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Where is Clover?
すま村から少し歩いた場所に草原が広がっている。
六月の気候は暖かいと暑いの境目。今日はぽかぽか陽気に近い気候だった。
草原にはあちらこちらに小さな花が咲いている。
白に赤、黄色にと海原から顔を覗かせていた。
そこにはハネッコと花冠を編んでいるキリカの姿があった。
ハネッコの頭には白い花で編んだ花冠が乗っている。
彼女はじっとキリカの手元を見つめていた。
白と赤の花を雑ぜた冠を編んでいた時、真っ直ぐに風が側を駆け抜けた。
草原は大海原のように波打ち、揺れた。キリカの髪も吹き抜けた方へなびく。
その風にふわりと飛ばされたハネッコ。その場でふわふわと漂い、キリカの側へ帰ってくる。
風の正体は青いハリネズミのソニック。
彼は無邪気な笑みを浮かべて見せる。それは目的の人を見つけられて嬉しそうに。
「Hi,キリカ」
「こんにちは。ソニック、丁度いい所に来てくれた」
「ん?オレに用事でもあるのか」
「ハネー」
ハネッコが不意にくるりと回り、草むらに顔を伏せた。
太陽の光を浴びた草むらが良い香りなのだろう。
「はい」
今さっき出来上がった花冠をソニックの頭に被せた。
少しサイズが小さかったのか、両耳が窮屈そうだ。
二度、ソニックの両耳が瞬きするように動いた。
「誕生日プレゼント」
「オレにくれるのか?Thanks!」
そうあまりにも嬉しそうに笑うものだから、キリカは首を傾げてみせた。
「あれ、これだけでいいの?」
「キリカから貰える物なら何だって嬉しいさ」
「嬉しい事言ってくれるね。ケーキ焼いたから、後で食べてくれる?」
「ああ、勿論。二つもBirhtday presentが貰えるなんてオレは幸せもんだな」
ソニックは花冠に手を伸ばし、それを眺めた。
器用に編まれたそれに感心するしかない。自分では到底こんなことは出来ないだろうと。
「へえ…器用なもんだな」
「ありがと。本当は四つ葉のクローバーを探していたんだけど、見つからなかったの」
「幸せの四つ葉のクローバーってやつか」
「ハネー、ハネー」
ハネッコの声に二人は振り向いた。
小さな彼女の手には緑色の四つ葉のクローバーがあった。
それをソニックの手の平に乗せる。自分からの誕生日プレゼントだと彼女が言ったそうだ。
「Thank you!」
「何か良いことがあるといいね」
「もうあったさ」
大好きな人に祝って貰えるのが、何よりのプレゼントだ。
ソニックは花冠に四つ葉のクローバーを差し込み、今日一番の笑顔を見せた。
すま村から少し歩いた場所に草原が広がっている。
六月の気候は暖かいと暑いの境目。今日はぽかぽか陽気に近い気候だった。
草原にはあちらこちらに小さな花が咲いている。
白に赤、黄色にと海原から顔を覗かせていた。
そこにはハネッコと花冠を編んでいるキリカの姿があった。
ハネッコの頭には白い花で編んだ花冠が乗っている。
彼女はじっとキリカの手元を見つめていた。
白と赤の花を雑ぜた冠を編んでいた時、真っ直ぐに風が側を駆け抜けた。
草原は大海原のように波打ち、揺れた。キリカの髪も吹き抜けた方へなびく。
その風にふわりと飛ばされたハネッコ。その場でふわふわと漂い、キリカの側へ帰ってくる。
風の正体は青いハリネズミのソニック。
彼は無邪気な笑みを浮かべて見せる。それは目的の人を見つけられて嬉しそうに。
「Hi,キリカ」
「こんにちは。ソニック、丁度いい所に来てくれた」
「ん?オレに用事でもあるのか」
「ハネー」
ハネッコが不意にくるりと回り、草むらに顔を伏せた。
太陽の光を浴びた草むらが良い香りなのだろう。
「はい」
今さっき出来上がった花冠をソニックの頭に被せた。
少しサイズが小さかったのか、両耳が窮屈そうだ。
二度、ソニックの両耳が瞬きするように動いた。
「誕生日プレゼント」
「オレにくれるのか?Thanks!」
そうあまりにも嬉しそうに笑うものだから、キリカは首を傾げてみせた。
「あれ、これだけでいいの?」
「キリカから貰える物なら何だって嬉しいさ」
「嬉しい事言ってくれるね。ケーキ焼いたから、後で食べてくれる?」
「ああ、勿論。二つもBirhtday presentが貰えるなんてオレは幸せもんだな」
ソニックは花冠に手を伸ばし、それを眺めた。
器用に編まれたそれに感心するしかない。自分では到底こんなことは出来ないだろうと。
「へえ…器用なもんだな」
「ありがと。本当は四つ葉のクローバーを探していたんだけど、見つからなかったの」
「幸せの四つ葉のクローバーってやつか」
「ハネー、ハネー」
ハネッコの声に二人は振り向いた。
小さな彼女の手には緑色の四つ葉のクローバーがあった。
それをソニックの手の平に乗せる。自分からの誕生日プレゼントだと彼女が言ったそうだ。
「Thank you!」
「何か良いことがあるといいね」
「もうあったさ」
大好きな人に祝って貰えるのが、何よりのプレゼントだ。
ソニックは花冠に四つ葉のクローバーを差し込み、今日一番の笑顔を見せた。