四季織々
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《冬 どろり。》花宮
暑がり花宮✕寒がりヒロイン
…花宮視点…
彼女はゴク…と小さく喉を鳴らした。 体勢はもう、彼女の背が絨毯の柔らかな毛並みに着くところまで押し倒していて。 左手はスカートの中をまさぐってタイツ越しに膝から上がって内腿を撫でているし、右手は上半身のタイトなインナーの襟の縁を撫でている。
脱がすだけで終わらないことは、一目瞭然だ。
「なあ、どっちから脱ぎたい?」
タイツとスカート。
どうせどちらも脱がす。でも、ここで答えれば、彼女から「脱ぎたい」と言ったようにも聞こえるし、脱がす許可を得たようにも聞こえる。
…そういう羞恥で彼女の表情が揺らぐのを見たかった。
答えられずに悶える彼女を暫く眺めたら、有無を言わさず剥ぎ取る。
だって、この数枚の布の下には、彼女の素肌がある。白くて滑らかで、指先で擽っただけで粟立ってしまうような、かわいい肌。
その薄皮の下に、見ることは叶わないが、早鐘を打つ鼓動がある。ちょっと俺が微笑むだけで、言葉を贈るだけで、健気に脈を跳ねさせる、かわいい心臓。
…早く見たい。
俺を見つめて固まる、恥ずかしそうな困惑した顔もそそるけど。
「なあ?」
真っ赤な頬を、襟をいじっていた右手で撫でる。包むように添えてやれば、彼女は不意に、柔らかな微笑を浮かべて。
俺の右手に両手を添えた。
『真君の手、あったかい…ううん、熱いくらい。今なら何枚脱いでも寒くないから…好きな方から、脱がせて。………真君になら、いい』
あ。
だめだ。
こんなの。
「……可愛いすぎかよ」
『え?んんっ』
それ以上、自分の言葉が零れないように、彼女の唇へ自分の唇を押し付けた。
なんで、なんでこいつは、俺に委ねてしまうんだろう。
意地悪くしても、からかっても。それを怒らず『いいよ』って流されてしまう。
(かわいい)
(すき)
(…好き)
彼女に対する感情は、どろり。と、粘度を伴っている。零れるまでに時間はかかるが、零れてしまったら歯止めが効かない。
はぷ、と空気が彼女の口の端から漏れる音がした。
名残惜しく唇離せば、苦しかったのか一生懸命に呼吸している。
……ああ、呼吸に合わせて上下する胸も可愛いな。
『ふふ、スカートでもタイツでもない』
呼吸の動きを、もっと鮮明に見たくなって、彼女のトップスのインナーを脱がす。
下半身はなにも変わらないのに、上半身は残りブラ一枚まで剥いでしまった。
『…っ、ねえ、真君は脱がないの』
そしたら、淡い色のブラに支えられた慎ましやかな膨らみを腕で押さえながら、彼女が俺のシャツの裾を引く。
「…ふは、脱がせてぇの?」
少しばかり手繰り寄せた余裕で取り繕って、シャツを脱ぎ捨てれば。
『…っ』
凝視。
彼女は真っ赤な顔をそのまま、ガチリと固まって。
『視界の暴力』
そんなことを言った。
「…いや、そのまま返すからな?」
耐えかねた俺はやっとスカートに手をかけた。
Fin.
→春:花宮視点
暑がり花宮✕寒がりヒロイン
…花宮視点…
彼女はゴク…と小さく喉を鳴らした。 体勢はもう、彼女の背が絨毯の柔らかな毛並みに着くところまで押し倒していて。 左手はスカートの中をまさぐってタイツ越しに膝から上がって内腿を撫でているし、右手は上半身のタイトなインナーの襟の縁を撫でている。
脱がすだけで終わらないことは、一目瞭然だ。
「なあ、どっちから脱ぎたい?」
タイツとスカート。
どうせどちらも脱がす。でも、ここで答えれば、彼女から「脱ぎたい」と言ったようにも聞こえるし、脱がす許可を得たようにも聞こえる。
…そういう羞恥で彼女の表情が揺らぐのを見たかった。
答えられずに悶える彼女を暫く眺めたら、有無を言わさず剥ぎ取る。
だって、この数枚の布の下には、彼女の素肌がある。白くて滑らかで、指先で擽っただけで粟立ってしまうような、かわいい肌。
その薄皮の下に、見ることは叶わないが、早鐘を打つ鼓動がある。ちょっと俺が微笑むだけで、言葉を贈るだけで、健気に脈を跳ねさせる、かわいい心臓。
…早く見たい。
俺を見つめて固まる、恥ずかしそうな困惑した顔もそそるけど。
「なあ?」
真っ赤な頬を、襟をいじっていた右手で撫でる。包むように添えてやれば、彼女は不意に、柔らかな微笑を浮かべて。
俺の右手に両手を添えた。
『真君の手、あったかい…ううん、熱いくらい。今なら何枚脱いでも寒くないから…好きな方から、脱がせて。………真君になら、いい』
あ。
だめだ。
こんなの。
「……可愛いすぎかよ」
『え?んんっ』
それ以上、自分の言葉が零れないように、彼女の唇へ自分の唇を押し付けた。
なんで、なんでこいつは、俺に委ねてしまうんだろう。
意地悪くしても、からかっても。それを怒らず『いいよ』って流されてしまう。
(かわいい)
(すき)
(…好き)
彼女に対する感情は、どろり。と、粘度を伴っている。零れるまでに時間はかかるが、零れてしまったら歯止めが効かない。
はぷ、と空気が彼女の口の端から漏れる音がした。
名残惜しく唇離せば、苦しかったのか一生懸命に呼吸している。
……ああ、呼吸に合わせて上下する胸も可愛いな。
『ふふ、スカートでもタイツでもない』
呼吸の動きを、もっと鮮明に見たくなって、彼女のトップスのインナーを脱がす。
下半身はなにも変わらないのに、上半身は残りブラ一枚まで剥いでしまった。
『…っ、ねえ、真君は脱がないの』
そしたら、淡い色のブラに支えられた慎ましやかな膨らみを腕で押さえながら、彼女が俺のシャツの裾を引く。
「…ふは、脱がせてぇの?」
少しばかり手繰り寄せた余裕で取り繕って、シャツを脱ぎ捨てれば。
『…っ』
凝視。
彼女は真っ赤な顔をそのまま、ガチリと固まって。
『視界の暴力』
そんなことを言った。
「…いや、そのまま返すからな?」
耐えかねた俺はやっとスカートに手をかけた。
Fin.
→春:花宮視点