メモと小ネタ帳

とん、とん(クラジル)

2024/08/07 12:59
FF16
君の傍に、隣に立つ度に気づく。
いつだって俺が手を取り握りしめると握り返してくれる。
視線を逸らすこともなかった。
じっとまっすぐにそれでいて確かめるように。見抜くよりも受け止めようと。

言いたいこと、話したいことはたくさんあるはずなのに。
望まない力をこちらに傾けて俺を守ろうとしてくれていた。
こうして身を覆うものもなくなりお互いをさらけ出したようで。
それでも見せようとしないで守る為に生きていくと話してくれた。

俺が君にあった力を奪った。そうしなければ本当の君を見つけられない。
そう思って。

そうして君の心に辿り着いた。鉄王国で泣くことを止めてから…ニサでこぼれ落ちた一筋の涙。ジョシュアとやっと出会えた時にこみ上げてきた涙。
それらすべてがなだれ込んできてーロザリスでメティアに祈った時に流れた涙と俺の目の前で俺を想って笑顔とともに流した涙の意味は。

とん、とんと。

お互いに身を寄せ合い聴こえてくる鼓動。
問うことや何かを言葉にすることはない。

今はただ穏やかに、夜明けとトルガルの目覚めを待ったー。



影の海岸にてふたりのやり取りからも思ったのですが。
属性が真逆であるドミナント同士はかつての歴史の中結ばれた例があるのでしょうか。


クライヴとジルが最初で最後だったのかしら。

どちらであっても、お互いに人として生きていくと誓い合えたのはこのふたりだけなのだと。

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