旧:短編まとめ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《ハロウィン》
今日はハロウィンである。
1ヶ月ほど前から街中にカボチャの顔やお化け、魔女なんかが踊っていて。
確かに存在は知っていたし覚えていた。
ただ別に。お菓子をねだる歳でもないし、仮装趣味もないから。
気に止めていなかったのだ。
だから。
「Trick or treat」
流暢な英語で紡がれたそれが自分に向けられていると解って、とても驚いた。
『…え』
「このくらいはわかるだろ、お菓子か悪戯か。まあ、直訳なら褒美か悪戯ってとこだろうが」
『あ、流石に意味は知ってるよ』
いや、ジンに言われるなんて思わなかっただけだ。
お菓子なんて私以上に興味ないだろうし、悪戯なんて理由がなくてもしてくるから。
…何がしたいのかわからない。
「じゃあいいだろ、Trick or treat」
『何がどういいのよ…』
「渡すものがねぇなら悪戯させてもらうぜ?」
『…あ、そうだ。お菓子じゃなくてもいいよね?』
彼は直訳で、褒美か悪戯か、でもあると言っていた。
なら、お菓子をあげる必要はない。そもそもお菓子なんてもってないし、彼の悪戯とか多分ろくなことない。
なんて、色々考えて。
隣に座る彼の首に腕を回した。
『狼男さんには、こんなご褒美でいかがでしょうか?』
そして、彼の唇に浅いキスを送る。
「はっ、随分洒落たTreatだな」
『狼男さんのしたかった悪戯と一石二鳥かなって。…ねぇ、ところでジン。Trick or treat?』
今度は彼が目を丸くする。
「はっ、小生意気なwitchは何をご所望だ?」
『うーん、とびきり甘いものが欲しい』
「ククッ、生憎菓子は持ち合わせてないんでな」
ジンは少し目を細めて、優しい優しいキスをした。
「このtreatで満足か?」
『そうね、とっても甘かった』
だから
もっと欲しいなんていったら
悪戯されちゃうかな?
Fin.
1/28ページ