旧:短編まとめ
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《朝昼晩》
[ジン×朝]
『…ジーン…』
「…」
『起きてよぉ、やっと休日取れたのにー…』
「…」
『もう!人のこと呼んどいて寝てんな!昨日激務だったのはジンだけじゃないんだからねっ』
そう、彼は昨夜の取引で手違いがあってちょっと面倒な仕事をしてた。
かく言う私も昨夜は仕上げなきゃならない研究レポートに追われて徹夜明け。
それでも化粧をして、どうせ何も食べてない彼の為に朝食の材料まで買ってきたのに。
呼び出した当人はベッドで熟睡。
あんまりだ。
『…馬鹿ジン。そんなに疲れてるなら、最初から私のこと忘れて寝ればよかったのに。期待しちゃったじゃない』
寝ている彼の手に携帯がにぎりしめられたままなとことか。
サイドテーブルに私の分のコップが置いてあるとことか。
最近会えなかったこと、気にしてくれてたのかな…って。
『ふぅ…私も寝よ。じゃあね、ジン』
『次は貴方が起こしに来てね?』
屈んで彼の唇に私の唇を寄せた。
(まさかその唇が)
(口角を上げるとも知らず)
『起きてたの?』
「起きたんだ」
(お前の)
(寂しそうな声が聞こえたから)
.
[ジン×昼]
『さて、ブランチといきましょうか』
たて続いていた仕事の後だから、お互いクタクタで眠いのはやまやまだった。
それでも、久しぶりに触れられる距離になれたのが嬉しくて。何をするでもなくベッドに一緒に寝転んで、指を絡めたり、時折子どもじみたキスをして。起きているとも寝ているとも言いがたい時間を過ごした。
「もうlunchの時間だろうが」
『御飯の立ち位置としてはbranchでしょ?』
「…そうかよ」
まあ、そんなイチャイチャした時間を中断させたのは、お互いに空気の読めないお腹の虫だった。
早急に解決するために、ランチとかブランチというより、完全にTHE・朝食なメニューを作りあげた。
トースト、スクランブルエッグ、ベーコン。あとコーヒー。
「…クロックムッシュ」
『ああ、確かにそんな材料だね』
彼はトーストの上に玉子やベーコンを乗せて器用に食べている。
私は溢さずに食べる自信もなく、別々に食べ進めていた。
「ククッ、本当に不器用だな」
それなのに彼は私の頬をさして笑った。しかも、さした指で玉子を掬って舐めた。
『っ!』
「ほら、こぼれるぞ」
『あっ…セーフ』
「ククッ」
翻弄されてばかりだけど、陽射しの中でこんな穏やかな時を過ごせるなんて。
『ジン、御飯食べたらお昼寝しようね』
「一人じゃ寝れねぇか?付き合ってやるよ」
そう、たまにはこんな穏やかな昼間も
.
[ジン×夜]
『ジンー…』
「起きたか」
『もう夕方だね』
折角の休日、食べて寝てたら終わってしまった。
特に何したわけでもない、強いていえば昨日までノンストップの激務だった。
多分、だから。
『甘いものが食べたい』
「寝起き一発目がそれか」
『だって…』
「角砂糖ならあるぜ?」
『意地悪』
無性に甘いものが食べたい。
でも、彼の部屋には本当に角砂糖くらいしか甘いものはない。
私も何も持ってこなかったし、部屋にも買い置きがない。
『…』
久々の休日、まだジンといたい。
今まで買い物やカフェなんて一緒に来てくれたことなかったから、買いに行こうとすれば必然的にここでサヨナラ。
まだ夕方、私が我慢すれば今夜は一緒に過ごせる。
「…、出掛けるぞ」
『え、どこに?』
「お前次第だな。お前の食いたい"甘いもの"はどこで手に入るんだ?」
『!、でも、』
「一日中寝てたんだ、これからお前の好きなデートでいいだろ」
私の彼氏、いつにも増してカッコいいんだけど…
『うん!行こう!あのね、アイスが乗ったパンケーキが食べたくて、駅前のファミレスは?』
「ファミレスか、安い女だな」
『だって!カフェは流石に時間が…買って帰るのも、なんか…』
「久々だ。いいとこ連れてってやる」
『!』
そう言って車のキーを持った彼は、本当に"いいとこ"のスイーツバイキングに連れていってくれた。
(ジン…予約とかしてたの?)
(組織の幹部をなめるなよ?)
(職権乱用ー)
(お前じゃなきゃ乱用しねぇよ)
Fin.