四季織々
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《冬 どろどろ》花宮
暑がり花宮✕寒がりヒロイン
…ヒロイン視点…
夏生まれが暑さに強いのは本当らしい。
と言うか、夏生まれの私は寒がりだった。
冬のある日、どうしても外出しなければならかった私は、気温が一桁…四捨五入したら零度の中で帰路についていた。
服装といえば、下は裏起毛のタイツに、厚手の裏がファーになってるロングスカート、ブーツ。
上は、ウォームインナーにブラウス、セーター。その上にカーディガンとコートとマフラー。
手袋やイヤーマフ、帽子にカイロもしてる。
『ただいま』
外は極寒だったけど、恋人のいる家に帰ってくる瞬間は心の底から温かくて好き。
恋人…真君は暑がりだけど、私の為に部屋をこれでもかと暖かくしといてくれた。
『あったかい』
「おかえり。行くの相当渋ってたから、暑いくらいにしといてやろうと思って」
『ありがと、ほんと、凍るかと思った』
帽子とイヤーマフを外して、出迎えてくれた真君に微笑む。
彼は、私とは真反対で暑がりだ。
私が暖かくて気持ちいいこの部屋も、彼にとっては暖かすぎるんだろう。
薄手のロンティーに七分丈のパンツ姿だった。おまけに、ティーシャツの襟ぐりは結構開いてる。…冬なのに、こう、彼の首元が拝めるの役得だ。とても好き。
「そんなに着てったのにかよ」
彼は"ふはっ"と笑って、私を座らせる。
私が選んだ、ふかふかもこもこ、暖かなカーペット。
向かい合って手袋を外された。
触れた指先が温かで、それだけで幸せを感じる。
そして、その指が、私のコートのダッフルボタンを外す。
自分で脱げるのに、なんでか彼に脱がされてて。でも、長くて綺麗な彼の指が、器用にボタンを弄るのに見惚れてしまった。
それから、抱きしめるように私の袖から腕を抜いて。コートをさらって離れていく。
「…お前、このカーディガン好きだよな」
外用の上着を脱いだのに、彼の指は止まらなかった。
お気に入りの、毛糸のカーディガン。くるみボタンが可愛いやつ。というか、くるみボタンが可愛いって真君が言ってくれたから、気に入ってるやつ。
その、くるみボタンが、彼の指でどんどん外されていく。
一つずつ、一つずつ。
その動作を覗き込んでいて、ふと、真君の襟元が覗けることに気づいてしまった。
伏せられた瞳に長いまつ毛、白い首筋、それから、くっきりした鎖骨。
色っぽい。そうとしか言えない。
凝視してたら、いつのまにかカーディガンは袖を抜かれてて。その下に着ていたセーターはボタンが無いから、裾から手を入れて脱がされそうになっている。
「マトリョーシカかよ、暑くねぇの?」
セーターは、ちょっとタイトなやつだったから。
彼の指が、ブラウス越しだけど体を這うように登ってきて、結局ゆっくり脱がされた。
『……っ』
ほんとはこんなに、脱がなくていい。
彼のおかげで部屋は暖かいから、脱いでも寒くはないけど。
彼の指が、体温が。服が失くなる度に、肌に、心臓に近づいてくる。
恥ずかしい、って思ってるのに。
視界に入る真君の方が、よっぽど色っぽくて。
あの首筋に、触れてもいいだろうか。
あの鎖骨を、撫でてもいいだろうか。
そんなことばかりが頭を埋めている。
「…なあ、雨月。どうする」
名前を呼ばれて、彼の指がブラウスのボタンを外しにかかってるのを意識した。胸元から、また、一つずつ。
小さなボタンが、彼の長い指でほどかれてく。
『…』
どうするって?どうしたら…?
恐る恐る彼の顔を見れば、伏せていた瞳が、バッチリとこちらを見ていた。
感情を煮詰めて、あまつ溶け出しそうな、どろりとした、濡れた瞳。
「ふはっ、まだ着てるし」
はだけたブラウスを避けて。その下に着ていたピッタリしたインナーの上から、お腹を撫でられる。
ブラウスの袖は、ゆっくり脱がされてていく。やっぱり、抱きしめるような距離。でも、今回は、真君が目を逸らしてくれないから。
視線と指先の熱さに溶けそうになりながら見つめ返す。
そして、彼はブラウスを完全に脱がされた私の、スカートの裾を弄りだす。
まだ1枚も脱がされてない、下半身の衣類。
裾に差し込まれた手が、タイツ越しに脚を撫でた。
「……スカートとタイツ、どっちから脱ぎたい?」
『…っ』
ああ、私の喉が期待に鳴ったの、聞こえてしまっただろうか。
fin→花宮視点
暑がり花宮✕寒がりヒロイン
…ヒロイン視点…
夏生まれが暑さに強いのは本当らしい。
と言うか、夏生まれの私は寒がりだった。
冬のある日、どうしても外出しなければならかった私は、気温が一桁…四捨五入したら零度の中で帰路についていた。
服装といえば、下は裏起毛のタイツに、厚手の裏がファーになってるロングスカート、ブーツ。
上は、ウォームインナーにブラウス、セーター。その上にカーディガンとコートとマフラー。
手袋やイヤーマフ、帽子にカイロもしてる。
『ただいま』
外は極寒だったけど、恋人のいる家に帰ってくる瞬間は心の底から温かくて好き。
恋人…真君は暑がりだけど、私の為に部屋をこれでもかと暖かくしといてくれた。
『あったかい』
「おかえり。行くの相当渋ってたから、暑いくらいにしといてやろうと思って」
『ありがと、ほんと、凍るかと思った』
帽子とイヤーマフを外して、出迎えてくれた真君に微笑む。
彼は、私とは真反対で暑がりだ。
私が暖かくて気持ちいいこの部屋も、彼にとっては暖かすぎるんだろう。
薄手のロンティーに七分丈のパンツ姿だった。おまけに、ティーシャツの襟ぐりは結構開いてる。…冬なのに、こう、彼の首元が拝めるの役得だ。とても好き。
「そんなに着てったのにかよ」
彼は"ふはっ"と笑って、私を座らせる。
私が選んだ、ふかふかもこもこ、暖かなカーペット。
向かい合って手袋を外された。
触れた指先が温かで、それだけで幸せを感じる。
そして、その指が、私のコートのダッフルボタンを外す。
自分で脱げるのに、なんでか彼に脱がされてて。でも、長くて綺麗な彼の指が、器用にボタンを弄るのに見惚れてしまった。
それから、抱きしめるように私の袖から腕を抜いて。コートをさらって離れていく。
「…お前、このカーディガン好きだよな」
外用の上着を脱いだのに、彼の指は止まらなかった。
お気に入りの、毛糸のカーディガン。くるみボタンが可愛いやつ。というか、くるみボタンが可愛いって真君が言ってくれたから、気に入ってるやつ。
その、くるみボタンが、彼の指でどんどん外されていく。
一つずつ、一つずつ。
その動作を覗き込んでいて、ふと、真君の襟元が覗けることに気づいてしまった。
伏せられた瞳に長いまつ毛、白い首筋、それから、くっきりした鎖骨。
色っぽい。そうとしか言えない。
凝視してたら、いつのまにかカーディガンは袖を抜かれてて。その下に着ていたセーターはボタンが無いから、裾から手を入れて脱がされそうになっている。
「マトリョーシカかよ、暑くねぇの?」
セーターは、ちょっとタイトなやつだったから。
彼の指が、ブラウス越しだけど体を這うように登ってきて、結局ゆっくり脱がされた。
『……っ』
ほんとはこんなに、脱がなくていい。
彼のおかげで部屋は暖かいから、脱いでも寒くはないけど。
彼の指が、体温が。服が失くなる度に、肌に、心臓に近づいてくる。
恥ずかしい、って思ってるのに。
視界に入る真君の方が、よっぽど色っぽくて。
あの首筋に、触れてもいいだろうか。
あの鎖骨を、撫でてもいいだろうか。
そんなことばかりが頭を埋めている。
「…なあ、雨月。どうする」
名前を呼ばれて、彼の指がブラウスのボタンを外しにかかってるのを意識した。胸元から、また、一つずつ。
小さなボタンが、彼の長い指でほどかれてく。
『…』
どうするって?どうしたら…?
恐る恐る彼の顔を見れば、伏せていた瞳が、バッチリとこちらを見ていた。
感情を煮詰めて、あまつ溶け出しそうな、どろりとした、濡れた瞳。
「ふはっ、まだ着てるし」
はだけたブラウスを避けて。その下に着ていたピッタリしたインナーの上から、お腹を撫でられる。
ブラウスの袖は、ゆっくり脱がされてていく。やっぱり、抱きしめるような距離。でも、今回は、真君が目を逸らしてくれないから。
視線と指先の熱さに溶けそうになりながら見つめ返す。
そして、彼はブラウスを完全に脱がされた私の、スカートの裾を弄りだす。
まだ1枚も脱がされてない、下半身の衣類。
裾に差し込まれた手が、タイツ越しに脚を撫でた。
「……スカートとタイツ、どっちから脱ぎたい?」
『…っ』
ああ、私の喉が期待に鳴ったの、聞こえてしまっただろうか。
fin→花宮視点