2018(05)
■新たな問題、いろいろ
＋＋＋＋
「定例会です。さて、今日はファンフェスのことについて話し合っていきましょう」
５月にあるファンタジックフェスタで、向島インターフェイス放送委員会は例年通りDJブースを出展することに決まった。当たり前のようにある行事だと思っていたけど、裏で参加申し込みをしている人がいて成り立つ行事なんだと改めて知る。
対策委員の方でやった春の番組制作会で一応ダブルトークの練習はしてある。きちんとした理論を学んだとかそういう講習会ではなく、とりあえずやってみるっていう体験会としての側面が大きかったけど、これならまあ何とかなるかなって感じ。
「最初に春の制作会で実験した件についての報告です。現２年のミキサー陣で話し合った結果、これなら実戦でもイケるんじゃないかと判断しました。なので今後MDでの同録は廃止して、MP3形式での同録ファイルという形で保存して行こうと思います」
ファンフェスや夏合宿といったインターフェイスの行事では、番組を録音して保存しているんだけど、ある問題が発生していた。今時MDで同録を残したところで聞くか？ という、それ。MDが再生出来る機材がない家ももう珍しくないし、ストックはともかく同録は……と。
そこで、対策委員前議長の野坂と相談して春の制作会で実験をしていたのだ。ちなみにこの問題自体対策委員側から持ち込まれた話だったから、逆に俺が「試したらいいんじゃね？」と返事する側だったんだけど。まあ、インターフェイス全体の方針としては俺が最終的にゴーサインを出さなきゃだし。
やり方はいたって簡単。機材を組むときに、間に１台のパソコンを噛ませるんだ。パソコンにインストールされた録音ソフトで番組をMP3形式で録音・保存すれば同録のコピーと配布も簡単だしっていう。その接続に関しては果林と高木が活躍してたよな。ゼミラジオの形式と同じとかで。
「まあ、機材に関してなんですけど、パソコンで運搬に問題が出るようならICレコーダーなんかでも試す価値があるのかなとは」
「いくらかかるかっていう問題もあるよね」
「……まあ、今期の定例会は金がないという話は前にもしてあると思うんで、しばらくは緑大のお古のパソコンでやっていくことにはなると思うんだけども」
「お古しょぼーん」
「ハナ、贅沢言うな」
制作会では野坂が自前の古いパソコンで実験してくれてたんだけど、さすがに今度もそれを借り続けるワケにはいかないので定例会側で用意することに。そんなことを考えていたら、果林がまーたヒゲ教授からお古の機材をもらって来やがったんだけど、その中にちょうどパソコンが混ざっていたのだ。
「普通に機材を組み立てられるミキサーなら接続もそんなに難しくないし、MDデッキも１台空く。録音もワンクリックだしコピーと共有も早い。何より何気にデカい出費になってた同録用のMDを買わなくてもいい」
「MDって本当に高いもんね…！」
「MDよりもMP3の方が聞くハードルも下がると思うんだ、スマホにも入れれるし。技術の向上に生かしてもらえればなと」
「はーい、議長質問！」
「はい、ハマちゃん」
「録音したMP3の番組って、ネットに上げれる？ あっ、もちろん著作権的にアレな曲とかはカットするなり編集してフリーBGMに変えるなりしてからになるだろうけど」
「まあ、その辺は一緒に番組を制作した人に了承を得てもらえばいいんじゃないかと」
「よーし来たこれ！ あっ、ちなみにマジパねえ映像作品が集まったAKBCチャンネルが立ち上がったんで、みんなよろしくな！」
「ここぞとばかりに宣伝をぶち込んで来たな」
「いや、でも映像はマジパねえのもあるから暇なときにでも見て欲しい」
やった番組をネットに上げるっていう発想はなかったけど、確かに今はそういうことに対するハードルも下がってる。今後はネット配信なんかも考えていかなきゃいけないのかもしれない。ただ、それをやるにも最低限の技術は必要だ。
さて、本題のファンフェスの話に戻っていく。最初の報告が終了したところで、次に大事になって来るのが班編成だ。参加者自体はまだまとまってないけど、大体の目安は各大学さんからもらっている。そして、定例会以外の２年生にも何人か班長をお願いしてあるんだ。
「現段階でわかっている参加者から、今年のファンフェスも７班編成。定例会以外から野坂、果林、Ｋちゃん、それからつばめに班長をお願いしてます」
「さすが私のつばめ先輩ですよ！」
「はい議長！」
「はいあやめ」
「野坂先輩と一緒の班にしてもらうことって出来ますか！」
「あやめ、確か夏合宿でも野坂先輩と一緒じゃなかったっけ」
「よく覚えてるね奈々」
「ちなみに、インターフェイスでの班編成はパートや学年の組み合わせの他に「出来れば過去に同じ班になったことがない」っていう条件もあるからな」
「ええー！ じゃあ既に無理じゃないですかー！ わかばに先を越される…！」
「え、何？ 野坂のファンクラブでも出来てるのか？」
「わかばとあやめに関しては神格化まで行ってるって言っても過言じゃないですよ」
「マリンだって似たようなモンじゃん！」
「私の神はつばめ先輩だけですぅー、野坂先輩は３番目に憧れてるだけですぅー」
何か、知らない間に時代って進んでるんだなって思う。まあ、対策委員の議長は目立つし憧れの対象になるんだろうな去年のなっち先輩みたく。俺は地味系、もとい縁の下系議長でいるくらいがちょうどいいです。
「あの、Ｌ」
「ん？」
「そういうラブコールの切り方をマーシーに教わってからでもいいんじゃないかな、班編成は。対策委員はなっち先輩へのラブコールを対処した経験があるから」
「そ、そうだな。元々本腰を入れるのは４月になってからだし、今日は班の枠組みだけを決めて後日のパズルに備えましょう」
end.
＋＋＋＋
新生定例会もいい感じに回るようになってきているようです。１年生もミドユキ以外きゃっきゃしてるじゃないか。今回がたまたま静かなだけかミドユキ
多分ノサカとＬって対策前議長と定例会議長としての連係もまあまあいい感じに行きそうよね。前の菜圭は元々MMPツートップだから例外にしても
ノサカファンクラブｗｗｗ 圭斗先輩ファンクラブ略してＫＦＣの話もやってないのにそんなモンが立ち上がったのかｗｗｗ
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「定例会です。さて、今日はファンフェスのことについて話し合っていきましょう」
５月にあるファンタジックフェスタで、向島インターフェイス放送委員会は例年通りDJブースを出展することに決まった。当たり前のようにある行事だと思っていたけど、裏で参加申し込みをしている人がいて成り立つ行事なんだと改めて知る。
対策委員の方でやった春の番組制作会で一応ダブルトークの練習はしてある。きちんとした理論を学んだとかそういう講習会ではなく、とりあえずやってみるっていう体験会としての側面が大きかったけど、これならまあ何とかなるかなって感じ。
「最初に春の制作会で実験した件についての報告です。現２年のミキサー陣で話し合った結果、これなら実戦でもイケるんじゃないかと判断しました。なので今後MDでの同録は廃止して、MP3形式での同録ファイルという形で保存して行こうと思います」
ファンフェスや夏合宿といったインターフェイスの行事では、番組を録音して保存しているんだけど、ある問題が発生していた。今時MDで同録を残したところで聞くか？ という、それ。MDが再生出来る機材がない家ももう珍しくないし、ストックはともかく同録は……と。
そこで、対策委員前議長の野坂と相談して春の制作会で実験をしていたのだ。ちなみにこの問題自体対策委員側から持ち込まれた話だったから、逆に俺が「試したらいいんじゃね？」と返事する側だったんだけど。まあ、インターフェイス全体の方針としては俺が最終的にゴーサインを出さなきゃだし。
やり方はいたって簡単。機材を組むときに、間に１台のパソコンを噛ませるんだ。パソコンにインストールされた録音ソフトで番組をMP3形式で録音・保存すれば同録のコピーと配布も簡単だしっていう。その接続に関しては果林と高木が活躍してたよな。ゼミラジオの形式と同じとかで。
「まあ、機材に関してなんですけど、パソコンで運搬に問題が出るようならICレコーダーなんかでも試す価値があるのかなとは」
「いくらかかるかっていう問題もあるよね」
「……まあ、今期の定例会は金がないという話は前にもしてあると思うんで、しばらくは緑大のお古のパソコンでやっていくことにはなると思うんだけども」
「お古しょぼーん」
「ハナ、贅沢言うな」
制作会では野坂が自前の古いパソコンで実験してくれてたんだけど、さすがに今度もそれを借り続けるワケにはいかないので定例会側で用意することに。そんなことを考えていたら、果林がまーたヒゲ教授からお古の機材をもらって来やがったんだけど、その中にちょうどパソコンが混ざっていたのだ。
「普通に機材を組み立てられるミキサーなら接続もそんなに難しくないし、MDデッキも１台空く。録音もワンクリックだしコピーと共有も早い。何より何気にデカい出費になってた同録用のMDを買わなくてもいい」
「MDって本当に高いもんね…！」
「MDよりもMP3の方が聞くハードルも下がると思うんだ、スマホにも入れれるし。技術の向上に生かしてもらえればなと」
「はーい、議長質問！」
「はい、ハマちゃん」
「録音したMP3の番組って、ネットに上げれる？ あっ、もちろん著作権的にアレな曲とかはカットするなり編集してフリーBGMに変えるなりしてからになるだろうけど」
「まあ、その辺は一緒に番組を制作した人に了承を得てもらえばいいんじゃないかと」
「よーし来たこれ！ あっ、ちなみにマジパねえ映像作品が集まったAKBCチャンネルが立ち上がったんで、みんなよろしくな！」
「ここぞとばかりに宣伝をぶち込んで来たな」
「いや、でも映像はマジパねえのもあるから暇なときにでも見て欲しい」
やった番組をネットに上げるっていう発想はなかったけど、確かに今はそういうことに対するハードルも下がってる。今後はネット配信なんかも考えていかなきゃいけないのかもしれない。ただ、それをやるにも最低限の技術は必要だ。
さて、本題のファンフェスの話に戻っていく。最初の報告が終了したところで、次に大事になって来るのが班編成だ。参加者自体はまだまとまってないけど、大体の目安は各大学さんからもらっている。そして、定例会以外の２年生にも何人か班長をお願いしてあるんだ。
「現段階でわかっている参加者から、今年のファンフェスも７班編成。定例会以外から野坂、果林、Ｋちゃん、それからつばめに班長をお願いしてます」
「さすが私のつばめ先輩ですよ！」
「はい議長！」
「はいあやめ」
「野坂先輩と一緒の班にしてもらうことって出来ますか！」
「あやめ、確か夏合宿でも野坂先輩と一緒じゃなかったっけ」
「よく覚えてるね奈々」
「ちなみに、インターフェイスでの班編成はパートや学年の組み合わせの他に「出来れば過去に同じ班になったことがない」っていう条件もあるからな」
「ええー！ じゃあ既に無理じゃないですかー！ わかばに先を越される…！」
「え、何？ 野坂のファンクラブでも出来てるのか？」
「わかばとあやめに関しては神格化まで行ってるって言っても過言じゃないですよ」
「マリンだって似たようなモンじゃん！」
「私の神はつばめ先輩だけですぅー、野坂先輩は３番目に憧れてるだけですぅー」
何か、知らない間に時代って進んでるんだなって思う。まあ、対策委員の議長は目立つし憧れの対象になるんだろうな去年のなっち先輩みたく。俺は地味系、もとい縁の下系議長でいるくらいがちょうどいいです。
「あの、Ｌ」
「ん？」
「そういうラブコールの切り方をマーシーに教わってからでもいいんじゃないかな、班編成は。対策委員はなっち先輩へのラブコールを対処した経験があるから」
「そ、そうだな。元々本腰を入れるのは４月になってからだし、今日は班の枠組みだけを決めて後日のパズルに備えましょう」
end.
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新生定例会もいい感じに回るようになってきているようです。１年生もミドユキ以外きゃっきゃしてるじゃないか。今回がたまたま静かなだけかミドユキ
多分ノサカとＬって対策前議長と定例会議長としての連係もまあまあいい感じに行きそうよね。前の菜圭は元々MMPツートップだから例外にしても
ノサカファンクラブｗｗｗ 圭斗先輩ファンクラブ略してＫＦＣの話もやってないのにそんなモンが立ち上がったのかｗｗｗ
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