数字題/5題
貴方の名前
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三分離れただけでも淋しい
「瑞希ちゃ〜ん」
風間さんがずっと背中に引っ付いて離れない。
「風間さん、私掃除しないと。」
「そんなの後でいいじゃないか。」
「掃除しないと帰れないんです〜」
ウサギ小屋の前でほうきを持って中に入ろうとする私と、
中に入れまいと引っ張る風間さん。
本気というわけではないけど、私が力を入れると風間さんも同じように力を入れる。
力比べで叶う訳もなく、諦めて背中に風間さんが引っ付くことを許す。
「…大体瑞希ちゃんが悪いんだよ?なんで話しかけても無視するんだい?」
背中越しでも落胆の様子がわかる。
「えーっと…」
確かに避けていたのは間違いないんだけど…
「ね、瑞希ちゃん…」
肩に置かれていた手が首の前の方に動いて、抱きしめられる形になる。
その瞬間、顔が熱くなり恥ずかしさに耐えきれず、勢いよく手を振り解く。
そして振り返ると風間さんがすごく驚いた顔をしている。
「か、風間さんは平気かもしれないですけど、初めて彼氏が出来て毎日会ったら私の心臓がもたないんですっ!」
私も一息に思っていたことを言いききる。
風間さんは驚いていたが、だんだん顔を私から逸らす。
「そ、そうかい…」
「そうなんです…!」
言ってる私も恥ずかしくなり俯く。
しばらくの間
「じゃあこうしよう!」
風間さんはわざとらしく手のひらに、にぎり拳を乗せて満面の笑みになる。
「じゃあ慣れるためにずっと離れないようにしよう!」
「風間さん聞いてました!?」
再び抱きついてこようとする風間さん。
「私、掃除があるんです!」
急いでウサギ小屋に入って扉を閉める。
ある意味、私の方が閉じ込められているからか、
扉にしがみつくだけで入ってはこない風間さん。
「ウサギと僕どっちが大事なんだい!」
「そりゃ風間さんですけど!」
「僕の方がウサギより淋しがりなんだよ?」
「それ嘘ってテレビで言ってましたよ!」
「あー、もう僕ムリかもしれない!」
「もー!!」
三分離れただけでも淋しい
(カップラーメンも作れやしない!)
後書き
こうなるまで我慢していた風間さんはカッコマンでした。(過去形)
「瑞希ちゃ〜ん」
風間さんがずっと背中に引っ付いて離れない。
「風間さん、私掃除しないと。」
「そんなの後でいいじゃないか。」
「掃除しないと帰れないんです〜」
ウサギ小屋の前でほうきを持って中に入ろうとする私と、
中に入れまいと引っ張る風間さん。
本気というわけではないけど、私が力を入れると風間さんも同じように力を入れる。
力比べで叶う訳もなく、諦めて背中に風間さんが引っ付くことを許す。
「…大体瑞希ちゃんが悪いんだよ?なんで話しかけても無視するんだい?」
背中越しでも落胆の様子がわかる。
「えーっと…」
確かに避けていたのは間違いないんだけど…
「ね、瑞希ちゃん…」
肩に置かれていた手が首の前の方に動いて、抱きしめられる形になる。
その瞬間、顔が熱くなり恥ずかしさに耐えきれず、勢いよく手を振り解く。
そして振り返ると風間さんがすごく驚いた顔をしている。
「か、風間さんは平気かもしれないですけど、初めて彼氏が出来て毎日会ったら私の心臓がもたないんですっ!」
私も一息に思っていたことを言いききる。
風間さんは驚いていたが、だんだん顔を私から逸らす。
「そ、そうかい…」
「そうなんです…!」
言ってる私も恥ずかしくなり俯く。
しばらくの間
「じゃあこうしよう!」
風間さんはわざとらしく手のひらに、にぎり拳を乗せて満面の笑みになる。
「じゃあ慣れるためにずっと離れないようにしよう!」
「風間さん聞いてました!?」
再び抱きついてこようとする風間さん。
「私、掃除があるんです!」
急いでウサギ小屋に入って扉を閉める。
ある意味、私の方が閉じ込められているからか、
扉にしがみつくだけで入ってはこない風間さん。
「ウサギと僕どっちが大事なんだい!」
「そりゃ風間さんですけど!」
「僕の方がウサギより淋しがりなんだよ?」
「それ嘘ってテレビで言ってましたよ!」
「あー、もう僕ムリかもしれない!」
「もー!!」
三分離れただけでも淋しい
(カップラーメンも作れやしない!)
後書き
こうなるまで我慢していた風間さんはカッコマンでした。(過去形)
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