしい」
「はー、やっぱベリーショートにもなると放置のこともあるんですねー」
――とか何とか話していると、続々とみんながやってくる。やってきたみんな真っ先に発するのは高ピー先輩の変化について。でもやっぱりみんな似合ってるっていう感想は一緒なんですよねー。高ピー先輩はその度「暑くなったから」と同じ説明を繰り返している。
そしてアタシと高ピー先輩はやってきたみんなの髪型を見ながらあれはどうだ、これはどうだなどと改めて考える。金髪に近い明るい茶色のベリーショートのエージ、オレンジ系茶髪で重たい感じの髪型のユノ先輩。いっちー先輩は安定の黒髪ベリーショート。
「やっぱ高ピーはどんな髪型でも色でも似合うよね、羨ましい」
「いっちー先輩もそう思いますよねー」
「お前はカラーリングの予定はないのか」
「いやあ、俺は現状のままだと思うよ。何だかんだこれが安定。あと、下手に染めたりすると慧梨夏がね」
「あー……あの腐女子の好みか。興味あるなら拳悟に話付けようかと思ったんだけどな」
「高ピーもしかして拳悟にやってもらったの?」
「カラーモデルな。練習台っつーか。ついでに切ってもらったんだ」
「なるほどね。その話を聞くとただ暑いから髪を切ったってより高ピーの優しさが前面に出て来るよね」
確かに。最初は暑いから髪を切ったっていうのをメインに言ってたけど、いっちー先輩と話して美容師の友達(?)の存在が表に出て来ると、多分油断してたんだと思うけど「ついでに切ってもらった」って。友達の練習台になってあげるのがメインだったみたい、高ピー先輩。
「はい、大体揃ったしそろそろサークル始めるぞ」
「はーい。って言うかアタシもそろそろ切り時ですよねー。大分伸びて来たー」
end.
++++
高崎が髪を切ったよってだけの話をやりたくてこんな感じになりました。ゆーてナノスパはこんなのもあります。
髪を切るっていう話で言えばリン様も昔は髪を切ったりしてましたね。何やかんや拳悟関係のキャラでそういうイベントを起こしがち。
暑いと髪が邪魔になって衝動的に切りたくなることもあるのよねえ……
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