夕神詰め合わせ
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《しぇあ、はぴ?》
某お菓子の日
仕事の帰り、スーパーで衝動買いをした。
…袋いっぱいのお菓子。
だって、サービス出勤で半日とかやってらんない。
とは言え、腹いせにわんさと買ったお菓子はどう見積もっても買いすぎだ。
(呆れられるかな…)
私には同居人がいて、彼にどう思われるかだけが心配。
彼、お菓子に限らず食べることは好きなのだけど…真面目なのだ。
こんなに買ってきたと知ったら、流石に怒られるかもしれない。
と、恐る恐る部屋に帰る。
休みだった彼は洗濯や掃除をしておいてくれたらしく、綺麗な部屋でお茶をいれていた。
「お帰り。くくっ、随分と買ったなァ」
『んー…なんかつい』
「乗り気じゃねェ仕事だったもんな。けど、その菓子の日は過ぎちまってるぜ?」
『え?あ、そうか、そんな日もあったね』
「おいおい…」
呆れたように笑っているが、怒ってる訳ではなさそう。
ならいいや。
買ってきたお菓子を机の上に端から並べていく。
『定番のチョコ、極細、イチゴ、ホワイト、チョコミント、秋限定のモンブラン味』
「ほう」
『で、最後までチョコたっぷりのやつ。それからサラダ味とハニー味のあれ』
「本当に売り場の端から端まで持ってきただろ」
『うん。だからちょっとお高いのもあるよ。短いけどチョコが一杯ついてるやつのショコラ、フラン、宇治抹茶、クランチ、プラリネ』
「………圧巻だな」
『ね。夕神も一緒に食べよう?全部少しずつ出して食べ比べしたい』
「いいぜ?一回皿に出すか」
箱を開封していく私に、彼は大きな丸いトレイをもってきてくれて。
放射状にならべればこちらもまた圧巻。
おおーなんて感嘆しながら思い思いに手を伸ばす。
『モンブラン結構おいしい』
「プラリネなんざ初めて食った」
『チョコミントも美味しいけど…夏だ』
「最後までチョコたっぷりは裏切らないな」
ちなみに飲み物も緑茶と紅茶とコーヒーまで出した。
もう、とことん優雅に休憩しようと思って。
『疲れた時の甘いものは最高だよね』
「そんで塩辛いものが欲しくなるんだろ?ほら、」
『ありがとー』
フランを食べ終えて夕神を見上げれば、サラダ味を口元に持ってきてくれたのでそのままかぶり付く。
「餌付けだな。次はクランチか?」
『うん!じゃあ、…夕神はハニーローストね』
そして、私が差し出したお菓子にも、彼は躊躇なく口を開く。
お互いに自分が食べたいものを自分で取ればいいのに。
最後の一本までそうやって食べたんだから可笑しい。
『美味しかったぁ』
「疲れも吹っ飛んだか?」
『うん、これでお昼寝出来れば最高』
「くくっ、じゃァ甘やかしてやろうか」
ごろん、と。
一緒にカーペットへ寝転がれば。
夕神は然り気無く腕枕をしてくれた。
『さいこー…極楽…』
「お前の楽園は随分と近いな」
『別にいいでしょ?美味しいもの食べて、暖かい部屋で寝転がれて、大好きな人と笑い会えるんだよ?幸せすぎる』
「くは、違いねェ」
目を細める彼は、未だに深く濃い隈を携えているけれど。
前髪の一部は白いままだけど。
抱き寄せてくれる腕に手錠はない。
『夕神、』
「なんだァ?」
『ポッキーゲームするの忘れちゃった』
「したかったのかよ」
『うん。ちょっとした興味で』
「…じゃァ、結果だけな」
ふわりと重なるだけのキスが妙に恥ずかしかった。
でも、仕掛けた筈の夕神まで赤くなってるからそれも可笑しくて。
『あー…幸せ』
しぇあ、はぴ?
fin