短編
貴方の名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
調査報告
○○月××日
放課後、瑞希ちゃんは荒井さんの手を引いて帰って行ったわ
瑞希ちゃん、あんなに嬉しそうに笑ってまぁー
荒井さんのほうもー?まんざらじゃないみたいだしー?
でも、荒井さんであろうと瑞希ちゃんを悲しませたら許さないんだから!
……だから、これは心配で傍にいるだけなんだからね!決して二人がどんな関係にまで進歩しているのか気になったとかじゃないのよ?
あ、そう言ってるうちに二人は公園のベンチに座ったわ……ちょっとちょっと、近くで会話が聞こえないかしら?
あ、この辺りでいいわね、さてと…あの付き合って間もない頃は顔を見るだけで赤面していた瑞希ちゃんはどうなったのかしら?
「あの、荒井さん。」
「…瑞希さん、忘れたんですか?二人の時は名前を呼んでください。」
なんて大胆なの…!自分から俺の名前を呼んでみろ、だなんて…!荒井さんって、ただのムッツリじゃなかったのね
「で、でも、その…誰か知り合いが通るかもしれないじゃないですか。」
「ヒヒッ、だから良いんじゃないですか、あなたが恥ずかしがる姿がみたいんですよ。」
「…あ、あr……しょ、昭二さんは意地悪ですね…」
あー、瑞希ちゃん既に茹蛸みたいに真っ赤じゃない、これじゃあ期待してた程までは進展していなかったのね。
…いや、瑞希ちゃんがこんなに可愛い反応をするんだから、荒井さんも黙っていられないはずよ
「…………」
「?どうかしましたか?」
「………いえ、何も無いですよ。それよりも……そんな顔を頻繁に見せられると、やはり我慢出来ませんね。」
きゃ、荒井さんったら強引に瑞希ちゃんを引き寄せて無理やり唇を奪ったじゃない!?
瑞希ちゃん、固まってるじゃない!それに…あんなに長い間…もしかしてアレはディープってヤツかしら!?やっぱり荒井さんはオオカミさんなのね!
「あ、荒井さん…??」
やっと離れたと思ったら瑞希ちゃんは何が何だかイマイチ分かってないみたい
っと思ったら荒井さんが飲み物を買ってきます。とか言ってこっちに来るじゃない!?急いで離れないと!!
「倉田さん、何をしてるんですか?」
ギクッ
「あ、あはは…荒井さん、奇遇ですね。」
「何の為に見ていたのかは分かりませんが、彼女とは家に呼ぶ位の関係ですよ。」
「あ、はは、そうなんですか。」
「えぇ、では。」
荒井さんは自動販売機へと向かって行ったわ……って、え、今の言ったことって…えぇ!?二人はそんな私からは口に出せないことをしているって事!?
きゃー!きゃー!!やっぱり我慢出来なくなった荒井さんが瑞希ちゃんを…!!
……明日からは張り込みよ!!
……
「…と、言っても別に何もしてませんけどね…今は。」
2/3ページ