四季織々
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《夏 とろとろ》花宮
暑がり花宮✕寒がりヒロイン
…花宮視点…
冬生まれが寒さに強いのは本当らしい。
というか、冬生まれの俺は暑がりだった。
真夏のある日、設定温度28度で送風が弱になっているエアコンの部屋。
俺の服装はメッシュの半袖シャツとハーパンで、首に熱中症予防の冷感タオル。
それでも動けば汗が滲んだ。
まあ、普段運動してる体だし、代謝がいいのもある。
一方、同じ部屋でテーブルを挟んで向かいにいる彼女…雨月といえば。
女は冷え性というが、真夏でもストールやタイツを手放せないやつだった。
『真君、冷房さげようか?汗かいてる』
そう言って近づいてくる彼女は、今日はキャミソールに膝丈スカートという出で立ち。
顔を覗き込むように上目遣いした表情と、緩む襟元に目がいく。
「……平気だ」
『でも、』
それが、これ以上室温が下がるとストールや長袖を羽織りだして、膝下の生足は膝掛けの下に隠れてしまう。
それは。ほら。勿体ないだろ。
「…ふは、お前、優しいのな」
『それは真君の方でしょ?ありがと、なんか、冷たい飲み物もってくるね』
すくっと立ち上がる彼女の後ろ姿。
晒されたふくらはぎとか、膝裏とか。
この時期しか見れない代物。
これが見れるなら、多少の暑さは我慢してもいい。
『麦茶でいい?』
「ああ」
コップを乗せたトレイを運ぶ腕も、惜しみなく出ているのは夏だけだ。
キャミソールのストラップが少し下がってるのとか。すごくいい。
そこから伸びる白い二の腕、柔らかくて、
(…美味そう、って思うのは駄目なんだろうな)
『…真君、ほら』
じっと彼女の肢体を見つめていれば、彼女の柔らかい声が意識を引き戻す。
『汗、拭いたげる』
首にかけてたタオルを少しひかれて、額、頬、顎のライン、首筋を優しく拭われる。
「…ふは、お前、その顔」
その彼女の、物欲しげで、とろりと溶け出しそうな、熱い視線。
『お相子。真君も、見すぎ』
「気づいた?」
『気づくよ』
くすくすと、擽ったそうに笑って。
彼女はキャミソールのストラップを直す。
『ほら、今も』
肩や腕に視線を這わせた俺の頬を、彼女は両手で包んだ。
『今度は私が寒くても我慢するから、冷房さげよ?こんな熱いと、熱中症になっちゃうかも』
「お前が冷えるのも駄目だろ」
『んー、冷えたら…』
"真くんにあっためて貰うから大丈夫"
彼女は、声も溶け出しそうなほど。
人肌より温い優しい声色と、熱を帯びる言葉。
そんなの喰らった俺は、ただでさえ気温が暑いのに。
これ以上、熱してくれるな、溶けるだろ、と思う。
「…お前なぁ」
『あ、ちょっと、24℃は下げすぎ…』
「安心しろ、ちゃんとあっためてやるから」
抱き寄せた彼女の喉が、ヒュッと鳴った。
fin
→ヒロイン視点
暑がり花宮✕寒がりヒロイン
…花宮視点…
冬生まれが寒さに強いのは本当らしい。
というか、冬生まれの俺は暑がりだった。
真夏のある日、設定温度28度で送風が弱になっているエアコンの部屋。
俺の服装はメッシュの半袖シャツとハーパンで、首に熱中症予防の冷感タオル。
それでも動けば汗が滲んだ。
まあ、普段運動してる体だし、代謝がいいのもある。
一方、同じ部屋でテーブルを挟んで向かいにいる彼女…雨月といえば。
女は冷え性というが、真夏でもストールやタイツを手放せないやつだった。
『真君、冷房さげようか?汗かいてる』
そう言って近づいてくる彼女は、今日はキャミソールに膝丈スカートという出で立ち。
顔を覗き込むように上目遣いした表情と、緩む襟元に目がいく。
「……平気だ」
『でも、』
それが、これ以上室温が下がるとストールや長袖を羽織りだして、膝下の生足は膝掛けの下に隠れてしまう。
それは。ほら。勿体ないだろ。
「…ふは、お前、優しいのな」
『それは真君の方でしょ?ありがと、なんか、冷たい飲み物もってくるね』
すくっと立ち上がる彼女の後ろ姿。
晒されたふくらはぎとか、膝裏とか。
この時期しか見れない代物。
これが見れるなら、多少の暑さは我慢してもいい。
『麦茶でいい?』
「ああ」
コップを乗せたトレイを運ぶ腕も、惜しみなく出ているのは夏だけだ。
キャミソールのストラップが少し下がってるのとか。すごくいい。
そこから伸びる白い二の腕、柔らかくて、
(…美味そう、って思うのは駄目なんだろうな)
『…真君、ほら』
じっと彼女の肢体を見つめていれば、彼女の柔らかい声が意識を引き戻す。
『汗、拭いたげる』
首にかけてたタオルを少しひかれて、額、頬、顎のライン、首筋を優しく拭われる。
「…ふは、お前、その顔」
その彼女の、物欲しげで、とろりと溶け出しそうな、熱い視線。
『お相子。真君も、見すぎ』
「気づいた?」
『気づくよ』
くすくすと、擽ったそうに笑って。
彼女はキャミソールのストラップを直す。
『ほら、今も』
肩や腕に視線を這わせた俺の頬を、彼女は両手で包んだ。
『今度は私が寒くても我慢するから、冷房さげよ?こんな熱いと、熱中症になっちゃうかも』
「お前が冷えるのも駄目だろ」
『んー、冷えたら…』
"真くんにあっためて貰うから大丈夫"
彼女は、声も溶け出しそうなほど。
人肌より温い優しい声色と、熱を帯びる言葉。
そんなの喰らった俺は、ただでさえ気温が暑いのに。
これ以上、熱してくれるな、溶けるだろ、と思う。
「…お前なぁ」
『あ、ちょっと、24℃は下げすぎ…』
「安心しろ、ちゃんとあっためてやるから」
抱き寄せた彼女の喉が、ヒュッと鳴った。
fin
→ヒロイン視点