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「初めまして、新しいファイターさん」
巨大な火の玉が競技場に飛び交っていた。
それに飲み込まれた選手達は場外へと吹き飛ばされていく。
青いハリネズミもその一人。彼が場外に放り出された後、観客から一際高い歓声が上がった。
手持ちのストックが無くなった選手は強制的に医務室に飛ばされる仕組みになっている。
医務室の真ん中に彼はいた。競技場から放り出されたそのままの姿勢で。
落下の衝撃で腰を打ったのか、彼は白い手袋をはめた手で腰をさすっていた。
すると彼のすぐ側に黒い影が差した。見上げると黒い髪の人間の少女が彼を見下ろしていた。
少女は膝を折って彼の顔を覗き込む。
「大丈夫ですか?」
彼女は少女というより少し大人びた雰囲気を纏っている。
大乱闘に参戦したのは今日が初めて故に、まだそれぞれのファイター達を覚えてはいなかった。
彼女もどこかのファイターなのだろうか。だが、そんな様子は全く感じられない程穏やかな少女だ。
しかし、見た目が可憐でも戦うお姫様もいるということを先程知ったばかり。
彼は見た目に騙されてはいけないということを肝に銘じていた。
「Ah...あんたは?」
「私はキリカです。初めまして、新しいファイターさん」
キリカと名乗った少女はにこりと笑った。
その笑みは彼の参戦を心から喜んでいると感じられた。
「Nice to meet you.オレはソニック、ソニック・ザ・ヘッジホッグだ」
「よろしくお願いします。今日が初めての乱闘でしょ?ここの勝手がわからないと思って」
医務室の使い方を教えに来たとキリカは言った。
ここには怪我の治療をする為の器具が一通り揃えられている。
ソニックの様子をじっと窺っていたキリカは救急箱を取りにいった。
再び戻ってきたキリカが救急箱から軟膏を取り出し、ソニックの頬に触れる。
途端にソニックの表情が歪んだ。
「ここ、火傷してるから薬塗っておくね」
「避けたつもりだったんだけどな。thanks」
「でもマリオの切り札を喰らって、これだけの火傷で済むなんてすごい」
軟膏を塗り終わった後にガーゼがぺたりと貼られた。
これで治療は終了だとキリカが笑った。
不覚にもソニックはその笑みに頬を赤く染めてしまう。
思わず目を逸らすと「あっ」とキリカが声を上げた。
「大変。まだ赤い所が!」
「W...wait!Don't worry.これは違うから、大丈夫」
「そう?まだ他にも怪我した場所があったら正直に言ってね」
「OK」
ソニックの視線がキリカから隣へと移った。
そこには黄色い体をした小さな生き物がいつの間にかいた。
長い両耳をぴくりと動かしてソニックを見つめ、キリカが声をかけるとそちらを向く。
「あれ、ピカチュウいつの間に来たの」
「ピカ」
「こいつは?」
「この子はピカチュウ。小さくても立派なファイターよ」
「ピカ、ピカチュウ」
「Nice to meet you.オレはソニックだ。よろしくな」
ソニックが握手を求めるとピカチュウの小さな手が差し出された。
お互い良い笑顔で握手を交わしている。
「おーいキリカー!傷薬どこにあるんだ」
「はーい。ちょっと待ってて!」
同じフィールドに立っていた緑色の服を着た尖った耳の青年がキリカを呼んでいた。
彼女が立ち去るのを目で追っていたソニックであったが、突き刺さる視線に下を向いた。
ピカチュウがじっとソニックを見つめている。
「Hey,どうしたんだピカチュウ。...Wow!」
突然ピカチュウが飛びついてきたので、ソニックが慌ててその体を受け止める。
どうしたというのか。ピカチュウはソニックに頬ずりをしていた。
「ちゃ~」
「わ、珍しい。ピカチュウが初対面の人に懐いてるなんて」
用を終えたキリカは戻ってきた時にその光景を見て目を丸くしていた。
「ピカピカ」
「Uhmmm...人懐っこそうに見えるけどな」
「私なんか最初、電気ショックを浴びせられたんだから」
「Oh...It's dangerous」
こいつも可愛い顔して危険なヤツだとソニックは内心呟いていた。
当の本人は何も気にせずにソニックに擦り寄っている。
「それはともかく。わからないことがあったら何でも聞いてね」
「Thanks.お言葉に甘えさせてもらうとするよ」
「ピカピカー!」
初戦で敗北したとは言え、むしろこれはこれで良かったかもしれない。
ソニックはそう考えながらキリカに笑い返していた。
巨大な火の玉が競技場に飛び交っていた。
それに飲み込まれた選手達は場外へと吹き飛ばされていく。
青いハリネズミもその一人。彼が場外に放り出された後、観客から一際高い歓声が上がった。
手持ちのストックが無くなった選手は強制的に医務室に飛ばされる仕組みになっている。
医務室の真ん中に彼はいた。競技場から放り出されたそのままの姿勢で。
落下の衝撃で腰を打ったのか、彼は白い手袋をはめた手で腰をさすっていた。
すると彼のすぐ側に黒い影が差した。見上げると黒い髪の人間の少女が彼を見下ろしていた。
少女は膝を折って彼の顔を覗き込む。
「大丈夫ですか?」
彼女は少女というより少し大人びた雰囲気を纏っている。
大乱闘に参戦したのは今日が初めて故に、まだそれぞれのファイター達を覚えてはいなかった。
彼女もどこかのファイターなのだろうか。だが、そんな様子は全く感じられない程穏やかな少女だ。
しかし、見た目が可憐でも戦うお姫様もいるということを先程知ったばかり。
彼は見た目に騙されてはいけないということを肝に銘じていた。
「Ah...あんたは?」
「私はキリカです。初めまして、新しいファイターさん」
キリカと名乗った少女はにこりと笑った。
その笑みは彼の参戦を心から喜んでいると感じられた。
「Nice to meet you.オレはソニック、ソニック・ザ・ヘッジホッグだ」
「よろしくお願いします。今日が初めての乱闘でしょ?ここの勝手がわからないと思って」
医務室の使い方を教えに来たとキリカは言った。
ここには怪我の治療をする為の器具が一通り揃えられている。
ソニックの様子をじっと窺っていたキリカは救急箱を取りにいった。
再び戻ってきたキリカが救急箱から軟膏を取り出し、ソニックの頬に触れる。
途端にソニックの表情が歪んだ。
「ここ、火傷してるから薬塗っておくね」
「避けたつもりだったんだけどな。thanks」
「でもマリオの切り札を喰らって、これだけの火傷で済むなんてすごい」
軟膏を塗り終わった後にガーゼがぺたりと貼られた。
これで治療は終了だとキリカが笑った。
不覚にもソニックはその笑みに頬を赤く染めてしまう。
思わず目を逸らすと「あっ」とキリカが声を上げた。
「大変。まだ赤い所が!」
「W...wait!Don't worry.これは違うから、大丈夫」
「そう?まだ他にも怪我した場所があったら正直に言ってね」
「OK」
ソニックの視線がキリカから隣へと移った。
そこには黄色い体をした小さな生き物がいつの間にかいた。
長い両耳をぴくりと動かしてソニックを見つめ、キリカが声をかけるとそちらを向く。
「あれ、ピカチュウいつの間に来たの」
「ピカ」
「こいつは?」
「この子はピカチュウ。小さくても立派なファイターよ」
「ピカ、ピカチュウ」
「Nice to meet you.オレはソニックだ。よろしくな」
ソニックが握手を求めるとピカチュウの小さな手が差し出された。
お互い良い笑顔で握手を交わしている。
「おーいキリカー!傷薬どこにあるんだ」
「はーい。ちょっと待ってて!」
同じフィールドに立っていた緑色の服を着た尖った耳の青年がキリカを呼んでいた。
彼女が立ち去るのを目で追っていたソニックであったが、突き刺さる視線に下を向いた。
ピカチュウがじっとソニックを見つめている。
「Hey,どうしたんだピカチュウ。...Wow!」
突然ピカチュウが飛びついてきたので、ソニックが慌ててその体を受け止める。
どうしたというのか。ピカチュウはソニックに頬ずりをしていた。
「ちゃ~」
「わ、珍しい。ピカチュウが初対面の人に懐いてるなんて」
用を終えたキリカは戻ってきた時にその光景を見て目を丸くしていた。
「ピカピカ」
「Uhmmm...人懐っこそうに見えるけどな」
「私なんか最初、電気ショックを浴びせられたんだから」
「Oh...It's dangerous」
こいつも可愛い顔して危険なヤツだとソニックは内心呟いていた。
当の本人は何も気にせずにソニックに擦り寄っている。
「それはともかく。わからないことがあったら何でも聞いてね」
「Thanks.お言葉に甘えさせてもらうとするよ」
「ピカピカー!」
初戦で敗北したとは言え、むしろこれはこれで良かったかもしれない。
ソニックはそう考えながらキリカに笑い返していた。