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Active Time Event『服装』
衣料品、食料品ほかを買い揃えた頃には買い物袋が三つにもなっていた。私一人だと精々信号二つ分ぐらいしか運べない。家路までそう遠くなければ頑張れるけど、今は本当にバッツが居てくれて助かっている。荷物持ちに抜擢した分、何かお礼をしなきゃ。そうだ、まだ開けてない赤ワインがあったからそれを振る舞おうかな。
青信号を知らせていたピヨピヨ音が鳴り止んだ。横断歩道を渡り切った所で、私はさっきから気になる隣の視線に声をかける。特に話しかけてくる訳でもないのに、私の方を見てくるから。
「どうかした?」
「ん、いや。別に。キリカそういう服も似合うんだなーカワイイなーって」
「あ、ありがとう」
ニコニコ顔であくまで自然に、素直な表現をしてくるバッツ。この不意打ち攻撃にはいつまで経っても慣れそうにない。
今日の服装は今までに着ていたものと趣向が違う。仕事着と私服だから当たり前だけど。かといって華美な服装は好まないから、あくまで年相応になるよう心掛けていた。流行り物を追いかけてもいないから、いつも自分なりのコーディネートになる。
「本当はもっと色んな服とか飾り着せてやりたいんだけどな。あの世界じゃそうも行かないし、キリカのそういう格好も見れて良かったって思ったんだ」
「……私は別に、バッツが隣に居てくれればそれで」
好きな人が隣にいる。それ以上の高望みはない。充分すぎるほど私は幸せを感じていると思う。私の中で前提だった回答が彼には打撃を与えるものだったようで。ほんのり赤く染まった頬、背けた視線。次いでこのセリフ。
「それ、すっげえ殺し文句だ」
にやけた顔が元に戻らない。どうするんだよこれ、とまるで私が悪いかのように責任を擦り付けてきた。まあいいじゃない。普段はこっちがからかわれてるんだし。たまには、ね。
(おっ。あれもキリカに似合いそうだな。あの白くてふわふわしたドレス)
(……あれは普段着るものじゃないからね!?)
(確かに動きにくそうだけど。白魔っぽくていいんじゃないか)
衣料品、食料品ほかを買い揃えた頃には買い物袋が三つにもなっていた。私一人だと精々信号二つ分ぐらいしか運べない。家路までそう遠くなければ頑張れるけど、今は本当にバッツが居てくれて助かっている。荷物持ちに抜擢した分、何かお礼をしなきゃ。そうだ、まだ開けてない赤ワインがあったからそれを振る舞おうかな。
青信号を知らせていたピヨピヨ音が鳴り止んだ。横断歩道を渡り切った所で、私はさっきから気になる隣の視線に声をかける。特に話しかけてくる訳でもないのに、私の方を見てくるから。
「どうかした?」
「ん、いや。別に。キリカそういう服も似合うんだなーカワイイなーって」
「あ、ありがとう」
ニコニコ顔であくまで自然に、素直な表現をしてくるバッツ。この不意打ち攻撃にはいつまで経っても慣れそうにない。
今日の服装は今までに着ていたものと趣向が違う。仕事着と私服だから当たり前だけど。かといって華美な服装は好まないから、あくまで年相応になるよう心掛けていた。流行り物を追いかけてもいないから、いつも自分なりのコーディネートになる。
「本当はもっと色んな服とか飾り着せてやりたいんだけどな。あの世界じゃそうも行かないし、キリカのそういう格好も見れて良かったって思ったんだ」
「……私は別に、バッツが隣に居てくれればそれで」
好きな人が隣にいる。それ以上の高望みはない。充分すぎるほど私は幸せを感じていると思う。私の中で前提だった回答が彼には打撃を与えるものだったようで。ほんのり赤く染まった頬、背けた視線。次いでこのセリフ。
「それ、すっげえ殺し文句だ」
にやけた顔が元に戻らない。どうするんだよこれ、とまるで私が悪いかのように責任を擦り付けてきた。まあいいじゃない。普段はこっちがからかわれてるんだし。たまには、ね。
(おっ。あれもキリカに似合いそうだな。あの白くてふわふわしたドレス)
(……あれは普段着るものじゃないからね!?)
(確かに動きにくそうだけど。白魔っぽくていいんじゃないか)