S・H人形劇
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ほんの少し彩りを加えて
「Trick or treat!お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ~」
ベイカー寮内。玄関、廊下でばったりと出会った人たちからハロウィンのお決まりの文句を投げかけられていた。
お菓子か悪戯か。もちろんぼくは悪戯されたくないからお菓子を小柄な一年生の子にあげた。
張りぼての狼頭を被った男の子は「ありがとう!」と嬉しそうに走っていく。
ぼくのブレザーのポケットにはまだキャンディがいっぱい詰まっている。もうしばらくは誰に出会っても大丈夫だろう。
今日は10月31日。ハロウィンだ。
学校中がお祭り騒ぎになっていてとても賑やか。こういう雰囲気は嫌いじゃない。
あちこちに仮装した生徒がいる。黒いローブの魔女、中途半端に包帯を巻いたミイラ男、獣の被り物をした人。あとはドラキュラとか。
特に美術部の生徒は気合いの入り方が違う。絵具を使って肌や血の色まで本格的に再現していた。
とにかく、色んな怪物に扮した生徒がこのビートン校に溢れかえっている。
もちろん、仮装していない生徒もいる。そういう生徒が格好の標的にされてしまうのだけど。
ぼくもまだ仮装していないから、さっきからお菓子をねだられてばかりだった。
足止めされてばかりで、二階の部屋までちっとも歩みが進まない。
これ以上誰かに会わないよう、脇に白い布を抱えたぼくは早歩きで、物陰に隠れながら221Bに向かった。
一階の廊下を進み、階段を駆け上って、221Bの部屋までたどり着いた。
ここに来るまで魔女とミイラ男に捕まったけど、ようやくミッション完了だ。
さあ、次は二つ目のミッションが始まるぞ。
ぼくは部屋の前で抱えていた白い大きな布を広げた。
布にはインクで二つの目と大きな口が描いてある。両目の真ん中にはハサミで空けた覗き穴がある。
これを被れば真っ白いシーツのお化けになれる。
シーツを頭に被せて、お化けの目と自分の目の位置を合わせた。
覗いた穴から221Bのプレートが見える。そしてちょっとどきどきしながらドアを二回ノックした。
「どうぞ」と応えるホームズの声が聞こえた。
ぼくはドアを開けて中に入り、両手をばっと大きく広げて見せた。
これで少しはお化けらしく見えると思ったからだ。
「Trick or treat!お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ~」
覗き穴からホームズの姿を捉える。
ぼくのセリフは空回りしたようで、彼は驚いた様子も無く、ただ黙って冷静な表情でぼくを見ていた。
と、思えばぼくから目を逸らして何も見なかったように手元の本に視線を戻す。
うん。ものすごく空しい。
「ホームズ。今日はハロウィンだよ」
「知ってるよ。君はシーツのお化けよりもフランケンシュタインの方が似合うんじゃないかな。体格もばっちりだ」
「そ、そうかな。じゃあ来年はそうするよ」
今日は急遽思いついたことだったから用意する時間も材料もなかった。
いや、そういう問題じゃない。予想はしていたけど、あまりの反応の薄さにぼくはため息が出てきた。
これじゃあぼくだけお祭り気分で浮かれているだけじゃないか。
ちょっとはのってくれてもいいのに。
ぼくの願いは彼に届かず、しまいにはこのシーツの出所を当て始めた。
「その布、ハドソン夫人から貰ったものだね」
「よくわかったね」
「薄っすらとだけど、お茶をこぼした染みが残っている。あとこれは……ブルーベリージャムの染み。昔食堂で使ってたテーブルクロスだ」
「ハドソン夫人は古いシーツだって言ってたんだけど、きっと長い間しまっていたから、これが何だったか忘れてしまったんだね」
「これはテーブルクロスにしては薄手の物だし、君の言うとおりかもしれない」
「……ホームズ、やっぱりハロウィンには興味ない?」
「興味なし」
ぼくはがっくりと肩を落とした。
ホームズは学校行事に興味をことごとく示さない。
クリスマスパーティ、バレンタイン、イースター、本人の誕生日すら。そして今日のハロウィン。
約一年間共に過ごしてきたけど、参加の意思が見られたのは極稀。
それも奇妙な事件が絡んだ時か、本当にただ気が向いただけだったのか。
とにかく、みんなで何かやろうという行事にはてんで興味を示さなかった。
「それより、そこに立っていたらお客さんの邪魔になるよ」
ホームズがそう言ったので、ぼくは後ろを振り返った。
ドアの前に立っているから来客が入ってくるとちょうど邪魔な所に立っている。
お客さんなんて来ないじゃないか、とドアを見つめていたらノックが聞こえた。
今度はぼくが「どうぞ」と応え、開いたドアから紙袋を抱えたキリカが入ってきた。
「やあ、キリカ」と話しかけようとしたら、彼女の顔がみるみるうちに強張って、叫び声をあげた。
思わずぼくも驚いてしまった。だけど、そうだ、今ぼくはワトソンじゃなくて白いシーツ、いや白いテーブルクロスのお化けなんだ。
ぼくは急いでそれを脱ぎ捨てて、改めて彼女に声をかけた。
「ぼくだよ、ワトソンだ」
「……ああ、びっくりした!二人の部屋に大きな白いお化けがいるんですもの」
「驚かせちゃってごめん」
「こっちこそ、大きな声出してごめんなさい。こういうのに慣れてなくて」
「ははっ。でも、やっぱり驚いてくれて良かったかな?なにせホームズは微動だにしなかったし。あ、そうだ。Trick or treat!」
ホームズの代わりに彼女が驚いてくれたから、ぼくはすっと気が晴れた。
目的とは違ったけど、用意した甲斐があった。
ぼくがハロウィンお決まりの文句を言うと、キリカは目をぱちぱちとさせていた。
それから、あっと思い出したように呟き、眉を寄せる。
「ごめんなさい。さっき二年生の子に渡したのでキャンディがなくなっちゃったの」
「そっか。それじゃあ、えーと……」
実のところ、調子に乗ってなんとなく言ってみただけなんだけど。
それにしても今日のぼくは運がないな。お菓子をねだられるばかりで、自分は一つもゲットしてない。
悪戯をするにしても、何をするか全く考えていなかった。
うーんと頭を捻らせて、思いついたのはくすぐりとか。
他にはないかな、と考えていたらホームズが声をかけてきた。
「ワトソン。下に居るのは彼女じゃないか?ほら、あそこだ。誰かと話をしている」
「え?」
窓から外を眺めているホームズは指を差していた。
ぼくも顔を窓にくっつけて外を見る。寮へ続く道に小柄なブロンドの女子生徒、メアリーがいた。
その隣にもう一人、あれはD寮の制服を着た男子生徒だ。
見たことのある顔。あいつはナンパ男で有名なヤツじゃないか。よりよって彼女に声をかけるなんて。
二人は何か話をしている。でも、ガラス越しじゃあ内容なんて当然わからない。
こうしちゃいられない。ぼくは急いで部屋を飛び出した。
ジョンが窓の外を眺めていたと思ったら、彼は血相を変えて部屋を出て行った。
いったい何があったのかしら。きっと何か見えたに違いない。
私は開けっ放しのドアを静かに閉めて、シャーロックの隣に立った。
この大きな窓からシャーロックはよく外を眺めている。
「この部屋からだと外がよく見えるのね。私の部屋からは森しか見えないわ」
「ぼくのお気に入りの場所なんだ。ここに来る人たちが観察できるからね」
「ほんとね。……ジョンはあんなに慌ててどうしたのかしら」
「さあ」
あたりを見渡しても、彼が慌てて出ていくような要因は見当たらなかった。
誰かいるって言ってたけど、もうここを去ったみたい。
外を歩く人の格好は多種多様だった。黒いとんがり帽子にマント。手には箒を持って歩いていたり、ちょっと不気味な肌色に塗っていたり。昨日までの学校とは違う雰囲気に包まれていた。
今も色んな格好をした生徒たちが行き交っている。
「今日は仮装した人が多いわね」
「君はハロウィンに参加しないのかい」
「日本じゃあまり浸透していなかったし、それにちょっと恥ずかしいわ」
「いいんじゃないかな。控えめな方がぼくは好ましいと思う」
彼はこういったお祭りみたいな行事は好きじゃないみたい。
クリスマスやイースターもあまり積極的ではなかったし。
人のことは言えないけれど、私も自分から参加するタイプのものはちょっと苦手だった。
主役にならなくても、その脇で楽しめれば充分。
だから、今日もささやかに参加しようと思ってハロウィンらしいお菓子を焼いてきた。
私は持っていた紙袋を彼に見せる。
「今朝、パンプキンパイを焼いてみたの。お茶の時間に良かったらどうかしら」
「いい提案だ。君の作るお菓子はお世辞なしに美味しいからね」
「ありがとう。ジョンが早く帰ってくればいいんだけど」
「もし戻って来なければ彼の分だけ取っておけばいいさ。キリカ、一つ聞いても?」
「ええ。なあに?」
「君はお菓子を持っている。なのにさっきはどうしてワトソンに嘘をついたんだい」
「だって、これとそれとは別よ。三人でお茶を飲みながら食べたかったから」
「なるほど」
周りはハロウィン一色に染まっていてとても楽しそう。
私たちもいつもの日常にちょっとだけ彩りを加えて楽しめばいい。
シャーロックと二人で外を歩く人を眺めながらジョンの帰りを待っていた。
「Trick or treat!お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ~」
ベイカー寮内。玄関、廊下でばったりと出会った人たちからハロウィンのお決まりの文句を投げかけられていた。
お菓子か悪戯か。もちろんぼくは悪戯されたくないからお菓子を小柄な一年生の子にあげた。
張りぼての狼頭を被った男の子は「ありがとう!」と嬉しそうに走っていく。
ぼくのブレザーのポケットにはまだキャンディがいっぱい詰まっている。もうしばらくは誰に出会っても大丈夫だろう。
今日は10月31日。ハロウィンだ。
学校中がお祭り騒ぎになっていてとても賑やか。こういう雰囲気は嫌いじゃない。
あちこちに仮装した生徒がいる。黒いローブの魔女、中途半端に包帯を巻いたミイラ男、獣の被り物をした人。あとはドラキュラとか。
特に美術部の生徒は気合いの入り方が違う。絵具を使って肌や血の色まで本格的に再現していた。
とにかく、色んな怪物に扮した生徒がこのビートン校に溢れかえっている。
もちろん、仮装していない生徒もいる。そういう生徒が格好の標的にされてしまうのだけど。
ぼくもまだ仮装していないから、さっきからお菓子をねだられてばかりだった。
足止めされてばかりで、二階の部屋までちっとも歩みが進まない。
これ以上誰かに会わないよう、脇に白い布を抱えたぼくは早歩きで、物陰に隠れながら221Bに向かった。
一階の廊下を進み、階段を駆け上って、221Bの部屋までたどり着いた。
ここに来るまで魔女とミイラ男に捕まったけど、ようやくミッション完了だ。
さあ、次は二つ目のミッションが始まるぞ。
ぼくは部屋の前で抱えていた白い大きな布を広げた。
布にはインクで二つの目と大きな口が描いてある。両目の真ん中にはハサミで空けた覗き穴がある。
これを被れば真っ白いシーツのお化けになれる。
シーツを頭に被せて、お化けの目と自分の目の位置を合わせた。
覗いた穴から221Bのプレートが見える。そしてちょっとどきどきしながらドアを二回ノックした。
「どうぞ」と応えるホームズの声が聞こえた。
ぼくはドアを開けて中に入り、両手をばっと大きく広げて見せた。
これで少しはお化けらしく見えると思ったからだ。
「Trick or treat!お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ~」
覗き穴からホームズの姿を捉える。
ぼくのセリフは空回りしたようで、彼は驚いた様子も無く、ただ黙って冷静な表情でぼくを見ていた。
と、思えばぼくから目を逸らして何も見なかったように手元の本に視線を戻す。
うん。ものすごく空しい。
「ホームズ。今日はハロウィンだよ」
「知ってるよ。君はシーツのお化けよりもフランケンシュタインの方が似合うんじゃないかな。体格もばっちりだ」
「そ、そうかな。じゃあ来年はそうするよ」
今日は急遽思いついたことだったから用意する時間も材料もなかった。
いや、そういう問題じゃない。予想はしていたけど、あまりの反応の薄さにぼくはため息が出てきた。
これじゃあぼくだけお祭り気分で浮かれているだけじゃないか。
ちょっとはのってくれてもいいのに。
ぼくの願いは彼に届かず、しまいにはこのシーツの出所を当て始めた。
「その布、ハドソン夫人から貰ったものだね」
「よくわかったね」
「薄っすらとだけど、お茶をこぼした染みが残っている。あとこれは……ブルーベリージャムの染み。昔食堂で使ってたテーブルクロスだ」
「ハドソン夫人は古いシーツだって言ってたんだけど、きっと長い間しまっていたから、これが何だったか忘れてしまったんだね」
「これはテーブルクロスにしては薄手の物だし、君の言うとおりかもしれない」
「……ホームズ、やっぱりハロウィンには興味ない?」
「興味なし」
ぼくはがっくりと肩を落とした。
ホームズは学校行事に興味をことごとく示さない。
クリスマスパーティ、バレンタイン、イースター、本人の誕生日すら。そして今日のハロウィン。
約一年間共に過ごしてきたけど、参加の意思が見られたのは極稀。
それも奇妙な事件が絡んだ時か、本当にただ気が向いただけだったのか。
とにかく、みんなで何かやろうという行事にはてんで興味を示さなかった。
「それより、そこに立っていたらお客さんの邪魔になるよ」
ホームズがそう言ったので、ぼくは後ろを振り返った。
ドアの前に立っているから来客が入ってくるとちょうど邪魔な所に立っている。
お客さんなんて来ないじゃないか、とドアを見つめていたらノックが聞こえた。
今度はぼくが「どうぞ」と応え、開いたドアから紙袋を抱えたキリカが入ってきた。
「やあ、キリカ」と話しかけようとしたら、彼女の顔がみるみるうちに強張って、叫び声をあげた。
思わずぼくも驚いてしまった。だけど、そうだ、今ぼくはワトソンじゃなくて白いシーツ、いや白いテーブルクロスのお化けなんだ。
ぼくは急いでそれを脱ぎ捨てて、改めて彼女に声をかけた。
「ぼくだよ、ワトソンだ」
「……ああ、びっくりした!二人の部屋に大きな白いお化けがいるんですもの」
「驚かせちゃってごめん」
「こっちこそ、大きな声出してごめんなさい。こういうのに慣れてなくて」
「ははっ。でも、やっぱり驚いてくれて良かったかな?なにせホームズは微動だにしなかったし。あ、そうだ。Trick or treat!」
ホームズの代わりに彼女が驚いてくれたから、ぼくはすっと気が晴れた。
目的とは違ったけど、用意した甲斐があった。
ぼくがハロウィンお決まりの文句を言うと、キリカは目をぱちぱちとさせていた。
それから、あっと思い出したように呟き、眉を寄せる。
「ごめんなさい。さっき二年生の子に渡したのでキャンディがなくなっちゃったの」
「そっか。それじゃあ、えーと……」
実のところ、調子に乗ってなんとなく言ってみただけなんだけど。
それにしても今日のぼくは運がないな。お菓子をねだられるばかりで、自分は一つもゲットしてない。
悪戯をするにしても、何をするか全く考えていなかった。
うーんと頭を捻らせて、思いついたのはくすぐりとか。
他にはないかな、と考えていたらホームズが声をかけてきた。
「ワトソン。下に居るのは彼女じゃないか?ほら、あそこだ。誰かと話をしている」
「え?」
窓から外を眺めているホームズは指を差していた。
ぼくも顔を窓にくっつけて外を見る。寮へ続く道に小柄なブロンドの女子生徒、メアリーがいた。
その隣にもう一人、あれはD寮の制服を着た男子生徒だ。
見たことのある顔。あいつはナンパ男で有名なヤツじゃないか。よりよって彼女に声をかけるなんて。
二人は何か話をしている。でも、ガラス越しじゃあ内容なんて当然わからない。
こうしちゃいられない。ぼくは急いで部屋を飛び出した。
ジョンが窓の外を眺めていたと思ったら、彼は血相を変えて部屋を出て行った。
いったい何があったのかしら。きっと何か見えたに違いない。
私は開けっ放しのドアを静かに閉めて、シャーロックの隣に立った。
この大きな窓からシャーロックはよく外を眺めている。
「この部屋からだと外がよく見えるのね。私の部屋からは森しか見えないわ」
「ぼくのお気に入りの場所なんだ。ここに来る人たちが観察できるからね」
「ほんとね。……ジョンはあんなに慌ててどうしたのかしら」
「さあ」
あたりを見渡しても、彼が慌てて出ていくような要因は見当たらなかった。
誰かいるって言ってたけど、もうここを去ったみたい。
外を歩く人の格好は多種多様だった。黒いとんがり帽子にマント。手には箒を持って歩いていたり、ちょっと不気味な肌色に塗っていたり。昨日までの学校とは違う雰囲気に包まれていた。
今も色んな格好をした生徒たちが行き交っている。
「今日は仮装した人が多いわね」
「君はハロウィンに参加しないのかい」
「日本じゃあまり浸透していなかったし、それにちょっと恥ずかしいわ」
「いいんじゃないかな。控えめな方がぼくは好ましいと思う」
彼はこういったお祭りみたいな行事は好きじゃないみたい。
クリスマスやイースターもあまり積極的ではなかったし。
人のことは言えないけれど、私も自分から参加するタイプのものはちょっと苦手だった。
主役にならなくても、その脇で楽しめれば充分。
だから、今日もささやかに参加しようと思ってハロウィンらしいお菓子を焼いてきた。
私は持っていた紙袋を彼に見せる。
「今朝、パンプキンパイを焼いてみたの。お茶の時間に良かったらどうかしら」
「いい提案だ。君の作るお菓子はお世辞なしに美味しいからね」
「ありがとう。ジョンが早く帰ってくればいいんだけど」
「もし戻って来なければ彼の分だけ取っておけばいいさ。キリカ、一つ聞いても?」
「ええ。なあに?」
「君はお菓子を持っている。なのにさっきはどうしてワトソンに嘘をついたんだい」
「だって、これとそれとは別よ。三人でお茶を飲みながら食べたかったから」
「なるほど」
周りはハロウィン一色に染まっていてとても楽しそう。
私たちもいつもの日常にちょっとだけ彩りを加えて楽しめばいい。
シャーロックと二人で外を歩く人を眺めながらジョンの帰りを待っていた。