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愛情たっぷり、召し上がれ!
黄色い三角屋根の一軒屋から良い匂いが漂ってきた。
甘い、そして香ばしいお菓子の匂いだ。
その匂いに釣られてやってきたわけではないが、ソニックは家のドアを開けた。
よりいっそうその甘い匂いが強くなる。
家の中には大勢のポケモンがいた。ピカチュウ、バタフリー、ハネッコ、ゼニガメ、フシギバナの姿がある。
彼らは随分と盛り上がっているようだった。
「Hi,ピカチュウ。みんな集まってどうしたんだ?」
「ピカピカ!ピカー、ピカチュウ」
椅子に行儀良く座っていたピカチュウがソニックにこの集まりを説明している。
どうやら今日はキリカがピカチュウ達のためにポフィンを作ってくれるそうだ。
ポフィンとはどういった食べ物なのかわからないソニックは首を傾げる。
「ポフィンってのはどんなのなんだ?」
「ピカ~。ピカピカ、ちゃ~」
ピカチュウがポフィンを食べた時の様子をジェスチャーで表現した。
その味はとても美味しいらしく、赤いほっぺを押さえて体を左右に揺らした。
「へー。そんなに美味いのか」
「ゼニゼニ!ゼニー」
「じゃ、お言葉に甘えてオレもお邪魔するぜ」
席に着くようにゼニガメに促され、その辺にある椅子へ腰掛けた。
テーブルに肘をついて部屋の中をぐるりと見渡す。
木造の家は内装も温かいイメージを持てる。冬に使う暖炉も設置されていた。
ふと奥の部屋から甘い香りが漂ってきて、一緒に赤いジャケットに赤い帽子を被った少年が出てきた。
その手には大きな皿。色とりどりのポフィンという食べ物がたくさん乗っている。
「みんな、ポフィンが焼きあがったぞー」
「ピカー!」
「フッシー!」
待ちかねていたと言わんばかりにピカチュウたちが喜びの声をあげた。
テーブルの上に皿を置くと、各々が手を伸ばしてポフィンを頬張り始める。
その様子を微笑ましく見ていた少年がソニックの存在に気がついた。
はたと目が合った二人。すると少年は目を丸くしてモンスターボールを片手に叫ぶ。
「色違いのサンドパン…!!」
「What?」
もう少しでモンスターボールをソニックに投げつけるところで、キリカが彼を制した。
彼女の手には籠が握られている。やはりそれにもポフィンが山盛りになっていた。
「レッド!ソニックはポケモンじゃないよ」
「え…違うのか?」
ソニックをまじまじと眺めて、ようやく納得したのかモンスターボールを収めた。
レッドは頭を掻きながら乾いた笑みを浮かべている。
「ははは…ごめんごめん」
「まったくもう。はい、これリザードンの分。早く渡してきてあげて」
「わかった」
窓を見れば外からリザードンが部屋を覗き込んでいた。
じっとレッドの手元を見つめており、彼が移動するとリザードンの視線も同じように動く。
「ソニック、いらっしゃい」
「Hi.邪魔してるぜ」
「よかったらソニックも食べていかない?」
「そのつもりさ。これがポフィンっていうのか」
皿からピンク色のポフィンをひょいと摘み上げ、一口かじってみる。
スポンジケーキのように柔らかく、味はほんのりと甘味があった。
「Delisious!これ、キリカが焼いたんだろ?」
「うん。レッドから作り方を聞いて、見よう見真似でやってみたんだけど」
ポケモン達も実に美味しそうにポフィンを頬張っているのでキリカは笑みを零した。
作ることになった経緯はレッドのポケモン達がポフィンを食べたいとねだったのがきっかけだ。
料理が苦手なレッドはレシピをキリカに渡し、お菓子作りが得意な彼女に任せたというわけ。
バタフリーがテーブルの周りをうろうろとしていた。
他のポケモン達が皿に群がっているため、近づけないようだ。
キリカはポフィンを一つ摘み、バタフリーに手渡した。
「はい。熱いから気をつけてね」
「フリ~」
ポフィンを受け取ったバタフリーはその場でくるくると回ってみせた。
嬉しい気持ちを表しているのだろう。
「ピッカー!」
「ゴキゲンだなピカチュウ」
「喜んでもらえてよかった」
「キリカは料理も上手そうだよな」
「得意ってわけでもないけどね」
「じゃ、今度チリドックを作ってくれよ」
「チリドック?」
聞き慣れない名前に首を傾げるキリカ。
ソニックがホットドックにチリソースをかけたものだと説明すると、首を縦に振って頷いた。
「それなら作れそう。頑張ってみるね」
「Thanks.オレのも愛情たっぷりで頼むぜ」
テーブルを囲み、和気藹々とした雰囲気。
リザードンにポフィンを渡して戻ってきたレッドはソニックのトゲに目を向けていた。
彼の目にはやはり色違いのサンドパンに見えていたという。
黄色い三角屋根の一軒屋から良い匂いが漂ってきた。
甘い、そして香ばしいお菓子の匂いだ。
その匂いに釣られてやってきたわけではないが、ソニックは家のドアを開けた。
よりいっそうその甘い匂いが強くなる。
家の中には大勢のポケモンがいた。ピカチュウ、バタフリー、ハネッコ、ゼニガメ、フシギバナの姿がある。
彼らは随分と盛り上がっているようだった。
「Hi,ピカチュウ。みんな集まってどうしたんだ?」
「ピカピカ!ピカー、ピカチュウ」
椅子に行儀良く座っていたピカチュウがソニックにこの集まりを説明している。
どうやら今日はキリカがピカチュウ達のためにポフィンを作ってくれるそうだ。
ポフィンとはどういった食べ物なのかわからないソニックは首を傾げる。
「ポフィンってのはどんなのなんだ?」
「ピカ~。ピカピカ、ちゃ~」
ピカチュウがポフィンを食べた時の様子をジェスチャーで表現した。
その味はとても美味しいらしく、赤いほっぺを押さえて体を左右に揺らした。
「へー。そんなに美味いのか」
「ゼニゼニ!ゼニー」
「じゃ、お言葉に甘えてオレもお邪魔するぜ」
席に着くようにゼニガメに促され、その辺にある椅子へ腰掛けた。
テーブルに肘をついて部屋の中をぐるりと見渡す。
木造の家は内装も温かいイメージを持てる。冬に使う暖炉も設置されていた。
ふと奥の部屋から甘い香りが漂ってきて、一緒に赤いジャケットに赤い帽子を被った少年が出てきた。
その手には大きな皿。色とりどりのポフィンという食べ物がたくさん乗っている。
「みんな、ポフィンが焼きあがったぞー」
「ピカー!」
「フッシー!」
待ちかねていたと言わんばかりにピカチュウたちが喜びの声をあげた。
テーブルの上に皿を置くと、各々が手を伸ばしてポフィンを頬張り始める。
その様子を微笑ましく見ていた少年がソニックの存在に気がついた。
はたと目が合った二人。すると少年は目を丸くしてモンスターボールを片手に叫ぶ。
「色違いのサンドパン…!!」
「What?」
もう少しでモンスターボールをソニックに投げつけるところで、キリカが彼を制した。
彼女の手には籠が握られている。やはりそれにもポフィンが山盛りになっていた。
「レッド!ソニックはポケモンじゃないよ」
「え…違うのか?」
ソニックをまじまじと眺めて、ようやく納得したのかモンスターボールを収めた。
レッドは頭を掻きながら乾いた笑みを浮かべている。
「ははは…ごめんごめん」
「まったくもう。はい、これリザードンの分。早く渡してきてあげて」
「わかった」
窓を見れば外からリザードンが部屋を覗き込んでいた。
じっとレッドの手元を見つめており、彼が移動するとリザードンの視線も同じように動く。
「ソニック、いらっしゃい」
「Hi.邪魔してるぜ」
「よかったらソニックも食べていかない?」
「そのつもりさ。これがポフィンっていうのか」
皿からピンク色のポフィンをひょいと摘み上げ、一口かじってみる。
スポンジケーキのように柔らかく、味はほんのりと甘味があった。
「Delisious!これ、キリカが焼いたんだろ?」
「うん。レッドから作り方を聞いて、見よう見真似でやってみたんだけど」
ポケモン達も実に美味しそうにポフィンを頬張っているのでキリカは笑みを零した。
作ることになった経緯はレッドのポケモン達がポフィンを食べたいとねだったのがきっかけだ。
料理が苦手なレッドはレシピをキリカに渡し、お菓子作りが得意な彼女に任せたというわけ。
バタフリーがテーブルの周りをうろうろとしていた。
他のポケモン達が皿に群がっているため、近づけないようだ。
キリカはポフィンを一つ摘み、バタフリーに手渡した。
「はい。熱いから気をつけてね」
「フリ~」
ポフィンを受け取ったバタフリーはその場でくるくると回ってみせた。
嬉しい気持ちを表しているのだろう。
「ピッカー!」
「ゴキゲンだなピカチュウ」
「喜んでもらえてよかった」
「キリカは料理も上手そうだよな」
「得意ってわけでもないけどね」
「じゃ、今度チリドックを作ってくれよ」
「チリドック?」
聞き慣れない名前に首を傾げるキリカ。
ソニックがホットドックにチリソースをかけたものだと説明すると、首を縦に振って頷いた。
「それなら作れそう。頑張ってみるね」
「Thanks.オレのも愛情たっぷりで頼むぜ」
テーブルを囲み、和気藹々とした雰囲気。
リザードンにポフィンを渡して戻ってきたレッドはソニックのトゲに目を向けていた。
彼の目にはやはり色違いのサンドパンに見えていたという。