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A merry Christmas to you.
家の中では暖炉が煌々と燃えている。
小さな窓硝子は白く曇っており、外は雪がちらついていた。
十二月下旬にもなれば外の景色はすっかり銀色になっている。
子どもたちやポケモンたちは積もる雪に大はしゃぎしていた。
降り始めはいいのだが、段々それが根雪になってくると家にこもりがちになるもの。
キリカもその一人であった。変わらず喜んでいるのは子どもたちとポケモンたちだけだ。
降り方は穏やかであったが、一日中降るとの予報。
こんな日も暖炉の前で過ごすのが一番だが、今日ばかりは特別な日だった。
夕方からピーチの城で大きなクリスマスパーティーが催された。
大きなもみの木に赤、青、白等の電球が飾られてチカチカと光っていた。
モニュメントは一風変わっていて、マリオ達の世界のアイテムやポケモン達を模ったものが飾られていた。
ツリーのてっぺんには大きな金色の星。
このツリーを囲むようにして賑やかなパーティーが行われたのだ。
参加者はこの界隈に居る者全て。
だが、ソニック達は自分の世界でクリスマスパーティーがあったのでそちらに行ってしまっていた。
先約があるんだ、と酷く申し訳なさそうに平謝りしていた顔を思い出した。
若干の参加者が欠けていたものの、クリスマスパーティーは盛況だった。
パーティーの余韻を味わいながら、キリカは暖炉の前でココアを飲んでいた。
ソファの片隅ではハネッコとポポッコが身を寄せ合って眠っている。
時々聞こえてくる寝言にキリカは笑みを零していた。
ココアを飲んだら寝よう。マグカップを置いて、伸びをした。
その時、不意に外から物音が聞こえた。ドアをノックする音だ。
こんな時間に誰だろうか。首を傾げながらノックに応える。
ドアを開ければ赤い服を着た青い針鼠の姿があった。
「ソニック!」
「Merry Christmas!」
「どうしたの?今日はあっちに行くって…あ、とにかく中に入って」
「Thanks.寒くて堪んないぜ」
ソニックは肩の雪を掃い、快く家の中に入れてもらった。
彼は暖炉の前で背負っていた大きな白い袋を降ろし、手を温めていた。
「今ココア淹れてくるね」
「いいねえ。まずは温まってからだな」
もう一つのマグカップを棚から取り出し、ココアを入れてお湯を注ぐ。
甘い香りにソニックの鼻が上下に揺れた。
マグカップを彼女から受け取り、甘いココアを味わう。
体の芯から温まり、ほっと一息をついた。
彼が腰掛けている隣ではハネッコが二枚の葉をわさわさと揺らしていた。
「キリカが淹れてくれたココアは特別に美味いな」
「ありがとう。ところで、そんな格好して一体どうしたの?」
ソニックはサンタクロースの格好をしていた。
帽子も被っているが、両耳は外に出ている。
「サンタのすることは一つだろ?プレゼントを持ってきたんだ」
袋を引き寄せて、中身を次から次へとテーブルの上に出していった。
ガラスドームのオルゴール、キレイな包みのクッキー、薔薇のブローチなど。
それらが狭いテーブルを一杯にした。
キリカは呆然とプレゼントの山を見つめていた。
「これ、どうしたの」
「オレ達からのクリスマスプレゼントさ」
それぞれのプレゼントには直接リボンがかけられていて、メッセージカードも挟まっていた。
オルゴールに「メリークリスマス テイルスより」と書かれたカードがあった。
これらはソニックの仲間達からのプレゼントのようだった。
キリカが嬉しさに顔を綻ばせた。
「うれしい。みんなから貰えるなんて思ってもいなかった」
「本当はサンタらしく煙突から入ろうと思ったんだけどな」
「ソニックが真っ黒焦げになっちゃうよ」
「ああ。そこまでして温まりたくはないからな」
肩をすくめて笑うソニックと可笑しそうに笑うキリカ。
彼らへのお返しのプレゼントは何がいいだろうか。
ケーキを焼いて、ご馳走を作って、小さなパーティーでも開こうか。
「で、これがオレからのChristmas presentだ」
キリカの鼻腔を甘い香りが掠め、頬に温かく柔らかな感触がした。
隣ではソニックが笑っている。
「Merry Christmas!」
家の中では暖炉が煌々と燃えている。
小さな窓硝子は白く曇っており、外は雪がちらついていた。
十二月下旬にもなれば外の景色はすっかり銀色になっている。
子どもたちやポケモンたちは積もる雪に大はしゃぎしていた。
降り始めはいいのだが、段々それが根雪になってくると家にこもりがちになるもの。
キリカもその一人であった。変わらず喜んでいるのは子どもたちとポケモンたちだけだ。
降り方は穏やかであったが、一日中降るとの予報。
こんな日も暖炉の前で過ごすのが一番だが、今日ばかりは特別な日だった。
夕方からピーチの城で大きなクリスマスパーティーが催された。
大きなもみの木に赤、青、白等の電球が飾られてチカチカと光っていた。
モニュメントは一風変わっていて、マリオ達の世界のアイテムやポケモン達を模ったものが飾られていた。
ツリーのてっぺんには大きな金色の星。
このツリーを囲むようにして賑やかなパーティーが行われたのだ。
参加者はこの界隈に居る者全て。
だが、ソニック達は自分の世界でクリスマスパーティーがあったのでそちらに行ってしまっていた。
先約があるんだ、と酷く申し訳なさそうに平謝りしていた顔を思い出した。
若干の参加者が欠けていたものの、クリスマスパーティーは盛況だった。
パーティーの余韻を味わいながら、キリカは暖炉の前でココアを飲んでいた。
ソファの片隅ではハネッコとポポッコが身を寄せ合って眠っている。
時々聞こえてくる寝言にキリカは笑みを零していた。
ココアを飲んだら寝よう。マグカップを置いて、伸びをした。
その時、不意に外から物音が聞こえた。ドアをノックする音だ。
こんな時間に誰だろうか。首を傾げながらノックに応える。
ドアを開ければ赤い服を着た青い針鼠の姿があった。
「ソニック!」
「Merry Christmas!」
「どうしたの?今日はあっちに行くって…あ、とにかく中に入って」
「Thanks.寒くて堪んないぜ」
ソニックは肩の雪を掃い、快く家の中に入れてもらった。
彼は暖炉の前で背負っていた大きな白い袋を降ろし、手を温めていた。
「今ココア淹れてくるね」
「いいねえ。まずは温まってからだな」
もう一つのマグカップを棚から取り出し、ココアを入れてお湯を注ぐ。
甘い香りにソニックの鼻が上下に揺れた。
マグカップを彼女から受け取り、甘いココアを味わう。
体の芯から温まり、ほっと一息をついた。
彼が腰掛けている隣ではハネッコが二枚の葉をわさわさと揺らしていた。
「キリカが淹れてくれたココアは特別に美味いな」
「ありがとう。ところで、そんな格好して一体どうしたの?」
ソニックはサンタクロースの格好をしていた。
帽子も被っているが、両耳は外に出ている。
「サンタのすることは一つだろ?プレゼントを持ってきたんだ」
袋を引き寄せて、中身を次から次へとテーブルの上に出していった。
ガラスドームのオルゴール、キレイな包みのクッキー、薔薇のブローチなど。
それらが狭いテーブルを一杯にした。
キリカは呆然とプレゼントの山を見つめていた。
「これ、どうしたの」
「オレ達からのクリスマスプレゼントさ」
それぞれのプレゼントには直接リボンがかけられていて、メッセージカードも挟まっていた。
オルゴールに「メリークリスマス テイルスより」と書かれたカードがあった。
これらはソニックの仲間達からのプレゼントのようだった。
キリカが嬉しさに顔を綻ばせた。
「うれしい。みんなから貰えるなんて思ってもいなかった」
「本当はサンタらしく煙突から入ろうと思ったんだけどな」
「ソニックが真っ黒焦げになっちゃうよ」
「ああ。そこまでして温まりたくはないからな」
肩をすくめて笑うソニックと可笑しそうに笑うキリカ。
彼らへのお返しのプレゼントは何がいいだろうか。
ケーキを焼いて、ご馳走を作って、小さなパーティーでも開こうか。
「で、これがオレからのChristmas presentだ」
キリカの鼻腔を甘い香りが掠め、頬に温かく柔らかな感触がした。
隣ではソニックが笑っている。
「Merry Christmas!」